備後西国三十三観音霊場巡拝

第8番 亀甲山正法寺

平成15年12月14日巡拝

 

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三原城の石垣尾道から続いて三原の寺を廻ろうぜ。
三原の街はついぞ入ったことがない、始めてなので見当が付けにくいよ。交番で尋ねて、おおむねのロケーションが解ったぞ。
三原駅の北側だそうな。三原駅の高架下の駐車場に車を止めとくとするか。
三原駅は三原城をぶちぬいて建設したののなんだな。新幹線ホームのすぐのところに城跡が見えるよ。
路地から見える正法寺駅から城跡に向かってみようか。堀が取り巻いていて、駅からしか入る道はなさそうだ。
城に向かうのに、駅のドアを開けて入っていくのは、なにやら変な感じだね。正々堂々より、密かな行動といった内緒めいたものがあるよ。
駅の裏、城の裏は、かなり薄めの住宅地なんだね。たちまち山に突き当たってしまう。
こんな範囲を探すのなら、すぐに寺もみつかることだろう。
正法寺の山門駅裏に隆景公園があって、城の石垣、堀の水を眺めることができる。公園というよりも、バスターミナルといったほうが当たっているんだがね。
この辺が本町、交番で聞いたとこでは、本町にはたくさんの寺があるそうな。あったぞ、町内地図、ふんふん、地図には8番の正法寺も10番の成就寺も書いてある。おおむね、その方向に進めばええのか。
広い道を進むうち、細い路地の奥に寺が見える。ひょっとして、あれじゃないかい。
正法寺の本堂そう、当たり。駐車場ができて路地が広がって見えるから簡単に探せたんだ。家並が詰んでいたら、探しにくかったことと思うよ。
石段の上に山門があって、その正面に本堂があるというごく普通の形なんだね。
へぇ、重文があるのかい、紙本墨書大般若経六百巻、鎌倉時代の写経なんだとさ。
鎌倉期で貴重なものなのかい、写経は平安、平城期にたくさんあって、時代が下がると珍しくもないだろうと思ったが、案外、残っていないのかもしれないね。

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