2006年9月11日
しぇるぱ単独
山域:広島市安佐南区

緑井、毘沙門、権現、阿武

 

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緑井のセンターに毘沙門天の看板ほんとはね、先週の金曜日、三日前にここに来たんですよ。
なら、どうしてそのお話を編集しなかったの?
へまをやってしまったの、デジカメのメディアがパソコンのスロットに入り損ねて、隙間に入ってしまったの、どうしても出てこない、今日の写真を失ってしまった、挫けて凹んで、お話を組み立てる気も消え失せてしまったの。
いつまでもウジウジしてはいられないね。失敗したならやり直せばええじゃないの、もう一回、同じところに行ってこよう。
広島市は安佐南区、緑井に到着、ここにはフジグランという大きなスーパーがあるんですよ。そこの駐車場にとめさせてもらおう。帰りに買い物するから、それで勘弁してね。
広場に毘沙門天参道と大きな看板がある。矢印の方向に行けばええのだよ。
歩道橋の上から見える、あれが今日の目的の阿武山、その隣り、手前にあるのが権現山、このように、全部の行程が見渡せるのはなかなか無いことなんだよ。
JR緑井駅のほうへ歩いていこう。踏み切りを渡る、このまま真っ直ぐ歩いて行けばええよ。
ショッピングセンターから阿武山を先週は、道幅の広いほうが確かかな、と歩いてみたが、関係おません、たとえ道が狭かろうと真っ直ぐ真っ直ぐ歩けばよろしい。
いずれ谷が開けてたんぼに出てくる、山が見渡せて山腹に赤い塔が見える、あそこを目指して進めばええよ。
道の突き当りを曲がって、道は登りになるのだが、道の両側に旗幟を結わえる柱石が点々とあるよ。
毘沙門天というと、仏教寺院のはずだが、旗幟は神社の祭りの風習だなぁ。寺の行事で旗幟を連ねることなどありはしないぞ。
設置の年月を見ると、昭和の時代が多い。明治政府の神仏分離令もまるで効き目が無かったということだな。
毘沙門天納経お授け所、一般の民家の軒下に看板がかかっている。
お坊さんがここに住まいしているのか、集落で管理してるから代表者のところに朱印があるのか、どうなんだろうね、不明は不明のままで置いとこうか。
昔はたんぼの谷だったはずだがね、段々と宅地化していったので、道は狭くて急だよ。ところどころで道を広げて、交わせる膨らみを作ってある。
権現山が間近に見える農地は開発が難しいよ。頭上は宅地開発して住宅が広がっている。林野だったのだね、林野は地目転換が簡単だから真っ先に宅地に変わってしまう。谷の頭が住宅で、下にたんぼが広がる、という変な風景になってしまったよ。
石段を登って新興住宅地に入って行こう。まず、鳥居を潜らなきゃね。鳥居の向こうがトンネルになっているのが不思議というか変というか、普通じゃないよね。
参道を確保しながら、有効な最大の宅地を分譲するには、トンネルにするのが一番うまい方法だったのだろうね。
トンネルの向こうに昔からの鳥居が見える。ここから霊域ということなんだろうね。
真正面に鐘楼、山門と鐘楼を兼ねているのだよ。両脇には、あまり怖そうでない顔の仁王が守っている。
毘沙門天の寺というせいか、七福神の石像があるぞ。下から順に、恵比寿、布袋、寿老人、福禄寿、弁財天、大黒天、これで六つだね、ご本尊が毘沙門天だからこれで勢ぞろいしたことになる。
この七福神は、神であったり、仏であったり、融通無碍で、神社に祀られても、仏閣で拝まれても、文句を言わないみたいだよ。
鳥居の向こうにトンネルの参道縁起を書いた看板がある、なになに、もともとは武田氏の願成寺、毛利が広島城へ展開したとき、一緒に付いて行ったが、一部が取り残された。それが毘沙門堂。
置き去りにされたにしては、よくぞ盛り返したね。谷を埋めて、城砦のようなコンクリートの基礎地盤が設けてあるじゃないの、その上に毘沙門堂は建立されているよ。
これは寺院様式だよ。背後に岩くらを背負って修験の寺に似つかわしいね。本堂の扁額に権現山と書いてある。
だからこの山が権現山と言うのか、権現山と呼び習わしているから寺の山号に採用したのか、これも不明だ。不明のまま置いておこうね。
帰りに、法螺貝の音が聞こえた。びょぉぉ、びょおおぉ。うむ、修験の寺だ。だが、柴灯護摩をたく護摩壇は見かけなかったな。修験とは関係ないのかな。
無住の寺なんですよ、庫裏はない、寺務所と本堂の間に渡り廊下がある、その下に通路があって、寺の後ろに向かう道が続いている。
岩に沿って道を辿っていく、尾根の突端まで行くと、里見の岩というのがある。なるほど、広島市内ばかりか向こうの海まで見通せる。
後ろを振り向くと、多宝塔がある。この雰囲気はホンコンの寺だなぁ。真っ赤で直線的で、普通、多宝塔とは丸い胴体に四角な屋根、これでは別の趣きだぞ。
鐘楼兼山門覗いて見ると、三階に大日如来、二階に、北に多聞天、東に持国天、西に広目天、南に増長天、四天王を安置してある
そう言えば、多宝塔の内部など今まで見たことがなかったな、ここは透け透けだから内部を始めて見たぞ、多宝塔での仏像の配置は、普通、こうなっているのだろうか。
多宝塔の右から道を登っていく。突然に傾斜が険しくなってきたな。鎖があるが、それに頼るほどでもないがね。
へぇぇ、丸太の階段には驚かないが、ウッドチップで道を覆ってあるよ。ウッドチップを固めてボードにしてある、それがどこまでも敷き詰められてあるのですよ。
弾力があって、踏むと沈んで跳ね返って、足腰にやさしいなぁ。山道は膝でショックを吸収させるもんだが、その必要がない、衝撃がないのですよ。
どんどん登ってアンテナに達した。最初が広島FM、次にNHKとTSS、次がTSS以外の民放3社、アンテナばっかりだな。
権現山の三角点はNHKのアンテナの下、ここにあったのかい。
権現山の東峰と誘導する指導標があるが、誘われてはいけないよ。
舗装道路が現れて絵地図の大きな看板がある、ここには阿武山への道は舗装道路をだいぶ歩いて分岐があると表現されている。
毘沙門堂の本堂先週、東峰に登ったんですよ、ついつい、絵地図大看板の説明を忘れて、東峰から阿武山への道を探し回った。
その日は暑い日で湿気も猛烈に高かった。阿武山と東峰の間に深い谷があるので挫けてしまった。谷が深いのを見ると、嫌になって、もう歩く意欲がなくなった。ここで引き返したわけです。暑さで地図の説明を忘れてしまったんだね。
東峰に見るべきものは何もおまへん、間違いを犯すおそれがあるなら行かないこと、舗装路をそのまま行こう。
大きな通信塔、建設省と書いてある、国土交通省だね、その下に分岐の指導標がある。阿武山入口と書いてある。ふむ、あと2100米なのかい。
ここから阿武山へのたわみが よく見える、なんだ、ほぼ水平なたわみじゃないか、深く落ち込んで登り返すのじゃなかろうか、そんな心配は無用です。
ウッドチップの道は続くよ。獣がミミズを求めてウッドチップを掘り返して散乱しているところもあるが、こういうのはしょうがないよねぇ。獣を咎めるわけにいかないもの。
最低鞍部が鳥越峠、エスケイプルートでJR七軒茶屋駅への道があるのだ、と横目で見て覚えておく。
公園を歩くような道が続く、生活環境保全林ということで、県の農林局は公園化を目指したのかもしれないぞ。
多宝塔、感覚は日本離れしている小さな札があって、あっち遊歩道、こっち登山道、これじゃ登山道のほうへ誘導してるのと解釈するよねぇ。
ウッドチップの道に体が馴染んでいる、こっちはずいぶん衝撃の強い道だねぇ。ウッドチップの効果は体でよぅくわかりました。
あっち遊歩道の道が平行してやって来ているじゃないか、なんだ、わずかなショートカットの道だったんだ。これなら、ウッドチップの道を歩き続けてもよかったな。
ここからは、折り返し切り返しの道が続く。稜線を真っ直ぐに登る昔の道も健在のようだよ。
その昔の道を青年が登ってくるが、べらぼうに傾斜の強い道で、ほとんど這うように体を伏せて登ってくる、早い、追いついて追い抜かれたよ。
振り返ると太田川がよく見える。権現山では下流から海のほうに視野が広がったが、今は、眼下の流れのほうに視線が吸い寄せられる。
頂上も間近だね。石の祠がある、貴船神社と書いてある。
裏に説明の看板がある、阿生山と書いてある。阿武山とも言い、阿生山とも言うんだ、これで、あぶやま、と山の読み方の共通項が出来たね。
権現山三角点祭神が
高竃たかおがみの神、水の神様なんだそうな。もともと、貴船神社の祭神は高竃たかおがみの神なのだそうな。
蛇円山
高竃たかおがみ神社に出会ったが、ここも貴船神社の系統だったのだ。
続いて、小屋が現れるが、腰高の位置が透け透けだよ、防犯対策だろうね、休憩舎だろうな、貴船神社の施設ではないだろう。
ここが阿武山の頂上、展望は東が主力、白木山が見えるようだが、雲が下がって頂上を覆っている。
三篠川が流れているのが見えて、太田川と合流している。流域の平野を埋め尽くして宅地に変えているね。
さて、降りようか。阿武山を降りて権現山のNHKのアンテナのところまで帰る。技術者ふうのひとが大勢いるよ、何やってるんだろ。
ひょっとして、地デジ転換の作業ですか。   そうです。   あ、やっぱり。   あと20日で切り替えだからね、ドタバタしとるんですよ。
広島市は来月から地デジに転換だよなぁ、わたしのところはまだまだ、来年になるのだそうな。
登った道は西廻り遊歩道、下りの道は東廻り遊歩道で戻るとしようか。
東廻りの道では、ウッドチップを敷いていない、砕石バラスの道だよ。ウッドチップに慣れるとその違いがよくわかるね。
阿武山三角点駐車場への分岐を過ぎて、今までのたおやかな道は激変するぞ。階段を急傾斜で下りる激くだりの道だよ。階段には手すり鎖があるからどうってことない。
眼下に毘沙門堂の屋根が見える、崇拝の対象の大岩がひろがって見える。稜線に多宝塔は離れて建っている
道の出口は本堂前の石段の途中だった、大黒天の石像の前のところだね。
あとは、来た道を引き返せばええ。
駅近くまで戻ると、中年のおねえさんに話しかけられた。
トレッキングするのに、いつもそんな格好をしよるんね。(へっ、何を言いたいのだろ)
明日からスイスへトレッキングに行くんよ。(あぁそぅ、そりゃよかったね)
機能的な姿と誉められたのやら、みっともないと貶されたのやら、真意がつかめないぞ。
あたし、スイスへ行くのよぉ、誰にでも吹聴したくて、ちょうど山姿の男が通りすがった、チャンスチャンス、ここぞと自慢をかました、のかしらね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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