2006年8月30日
しぇるぱ単独
山域:広島県福山市

名前は怖そうな蛇円山

 

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蛇円山の案内看板広島県でも安芸と備後を比べると、備後の山に行くことが少ないよねぇ。無理もないさ、魅力的なのは県北の山ばかりで、中間から南の山が平凡だからその気になれないのだものね。
なんぼ平凡な山々でも、その気を奮い起こすものがある、名前ですよ、イメージですよ、ユニークな名前の山を探せ。
前々から、蛇円山とはよくぞ名乗った、と感服していたんですよ。蛇が円くとぐろを巻いているのかい、麓のひとはそう見立てたんだろうよねぇ。よし、そこへ行こう。
備後の南部は交通事情が片寄っているよねぇ、道は南北に通っていて、東西に結ぶ道が少ないのだよ。
北から尾道の市域に入る、東へ向いて府中へ、府中を通り抜けて福山の市域へ、幹線道路を行くならこのコースしかないのですよ。
府中から福山への道は嫌いだね。信号が多い、ちょこちょこちょこちょこ引っかかりながら進んで行かなきゃならない。
服部本郷から上流を新市、駅家と、福山に最近合併した新市域に入っていく、駅家のこのへん、JR駅家駅に近いあたりで、国道から県道に離れなきゃならない。ここから北上するのです。
実は、このあたりには土地勘があるんですよ。
備後西国三十三観音を巡拝したとき、第32番の妙雲山福盛寺へ行くのに、この道を通ったことがある。
JR駅家駅から北に進むと、服部大池に出てくる、福盛寺は池から西に向かうのだが、今日はこのまま北へ北へと向かって行くね。
この川の名前が服部川、ここから奥は服部区域で、大集落なんですよ。
服部大池から進んで行くのだが、この県道が狭いよ。服部川の川沿いに道があるのだが、ところどころ道を拡張してあるが、基本的には狭い。
対向車が来ていないのを確認して、広いところで一息吐くんだね、真っ直ぐに見通せるから神経を痛めるほどでもないさ。
登山口家並が開けて、蛇円山の案内図があった、車を止めて確認しようね。
ええと、蛇園山と書いてある、ペンキが薄れて肝心の道が判然としないが、ザックを背負った絵姿は右の道に多いから右に行けばええのだろう。
いや、ほんとはね、左の道は車で登れる道らしいのですよ、歩くなら右がええらしい、これはネットでの事前学習の成果なんだよね。
で、右の道を進んで行くのだが、この先通行止めの看板が立っているよ、倒木で通れないと書いてある。
この先の道路は狭隘、と警告の看板も出てきた。どうなんだろう、このまま進んでもええものかしら。
道ばたのおばあちゃんに聞いたところでは、もっと下から登るような気がするがのぉ。軽トラを止めておじさんに聞いたら、登るなら下の道から車で上がりんさい、歩いて上がる!そがぁな道があったかいのぉ。
支谷へ反転する案内あかん、このへんのひとは蛇円山とは車で登るものと固定観念が強いのだ。ここは服部本郷、集会所がある、ここの道のふくらみに駐車させてちょうだいね。
何台ものダンプが通ったり、通り抜けできません、の看板があったり、奥では復旧工事をさかんにやっているみたいだね。
しまったな、このあたりには駐車場所がなんぼでもあるよ、道のふくらみが何箇所もある、もっと近寄れたのにね、あわてて集落集会所で止めて失敗したな。
谷底に人家が点在している、生活道路は谷底にあるようで、この中腹の道は県道として、集落とは繋がらずに走っているみたいだね。
ここが登山口だ。標識があった。人家の終わり、谷が深くえぐれて、道路が大きく曲がるところと理解すればええよね。
ここからは草に埋もれた道を行かなきゃならない。谷の流れに沿った道なんだね。
草が切り払われているが、根元から切ったものじゃないよ。ちょんちょんと膝丈の高さをつまみ食いに切ってある。
中電送電線の鉄塔鎌か鉈で切り払ったものだろうな、登山者の仕業だろうな、切り口から判断すると、この前の土曜日曜のことだろうね。
谷沿いだから道は濡れている、草は膝丈まであるし、こんなところには蛇が多くいても不思議じゃないよ。なにしろ、蛇円山だもの。
びくびくしながら歩いたもんだが、幸いにも、往復とも蛇には出会わなかった。
しかし、蜘蛛の巣は多かったよ。ストックを振り回しながら蜘蛛の巣をはらって、はらって、それでも顔にべちゃぁっと蜘蛛の巣を受けたもんだよ。
ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。
芥川龍之介の蜘蛛の糸の出だしなんですがね。
稜線で林道との出会い大泥棒のカンダタは地獄で蠢いていましたが、眼の前に蜘蛛の糸が下りてきました。御釈迦様からの助けです。
生前、カンダタは蜘蛛を助けたことがあって、それで、救いの手が眼に前に降りてきた、ということなのです。
わたしは、こうして蜘蛛の巣をせっせとつぶしている、カンダタには救いの蜘蛛の糸が降りてきたが、わたしには救いは来ないだろうなぁ。
先々、救いが来なくったってええさ、今は、蜘蛛の巣払いに集中するぞ。
谷の流れを何度もわたる、最初は杉の丸太を並べた橋、次は石柱を並べた橋、次に土橋、橋の種類がバラエティ豊かだが、それだけ手を掛けて道を歩きやすく努力したのには敬服するね。
石垣があるよ、ここには昔、たんぼがあったのだ、これは杣道と思っていたが農道だったのだ、収穫を背中に背負って運び出す道だったんだねぇ。
背丈の低い鳥居明治のころか、昭和の戦前戦後か、こんなに効率の悪いたんぼでは、廃田にするしか仕方がなかったことだろうね。
ひょっとしてこの先に道はもう無いのかと案じたが、そんなことはない、ちゃんと杣道として利用されている。
谷が別れるところに、案内板がある。蛇円山へは横手の支谷へ左折して向かうものだそうな。大きな標示だから安心して足を進められる。
アルミの橋が据えてある、欄干付きで踏み板もあって、特注品ではなく一般市販のもののようだぞ。
道は山腹を進んで行くが、橋のたもとの杉の樹にペンキ印がある。矢印は谷を指している、谷を直登していくのだ。
谷を渡れとペンキ印が指図している、この先、倒木で道が塞がっているのだ、倒木を避けて迂回する道に誘導しているのだな。
この迂回路にはこれという踏み跡がない、自由に歩いているので、様々に幅広く踏み跡が広がっている、好きなようにコース取りして進めばええさ。
蛇円山頂上、高竃神社道はなんぼ散乱しても、いずれは収束するもんだよね。谷の流れの中を行ったり、右を行ったり、左に進んだり。
帰りには、来た道を忠実にたどったつもりだったが、踏み跡がいくつもあってどれをたどるか選択に困ったぞ。登るとき通った道と違って、抜け出たところがアルミの橋の下手のところで、出てからやっと自分の所在位置が把握できた。へぇ、こんなところに出たのかい。
さて、登り道、登っているうち、石垣を見た、竹が生えている、こりゃぁ、頂上近辺に人家があった証拠だぜ。今はもうその痕跡もないのだがね。
谷から尾根に出て、送電線の鉄塔のところに出た。谷の向こう、はるか東側の鉄塔に人家が見える、福山と東城を結ぶ国道沿いの人家なのだ。
鉄塔から尾根を登って稜線を目指す。猛烈にシノダケが密集して、波頭のように道に垂れ下がっている
山腹を進んで、ぽんと大きな道と合流する。軽トラがしょっちゅう往復している道のようで、車輪のわだちが刻み込まれている。
ここは右への登りの道を進むのではないよな、左の下りの道を進むべきなのだ。
蛇円山三角点次の送電線鉄塔を横目に見て進む。西への展望が開けるが、雨上がりで、水蒸気が多くてあまりよく見えない、今日は展望は諦めよう。
道は急に下降し始める。林道を歩くのはここまでだね。
左に尾根があって、鳥居がある。鳥居の向こうは笹原でその中を歩いていくものらしい。
この鳥居はずいぶん低いね。横に比べて背丈が足りない、注連縄に頭が触れるほど低いものね。
鳥居の扁額には
高竃たかおがみ神社と書いてある、竃とはかまどの意味で、この神社は雨乞いの神さまなのだそうな。
笹原の中をひざで押し分けて歩こう。さぁ着いた、横手からぐっと回ると神社の正面になる。
神社の正面には鳥居がある、正面からの参道があったのかい。反対側の裏手から登ってきたことになるのだな。
神社の右手に三角点がある、境内の広場の中にあるのでは、三角点を見つけてもなにやら拍子抜けの気分だね。
さぁ、戻ろう。鳥居を潜って正面道から戻る道もあるが、麓でアスファルト道を長いこと歩かなきゃならんだろう。もと来た道を引き返すのが一番だと思うよ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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