2000年1月15日
しぇるぱとよめさん
山域:六甲

おもろい岩山、荒地山

 

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荒地山と高座の滝の分岐
後ろが荒地山
洗濯が終わったよ、さぁ、でかけましょ。
10時になってしまったなぁ。じゃ、行くかね。今日は六甲前山だから車は駐車場所がない、電車で行こう。

到着したよ、阪急芦屋川、ほら、目の前のテレビ塔のある山から始めるね。
道はここに標識があるよ、さっきは間違えて先に曲がってしまったね。
うん、久しぶりで間違えた。路地の奥に不動産屋さんの分譲の受け付けがあったな。芦屋市山芦屋町はステータスシンボルなんだろね。でも山林分譲だぜ。地盤改良にお金がかかると思うよ。
この家、バラ線で囲ってある、無住だよ。
事業に失敗して、担保流れの管理物件なんだろね。高級住宅地も栄枯盛衰だなぁ。
ジグザグの道ね、やっと着いた。ほぅ、テレビ塔、NHKとサンテレビの塔なんだ。ここが城山なのか。
先を急ごう。この先の鉄塔の向こうに荒地山が見えるだろ。
おいおい、遠いじゃないの。
いやいや、じきに着くよ。まずはこの鉄塔のところで食事にしよう。
あまりひとの通らない静かな山なのね。
たいていの人がこの谷向こうの高座の滝の尾根を行くからね。ここは静かで狙い目だよ。ここは山らしい山で気持ちがええやろ。
岩梯子、足場には困りません
七右衛門倉、今は出口が塞がっています
狭いので、この先の穴の通過に注意

うん、ここは面白い、六甲もこんなとこがあるのね。
さて、出発、だんだんと荒地山が近づいてくるやろ。ここの切れ目から全貌が見えるよ。
うわぁ、岩だらけの山じゃないの。あ、岩の上にひとが見える、あそこを通るの!
そうです、そこがこの荒地山の面白いところです。息子が小学校の頃、一緒に登ったもんだよ。面白がってすいすい登っていったよ。
そうなのか、ここを登ったの。道ははっきりとしているのね。コンパスが小さいから段差を越えるのに、えいえいよっと。
かかとを支えてやるよ。それ、ふんばって。
これが岩梯子、いやぁ、真っ直ぐね。見かけと違って足場はしっかりしているよ。大丈夫、大丈夫。
ここがね、七右衛門倉というとこなんだが、あれれ、岩で出口が塞がっているよ。震災のせいなのかなぁ。
コースは右へ取るようになっているね。この穴が狭くて、ザックがつかえてウェストバッグが腹につかえて、よっとしょ、よっとしょ。
岩の上から振り向くと、そうか、あの尾根を伝わってきたのか、岩場の付け根は見えないよぉ。
さて、もう少しだよ、斜めの岩にハンマーで刻んで足場を作ってある、爪先をのせてみな、尻を押してやる、それぃ。
荒地山頂上さぁ、ハイライトは過ぎたよ。ここからは静かな林の道だよ。
ころっと雰囲気が変わるのね。頂上に着いた、ここが荒地山のてっぺんか。

道を続けようか。ゴルフ場が見えてきたよ、ここで道が二分してるね、どっちかな。
風吹岩の方向は左だよ、左へ行こうか。
なんか変よ。やたらと道が険しいよ。これでええの。
おかしいね、引き返そう。右のほうがよく踏まれていた。そうだ、そうだ、こっちで正解だよ。
枝道がいくつもあるよ、どの道を行くの、そうか、一番太い道を行けばええのね。
大きな道に出た、この道はどこへ続くの、そうなのか、お多福山への道なのか。
さぁ大きな岩に出た。これが風吹岩、コホンコホンなんてね。
それはかぜひき岩。
囲炉裏でお多福山オフをやったことがあるのさ、その時はこの風吹岩のそばは通らなかった、何でだろ。必ず道は風吹岩のそばを通るんだがね。
ここから見える風景は広いのね。大阪が見える、振り向くとあれが淡路島、あれれ、すると真正面の山は紀泉高原の山なのか。
なになに、あそこの岩の風景は、あれがロックガーデンか。話には聞いていたが、見るのは始めて。
風吹岩、展望は広いですさてと、高座の滝のほうへ降りて行くかね。
横に見える山が荒地山ね。登った山を横目で見ながら降りるのも悪かないわね。どこのコースを登ったんだろ。
ほら、岩の上にひとの白い姿が見える、あのあたりだと思うよ。岩梯子はあのへんかな、岩場の終わりがあれだろう。
ううむ、ようまぁ登ったわね、面白かったよ。
ここが面白いということは、きみはもう普通のおばちゃんじゃないよ。今年はこれでもう3回目、立派な山のおばちゃんだよ。
高座の滝、ここからは駅まですぐだ。
あれ、いまのは何。イノシシじゃないの。道を横切って谷を渡って向こうへ行ってしまったよ。イノシシなど始めて見たよ。
ここはイノシシが多いよ。5、6頭の集団のそばを通るときにはこわごわと横目で気配をうかがいながら通させていただくんだよ。ここんとこのニュースでは、イノシシに襲われたという記事がよくあるから、気をつけなきゃね。
芦屋川駅到着、さぁ帰ろうぜ。

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