2014年1月13日
しぇるぱ単独
山域:広島県竹原市

三原、竹原、境界の山、蟻ヶ平山2

 

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中国自然歩道の標識雪の積もった山には行きたくないね。瀬戸内海の山に行こう。
地図を眺めていて、蟻ヶ平山に目が留まった。この山には東の三原市側から登ったことがある。西の竹原市側から登ればどんなのだろう。
決定しました。予定にはなかったが直ぐに出発。
広島空港の滑走路の下を潜る県道49号線を通って、国道2号線に合流、東に向かって、次の交差点を右折、県道369号線を進むんですよ。
ゴルフ場の竹原CCを横目で見て、直進する。小梨の集落に到着したら、そこが出発地点なんだよ。
道路は整備されていて、駐車できそうな余地はないが、亀山八幡神社の前に歩道が膨らんでいる箇所がある。ここが唯一駐車可能なところなのだよ。
バス路線が廃止されたようで、代わりに乗合タクシーが運行しているみたい。宮の下という名前でバス停がある。違った、タクシー停車場がある。
たんぼの頭神社の前から真っ直ぐな道があるが、ここ近年に新設した道じゃなかろうか。神社からちょっと南に標識が見えている。そっちから行ってみよう。
標識まで近づいてみると、もう朽ちていて、何と書いてあるのか字が読めない。スタイルは自然歩道形式だよなぁ。
たんぼを横断して山裾に取り付く。山と山の間の狭間に入っていくのだ。
ため池があって、そこに標識がある。中国自然歩道とあって、やっと納得する。そうか、中国自然歩道の道を歩いているのか。
記念碑バス停0.6km、本郷町2.0kmと案内がある。記念碑とはどこかわからないが、歩き始めてから600m、そんなもんだ。
中国自然歩道が制定されたころは本郷町だったが、今は合併して三原市に含まれている。ざっと2キロの行程なのだね。
池の上の家は健在な一軒、この奥に数軒の家があるが、無住廃屋の雰囲気だよ。
倒木帯さらにこの奥には健在だろうと思える家が残っている。
その健在だろうと思える家のあたりの標識が判断に迷う標識なんですよ。
矢印は山の中への道を指しているのだが、舗装路の里道を行くのが正しいように思える。
それで正解だったのだ。道の下にはたんぼが見えてきて、最後のたんぼの周囲をぐるっと迂回して、山と山の狭間に入っていくようになる。
谷底へ降りる道と山腹を行く水平な道に二分される。谷底へ行くわけはないだろう、水平道だと思うよ。
その水平道は、かっては重要な道だったみたい。落ち葉で覆われているが、ストックを突けばカンカンと響く。セメント舗装の道なのだ。
地道のままでも不思議ではない道をあえて舗装してあるとはかなり重要な道だったんだね。
蟻ヶ平山分岐その重要な道も、雑木が繁って道の両方から道を狭めている。ワイルドだろぅ、これはスギちゃんのギャグだが、ここもけっこう、ワイルドだろぅ。
いやぁ、これはむちゃくちゃワイルドだ。
ヤブになっている。道が崩れて、倒木があって、竹が絡んで、蔓がはびこって、イバラが延びている、この障害物を抜けるのにどれだけ苦労したことか。
曲がった竹に靴の汚れ跡が付いている、地面には靴の跡も見えている。ここ数ヶ月で何人かの登山者がここを通過したのだ。
苦労する箇所はここだけなのだよ。三原側は手入れが行き届いている。こっちの竹原側はなすがままになっているなぁ。
なすがままも理解できなくはない、基本的には舗装路なんですよ、舗装を破ってまで草木が繁ることはない。ただ、ここの倒木帯は鎌・斧を入れてほしいよね。
倒木帯を越えて、自然歩道標識の二つ目、本来、ここで蟻ヶ平山に取り付くべきだったのだよ。
三原側、ここで引き返すなんか見覚えのあるポイントだなぁ、とは思いながら、分岐にテープも紐も何にもない、決断しかねて、先にポイントがあるかもしれないと先へ進んだ。
見覚えのあるレインコート
黄昏の駅で胸が震えた
はやい足どりまぎれもなく
昔愛してたあの人なのね
竹内まりやの「駅」なんですがね。道に見覚えがあるなら即断即決すればよかったのにね。即断即決どころか、ぐずぐず先送りしてしまった。
道は下って行き、尾根から谷へと降りていく、ここで見覚えは確信に変わっていきます。
蟻ヶ平山への取り付きもとはたんぼだったぬかるみ地帯を踏んでいく、記憶は完全に戻りました。
惰性でさらに足を進めるが、惰性を理性が押しとどめる、これ以上行ってもしょうがない、引き返そう。
足元に本郷町の埋め込み標識が見える、道を進みすぎたことを示す完全な証拠だ。
引き返そう。
自然歩道標柱で竹原市とある標柱が、尾根に乗ったところに一本、さっきの分岐のところに一本、ここから蟻ヶ平山に道を変えるのだ。
蟻ヶ平山は三原市竹原市の境界にある山だが、取り付き点は竹原市側に入ったところにあるのだ。
蟻ヶ平山への道は難なく歩いて行ける。下の道よりこっちの道のほうが手入れが行き届いているじゃないか。
蟻ヶ平山頂上たちまち頂上に到着する。三角点に見覚えがある。そうそう、こんな眺めだった。
北東方向に本郷の市街地が見えている。目立つのはコカ・コーラのボトリング工場、隣接する東洋製缶の工場、イオンのショッピングセンターも隣接しているのだよ。
反転して、南の方向を眺めると、竹原火力発電所の煙突が見えて、阿波島の背後に大崎上島、大三島が霞んで見える。
ブランコはまだ健在で残っている。テント生地の横断幕があったのだが、風に引き千切られてゴミと化してしまっている。
H21.3.12に南方小学校の6年が登ったそうなのだが、その後、登ろうというイベントは途絶えているみたいだね。
さて、降りようか。
下の道の分岐まで降りて、山腹の水平道を辿っていく。
帰り道は別の道を倒木が重なって難儀するところから自然歩道標柱の2本目が蟻ヶ平山への分岐だと覚えておけばええ、間違いない。蟻ヶ平山への道は幅広の道だから一目で納得できる道だよ。
その倒木帯、抜けるのに難儀したよ。右へ左へ障害物を避けながら、道から遠ざかったり近づいたり、大変だったんだから。
戻って車にザックを入れるとき、背負いバンドから上蓋まで、どっさり落ち葉枯れ枝などの山ゴミを背負っていたよ。そのまま入れれば車内がゴミまみれになるところだった。
ほぼ水平な山腹道が続いて、送電線の保安道に合流したり離れたりする。
竹原火力発電所は電源開発(株)の施設なんですよ。送電線も電源開発の所有だから、いつものように中電道とは言えないんだよね。
たんぼの頭のところに出てきた。
来た道を戻るのではなく、別の道を戻ろう。小梨小学校への道を戻ろう。
旧小梨小学校たんぼを横断して、尾根を越え、尾根を越えるとは大袈裟だが、尾根を挟んで集落があるのですよ、尾根を越えるというより、切り割り道を進んで、こう言えば実態に即しているかな。
集落の下に県道が見えている。あの道に戻ればええのだ。
県道に戻って、小梨小学校がこれなのか。どうやら廃校になっているみたい。今は小梨公民館と変身しているようだよ。
農業法人ホットファームおなしという建物がある。へぇぇ、小梨はおなしと読むのかい。
山裾をぐるっと回れば出発地点、亀山八幡神社の前に戻った。
簡単お気楽な山遊びだったが、これでええ。こんなもんでええのだ。
蟻ヶ平山に登るなら、三原市側から登ったほうが楽だよ。竹原市側から登るのもええが、倒木帯のやぶを抜けるのを承知の上で行ってね。
参考 2012年_1月21 三原、竹原、境界の山、蟻ヶ平山(蟻ヶ峰)

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