2003年9月27日
しぇるぱ単独
山域:広島島根県境

西中国山地、迷いの洗礼、阿佐山

 

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廃村、尾関神社さぁ、いよいよ西中国山地へ入っていくぞ。島根・広島・山口・県境の接するあたりが西中国国定公園なんだとさ。
そんな国定公園があるとは、知らなかったな。
高速道路の浜田道、大朝インターで下りる、ここから大朝町の町役場の前から芸北町へと走って行くんですよ。
このあたり、土地鑑がないから見当を付けにくい。
阿佐山へ街道から曲がるのに、いったんはこの谷、大暮谷の道と見当を付けたのに、自信がなくて先の国道まで走り、やっとロケーションを回復して、もとの大暮谷の道へ戻ったもんだよ。
間違いを誘導する登山口標識大暮の集落からは舗装路はしばらくは続くさ、その先は舗装も途切れて地道を走ることになる。
終点はどこなんだろな、の疑問は解決するよ。頭の上に林道の橋が走っている、ここが駐車ポイントなんだそうだ。
道幅は広いから、適当に止めればええさ、私有地駐車禁止の箇所さえ避ければそれでええよ。
谷川と平行に道がある、ぽくぽくと歩けば神社があるよ。尾関神社と言うんだとさ。
廃村でみんな山を下りて神社だけが残ったものなんだと。今の家屋はみんな別荘山荘なんだろうな。
橋を渡って、道が二分する、草深いほうへ道標が誘導している。次は、橋が落ちて、流れの中を渡って行くんだね。
踏み跡も集まれば道になる落ちた橋からすぐのところに、登山口の看板がある、ガイドブックでも、踏み跡に入る、とあるから、ここで曲がるんだろうな。
あんまり踏まれた道じゃないね。ごみも無いし、テープ・マークも全然見当たらないがなぁ。
これは違うぞ、ガイドブックの地図と歩く位置がずれている、だが、引き返すのもしゃくだし、このまま進むかい。
ガイドブックの表現が悪いのか、間違い誘導の看板が悪いのか、いぃや、即座に決め込んだわたしが一番悪い。
頂上への道は集中しているのさ、どこから進んでも頂上へ収斂していくもんだよ。
下りは違うよ、集中の反対、放射、方向が違えば思いもよらないところへ出てしまう。
阿佐山南峰このまま行くと繁みに突入してしまいそう、横に流れて、植林の斜面を登ることにしよう。
登れば、再び安定した歩きやすい空間が広がるね。
さて、ここだ、支尾根から主尾根へ集中する箇所なんだが、尾根の上は繁って足を踏み入れようもないね。
このまま、開放された空間の斜面を尾根と平行に進んで行こう。ほら、尾根が合わされば自然と道が開けるさ。
さっきからずっと開放的な尾根道を進んでいる、道ではないのだが、自然に歩きやすい箇所へ足が動いていくもんだね。
ほら、頂上は集中、とさっきから言っている通り、足もとは道になってきたよ。誰もが集まってくるのさ。
スキー場から阿佐山を向こうに小屋が見える、カランカランと熊よけが鳴っている、小屋の周囲にひともいるんだね。
背の高い小屋だね、鍵がかかってる、避難小屋ではないのか、個人の持ち物なんだろうね。
こんにちわぁ、展望のない山ですねぇ、どこか開けたところはありませんか。
すぐそこに三角点があるけぇ、そこなら遠くが見えますよ。   ありがとう。
なるほど、ここが阿佐山三角点か。視野は狭い範囲でしか開けてないな。下に見える集落は島根県なんだろうな。
島根県は出雲は見たことがあるが、石見は初めてだよ。
阿佐山北峰はスキー場ショートカットして横っ腹から登ってしまったが、尾根道の本来のコースはすごい笹の下だね。
すみません、阿佐山北峰へ行くには小屋の前のこの道ですか。え、ほんまにこの笹を漕いで歩くんですか。
前はこれほど繁っとらんかったがの、しばらく道刈りをしとらんのじゃのぅ。
そうなんですか、どうもぉ。
おいおい、これが正式のコースなのかい、さっきの横紙破りの道のほうがはるかに歩きやすいじゃないか。
いったん下りて、登って行く、ほほう、横手にスキー場がある、そっちへ移ってみよう。
なるほどね、あれが阿佐山南峰、島根県の麓の集落、振り返れば、頂上までがスキー場。瑞穂ハイランドスキー場。
三つ石山熊避けの鈴の音がスキー場じゃなく、山の中を歩いていくぜ、そうしなきゃならんのかなぁ。
おいおい、手ひどい藪じゃないか、あまり歩かれている道じゃないよ、止めた、スキー場に逃げよう。
とんでもないね、あんなところを歩けるかい。スキー場が斜面の反対を向いたからには、このへんで山道に入らなきゃならないよな。
北側斜面は水が滲み出しているよ、泥濘をどろどろになって踏んで行くしかしょうがない。
何にも見えないトンネルの中だね。どこか開けてる箇所でもあれば慰められるんだがね。
またスキー場が見えたよ、テングストーンスキー場だとさ、これから進む天狗石山をかけたんだろうね。
鉄塔群と天狗石山とんとんとんと進んで、三つ石山、何の特徴もない、道端の通過点でしかないね。
笹の中の道なんだがね、先はまるで見えないのだが、爪先に目があるのかしらね、ちゃんと笹の下の道を進んでいるものね。
ススキの原の中に、鉄塔が見える、四つもあるよ、他は名乗りをあげていないので判らないが、ひとつはNTTだった。
鉄塔群の後ろのお椀のような山が天狗石山、登ってみようか。
ほほぅ、普通の登山道のように道刈りしてあって歩きやすい道じゃないか、阿佐山とえらい違いだ。
頂上手前に岩塊がある、これが山の名前のいわれかな。
天狗石山頂上には展望台がある、ところが生憎とガスが湧きはじめた。ぼんやりベールに包まれてはっきりしないよ。
降りる道は舗装路、ただただ、たったかたったか歩いているうち、もとの駐車場所に下りるわけだよ。
さて、評価
展望のない山で、木々のトンネルを行くばかりなんだよね。全然面白くない。
読んでるあなたが若ければ行ってもええさ、時間の取り返しはつくもの。
わたしと似たような年代のひとは止めたほうがええ、そのエネルギーを他の山に向けたほうが利口だよ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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