1999年10月16日
しぇるぱ単独
山域:奈良県

屏風岩の頭まで行ったよ(曽爾村)

下の広場から屏風岩を
下の草原広場から屏風岩を
ここんとこ北近畿ばかりで南近畿にはとんとご無沙汰だな。どこに行こうか。
曽爾村の屏風岩、ここにしよう。
千早赤坂村の建水分神社の祭礼にぶつかってしまった。続々とダンジリが出るので交通は途絶状態だね。ラジオの交通情報でもこんなの言っていなかったぞ。
コース取りの失敗だね。
榛原を越えて道を間違えてしまった。ちょっと疎遠になると、感覚も狂ってくるね。

屏風岩の駐車場に到着、屏風岩を仰ぐが、案の定、黄葉には未だ早いね。ほほぅ、下の草原は綺麗に刈られているじゃないか。今まで何度も来てるが、ぼさぼさに草むした風景ばかり見ていたので、新鮮に見えるね。
今日は屏風岩の頭に行きたいね。住塚山へは何度か来ているが、その度に、屏風岩の頭、ここから見える風景はどんなものか、心残りで帰ったものだよ。
草が刈られているのは下の広場だけ、住塚山分岐までの道はずっと背丈を越す草の中だね。昨夜から今朝までの雨で露しとど、濡れてしまうよ。
分岐から急傾斜の植林のなかは下草はない、これは有難いね。もうちょっとは間伐したらどうかね、薄暗い道で気味が悪いね。
稜線に到着、左は住塚山右は長野、と標識がある。当然右を選ぶね。広い道が続いています。とんとんとんと最高地点まで到着、乗っ越してずんずん行けばいい。
行くはいいが、なにか風景が違う。屏風岩の頭からはこう見えるだろう、と想像していたのとずいぶん違うじゃないか。
間違い、引き返そう。道の最高地点、ここが怪しい。テープもなにもないが、登山路の谷を右に見ながらの稜線が派生しているじゃないか。入るべし。

屏風岩頭から下の広場を
下の広場がよく見える
うむうむ、道がある、始めは下草に隠れているが、じきに下草は消えて立派に道があります。登れ登れ、おっと、標識発見、奈良県環境庁、道はあるけどあまり誘導したくないのだな。
切れ立った絶壁の上だ、ちょこっと見えます。ここは樹々に邪魔されてよく見えないね。先に行こう。ここはよく見える。麓の広場が真下じゃないか。広場にザックを置いてきたがザックもくっきりと見えるよ。
あれが古光山、後古光山、倶留尊山はガスに煙っている。国道から屏風岩までの道は電柱の列がうねっているよ。
この先は止めとこう。道は続いているが、この先、道を踏み外したら痛いじゃすまないものね。
住塚山は止めとくね、ガスが湧いて包まれている、登って展望なしじゃつまらないもの。

さてと、降りたよ。
何人かの人が手帳片手に顔をしかめてる。
誰かにしゃべってこの興奮を伝えたいね。とても嬉しいから話かけよう。

あの屏風岩のひだりて、頂上に白骨の樹が見えるでしょう、あそこまで登って来
たんですよ。
えぇ!あそこまで行ったんですか!道があるんですか。
はい、ちゃんとした道があります。みなさん、俳句の吟行の会なんですか。
あれ、やっぱり解りますか。
どなたも手帳片手に思いつめた顔つきなのでそうだろうと思いました。
どうもお邪魔しました。


カシミール展望図をつけました。
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