醍醐 98年12月12日
しぇるぱ単独
山域:南京都

醍醐の山、お話三つ

醍醐にいこうか。

開山堂
屋根が白いのはビニルのせいです
供水峠
むこうへ100M降れば怖い石仏群があります


もう正面道はやめとこうか。東側の炭山集落からはいっていこう。
ここに来るのも久しぶりだが、焼き物の即売店がなくなっているな。清水焼の産地なんだがね。
道の終点は水晶谷、ここの車をおいて醍醐にかかるかね。
おや、ゲートがあるよ、前はこんなのなかったぞ。ほう、山道がずうっと林道に変わってしまっているよ。
つい最近の工事だね、ブルトーザでひっかいてキャタピラで踏みしめてあるから道がまったいら、これはええ、歩き易い。
さあ、上の醍醐、準胝堂、薬師堂、五大力堂、開山堂、みんなお馴染み、おいおい、開山堂は変だぞ、屋根にビニルがかけてある。
近寄って天井をみると、青空が隙間からみえるじゃないか。今年の台風7号のせいなんだろうね、屋根の桧肌が全部風でもっていかれてしまったんだ。
そうか、この修理工事の資材搬入のためなんだ、それで急遽、道をつけたんだ。

東の千頭岳


炭山から醍醐にむかうもうひとつの道があるね、これもたどってみるか。
岩間寺との中間に笠取集落、ぬけて稜線にでると横嶺峠、ここから上の醍醐にいけるけど、先へ行こう。京都国際ゴルフ場まできました。
ゴルフ場のすぐそばに千頭岳がある、そこまでいこう。
大きな道だな、この傾斜では車は登れないが、キャタピラ車は登れるね。送電の鉄塔が何本もあるからその建設用かな。
千頭岳は双耳嶺、ここが東の千頭岳、道が開けて山頂がすっかり明るくなってしまった。以前、登った時は森の中で薄暗いところだったんだがね。
つぎ、西の千頭岳へ行こう。山頂は鉄塔に覆われているじゃないか、三角点は? 
フェンス沿いにたどってみると、あったあった、凹の字にフェンスを曲げてあって三角点は取り残してくれていた。

炭山から日野薬師へのコースがあったよな、供水峠。ここもいってみよう。
昔、逆にコースをたどったことがある。炭山からの谷の道は笹のなかだね、このコースは最近はあまり流行ってないようだね。
テープも標識もなにもない、道を失ってしまった、戻ろう。
お、笹のなかに踏み跡、これだこれだ、これが昔ながらの道ですよ。一度は確かに通ったことがあるからおぼろな記憶で道が探せたんだね。
ここが供水峠、この下に石仏とお堂があったはず、あったけどさ、気持ちの悪い場所になってしまった。
杉の枝が成長して傘のように石仏をつつんで下が薄暗くなってしまった。これは石仏というより、墓場の雰囲気だ。お堂は墓守堂になってしまった。
退散、退散、ひとりでいるのは心細い。

カシミール展望図をつけました。
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