桟敷ケ岳 98年11月29日
しぇるぱ単独
山域:京都北山

俄かパーティ桟敷ケ岳

薬師峠、薬師のお堂
岩茸山
桟敷ケ岳頂上


さて、始めるかね。雲ケ畑岩屋橋からの林道の広い離合スペースに駐車、大丈夫これなら離合に問題はない。

岩屋不動の門前から山にはいります。20年位前かな、このへんは歩いたもんだよ。笹が成長してますね、昔の記憶では、こんなに笹原ではなかったんだがな。道と谷川が融合しているよ、岩の上の苔に落ち葉がかぶってすべりやすいね、用心、用心。

薬師峠、六体の石仏とお堂があります。危ないね、いまにも倒れそう。突っかい棒でやっと寿命を支えている。昔の記憶と違うのは屋根、屋根板がほとんど無いじゃないか。

お、桟敷ケ岳がみえる、伐採植林の空間からはっきりくっきりみえる。動物よけの網越しだけどね。地図をみると、桟敷じゃないよ、あれは岩茸山だ。そのむこうが桟敷ケ岳なんだな。

稜線を越えたよ、雲ケ畑側の斜面に道があるようになった。北山では斜面をいく道をユリ道というようだが、このユリ道は無理な道だね。乱高下がはげしい。なんで稜線を行かずに雲ケ畑斜面に道をつけたのかな、東側が雲ケ畑、西側が大森、かっての勢力は大森側のほうが強かったのじゃないかな。その分、雲ケ畑側へ押し込まれたんじゃなかろうか。

関電鉄塔、むこうに桟敷ケ岳の頂上が見える、この送電線は敦賀の原発から来ているんだがね、わたしも電気は盛大に使う、原発可否の議論には参加しにくいな。

さぁ、頂上頂上、はて、記憶では笹原だったが、今はよく踏まれた広場になってます。ここで早い昼食にするか。
あなた、狼峠にいきますか。そちらのひと、狼峠にいきますか。
単独のおばあちゃんが次々にたずねまわってます、こっちにきた。
あなた、狼峠にいきますか。
ええ、城丹尾根を通って石仏峠から狼峠は通ります。
よかった、ついていきます、つれてってください。
いいですが。

狼峠分岐、医王沢を渡ります
この人とずっと一緒でした


ついてくるのはいいんだよ、なんだってそんなに離れてついてくるんだい。どんどん距離が離れるじゃないか。待ってやらなきゃしょうがない。これでもパーティになるのかな、かなり一方的なパーティの組み方ではありますがね、いい、って言っちゃった以上、責任があるなぁ。写真が撮り難い、気が散ってしまってやりにくいったら、もう。
ぽつりぽつりで尋ねたところ、桟敷は三度目、初回は大勢で、二度目は単独で道に迷って下山、今日は是非とも狼峠に行ってみたい、とのこと、なぜ狼峠にこだわるのかはとうとう不明。

石仏峠到着、石仏は?ないよ、どこにもないよ。以前、この目で見たんだよ、もう一回その写真を撮りにきたのに、がっかり。盗まれたのか、麓へ降ろしたのか、どうなんだろ。

石仏峠からは広い林道、こんなの昔はなかったよ。医王沢の渓流は埋めつくされてしまった。狼峠の分岐に注意、名刺ほどの標識があった、地図ではこのへんのはず、というあたりできょろきょろしなきゃならんね。


祖父谷の林道は長いよ。
長いですねぇ。
そうですね、長いですね。
会話もはずまず、黙々と元の雲ケ畑岩屋橋バス停到着
では、わたしは車で帰ります、お疲れ様でした。
有難うございました。

駐車場所にむかってると、ひたひたひた、足音で振り返ると、例のおばあさん
どこへ行かれるんですか、バス停はあそこですよ。
次のバスまでに一時間半もあるんです。ご一緒に。
駐車場所まで遠いんです。車の中でちょっと昼寝しますから。
そうですか、それはすみませんでした。

待てばバスはあるんだよ、終バスがでてしまったのなら、話は別だがね。
肩がこってしまったなぁ、見も知らない口の重いひとと一緒というのはくたびれるもんだなぁ。

京都一周トレール特集
蹴上から大文字山へ 北白川から比叡山 初詣で、愛宕山
カシミール展望図をつけました。
次ページへ
あちこちの山へかえる
トップページへかえる
囲炉裏へリンク