2014年10月11日
しぇるぱ単独
山域:島根県奥出雲町

奥出雲町、大人山だいにんやま、おとなやまとは読まないよ

 

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先月の末に、岩伏山に行きました。結局、登れなかったのだが、登れなきゃ反省するため地図を見る。登山レポートを読んでみる。あれ、近所に面白そうな山があるじゃないか。
山の名前が
大人山だいにんやま、おとなやまとは読まないのだよ。どこかが面白ければ、それに乗っかってみよう、登ってみよう。
登山口からコースは短い山なのだそうな。短ければ伸ばせばええさ。駅から歩こう。JR木次線出雲八代駅に車を停めて、そこから歩くことにしよう。
駅前に駐車するのに気が咎めるのかい。無人駅だから咎める駅員はいないさ。
出雲八代の駅前の前後が街道の宿場町の雰囲気なんですよ。道幅は狭いし、全面ガラス戸で昔は商家だった風情がうかがえる。
駅前から離れて、仰支斯里かみきり神社の前を行く。えらく難読の神社で、本来は髪切神社だったのだそうな。書き写す時万葉仮名を間違えて、間違えて間違えて、結局、こんな字で伝えられた、のだそうな。
その
仰支斯里かみきり神社の前あたりから見ると、山の上に道が見えている。たぶんあの道を行くのだろうな。
大人山の登山路を示す地図看板がある。ここでは[だいにんざん]とフリガナを振ってある。[だいにんやま]でも[だいにんざん]でもどっちで呼んでもええみたいだね。
地図の横に道がある。谷のたんぼと並んで進む道なのだよ。
舗装路は民家へ進み、電線も民家のほうへ延びて行く。左の道は登り坂になっている、舗装路とは言っても、大昔の舗装で、はげちょろ舗装になっているよ。林道なんだろうね。
分岐に立札がある、頂上まで1700m、これから先、随所に看板があって案内してくれる。
イノシシ避けの柵がある。開閉の入口があって、開け閉めする度にきちんと閉めて行かなきゃならない。
坂道をどんどん登って行く。尾根を突き抜ける切り通しがある。ここから尾根へ取り付く道があるかと探したが、そんなものはない、このまま道を進むべきなのだ。
道を下がったところに、大人山のおいしい水、と案内がある。近寄ってみると、なるほど、湧き水をパイプで誘導してある。無味無臭、これが一番うまいんだよ。
おいしい水との分岐には、頂上まで800m、と立札があって、なんだもう登ったようなもんじゃないか。
ぐいぐいと坂道を踏み締めて、尾根に出てきた。頂上まで400m、と看板がある。トイレ250mと看板もあって、非常に親切な案内だと感じ入る。
展望台の切り開きのところに出た。
仰支斯里かみきり神社の前あたりから道が露出しているのが見えていたが、それがここなんだろう。
展望所には絵地図があって、展望を細かく教えてくれる。尖峰に見えるのは吾妻山なんだろうな。横へ視線を移すと猿政山、横に尖峰があって子猿政と言うのだそうな。
鯛ノ巣山、大万木山は水蒸気に融け込んで、東を向けば、船通山が見えるはずなのだが、前山と融合して判然としないね。
麓の風景が見えている。大集落が出雲八代の駅前あたりだろうね。
仰支斯里かみきり神社の鎮守の杜があのあたりで、こっちに近づいて、たんぼに沿った道を登ってきたのだ。
アズマヤがあって、切り株の腰掛がなんぼでも点在している。小学校の遠足にピッタリだね。どこの小学校も少人数だもの、切り株の数はじゅうぶん足りていると思うよ。
そのまま進むと、大社広場、ここから出雲大社を遥拝したということだ。
広場から進む道は、草の小道が続いている、幅広の道が続いている。とりあえずは幅広の道を進もうかい。
下って登れば、一畑広場、一畑薬師如来を遥拝する場所なんだよ。
一畑薬師は布教に積極的な教団で、広島の可部の福王寺山、広島の志和口の鎌倉寺山、一畑薬師の石碑を見たことがある。三次には一畑薬師の祈祷所が二ヶ所あるのを知っている。
大社広場まで戻ろう。大人山最高地点に進もう。最高地点とは言っても、別に三角点があるわけではないよ。それでも最高地点を極めるのは気持ちの問題、山への礼儀なのかもね。
さて、戻ろう。
重機で均してかなり金のかかった登山道だなぁ、と降りながら思う。
島根県庁の自然観察路をネットで見ると、50箇所前後の自然観察路がある。みんな土木工事が付随するのですよ。島根県は土木立県だもの、案件は全部土木工事化するさ。
登りの最初には、大人山を守る会、ここがボランティアで重機を出しているのだろうな、と考えていました。
下りには考えが変わりました。とてもとても個人や数人で出来る作業ではない、予算化して、県費を出さないと出来るわけがない。土木業者の要請もあることだしね。
土木工事を非難しているわけではないよ。声高くは言わないけどね、自然観察と土木工事は両立しにくいことだがなぁ、ほんとはそう考えてはいるんだけどね。
もっと広報するようにしなきゃならんな、もっともっと利用するように呼びかけなきゃなきゃならんな、と考えるわけです。
あっという間に出雲八代の駅前に戻ってきた。朝飯前ではない、昼飯前にちゃちゃっと済ませた山登りでした。

 

JR木次線、出雲八代駅 大人山遊歩道案内図 左の林道へ イノシシ避けの門
切り通し おいしい水の分岐 尾根道へ出る 展望所
アズマヤ 大社広場 一畑広場 大人山の最高地点

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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