2019年12月_9日
しぇるぱ単独
山域:庄原市

近郷近在、庄原駅前の大仙山

 

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地図を眺めてていて発見しました。大仙山、この山は登れるかもしれない。行ってみよう。
タイトルに、庄原駅前の大仙山と掲げていますが、庄原駅からこの山は見えてはいません。ただ単に、庄原駅前から歩き始める大仙山ということなんだね。
庄原駅前には駐車できないから、ちょっと離れた庄原市総合体育館の駐車場に止める。自転車で庄原からスタートする時に、ここの駐車場を利用したことがあるんです。
たいがい、空いているのだが、今日は月曜日なのに朝から割と駐車している数が多い。何かイベントがあるのかしら。
歩き始めて、西城川を渡る。橋の名前が車橋。何か由緒がありそうな名前だよね。そこは不明のままで橋を渡る。
西城川の右岸を歩いている。そのまま歩いて、柳原橋に到着、ここから山側に進んで、突き当りが四差路、坂道の道を登っていく
坂道の鞍部を越えれば、柳原谷が一挙に広がって見える。柳原の集落は、入口の集落、真ん中の集落、谷の奥の集落、おおむね三つに分かれている。
およそ真ん中あたりの集落から奥の集落を見た景色なんだよ。奥の集落の背後に大仙山があるのだよ。
奥の集落で舗装路が尽きるあたり、ちょうどうまいことおばあさんが立ち話していた。大仙山へ登る取り付きはどのへんですか。
後ろの家のところから入る道がありますけぇのぉ、大仙神社があるんじゃがの、そこから先は行ったこともないよのぉ。後ろへ下がってのぉ、あの家の角から入るんよ。
ちょっとバックして、このことだろうな、山に入る道がある
山に入れば、祠がある、その背後にもうひとつ祠がある。これは集落共同の祠ではないだろうな。家ごとの祠なんだろうな。
祠の奥に、杣道の古いのがあって、その杣道をたどってみる。
獣除けのフェンスがあって、開け閉めの扉がある。なんと、さっきのご婦人が待ち構えていた。家の裏から先回りしてくれていたんだ。
ここから真っすぐ山を登りゃぁの、大仙神社があるけぇの。ここで迷うて諦めちゃぁいけんけぇ、一言声かけてあげようと思うての。
ありがとうございます。助かりました。教えてもらってなかったら、取付口が全然わからなかったことでしょうね。
植林地を進むと、軽トラも通れる幅広の林道と出会った。この林道を登るのだろうか。いやいや、さっきのご婦人は大仙神社に行くように言っていたよな。
山腹の方向に鳥居が見えている。そっちへ向かおう。
鳥居まで進んだ。石碑があって、鳥居は昭和56年に完成したのだ。もうひとつ石碑があって、石段の工事、昭和15年に行ったのだ。
昭和15年当時には柳原の集落には人家も多かったろう。昭和56年というと、若者は町に出ていったが、老人・中堅はまだいただろう。神社への寄進が可能な最後の元気な時期だろうな。
鳥居を潜って石段を登る。乱れ積みの石段で、石は山の中から掘り出して集めたものだろうな。丸い石は除けて、四角い石を集めて並べてある。
一直線に長い石段なんですよ。直線は変わらないが、勾配はちょっとずつ変化している。
梢越しに社殿が見えてきて、拝殿と本殿の前に立った。岩壁が露出していて、ここに霊性を見つけたのだろうね。岩を拝む信仰が大仙神社に繋がったんだろうね。
ここ数年、祭礼はしている気配は見えないね。神主がここまで登ってくるのは大変だよ。下でやろうよ、集会所でやろうよ、こうなるだろうね。
さて、大仙山への頂上への道だがね、谷の芯に沿って上へ伸びているように見えるよ。谷の真ん中を行かず、左岸に沿って道がある。
水が滲み出ているところ、ここが谷の末端だな。この先は凹みの真ん中を行くことになる。岩をまたぎ、木の枝木の根にすがって登ることになる。
傾斜は強い、倒木を乗り越え、足元の小石は崩れて滑る、格闘しながら登っていく。幸い、疎林なんですよ。砂利肌の斜面だから木の芽が生える余地がない。
頑張って抜け出した。谷の頭は頂上の平地になる。GPSにウェイポイントを作成しておいた。粗縮尺でウェイポイントに近づいていく。
ここが大仙山三角点、ほほぅ、三角点標石にはチップが埋め込んである。こういう標石をインテリジェント基準点と呼ぶのだそうな。
チップが埋め込まれた三角点標石は、お役所側にはメリットがあるのだろうが、我々一般大衆は眺めるだけだよね。何か利用できる方法はないものだろうか。
頂上には道があるように見える。その道をたどれば違う下山の道があるのじゃなかろうか。
これはダメだぞ。道が消え失せてどうにもならん。ヤブに突っ込むことになりそうだ。この道は諦めることにしよう。
山頂まで引き返して、GPSの画面と引き比べて、おおむね、このあたりから谷に下りるはずだよ。GPSのコースをたどって下りていけばええ。
水が滲み出してジュクジュクの場所まで下りてきた。間違いない、この道でええのだ。
安心して下りて行って、大仙神社を眺める。石段の角度が只ごとじゃない、靴を石に引っ掛けないように気を付けて下りて、鳥居が見えてきた
鳥居の下に、林道が横切っている。軽トラも通れるほどの林道だよ。このまま下りていけばどこかに出るだろう。
けっこう広幅の林道なのに、国土地理院の地形図には収録されていないのですよ。この先、どこまで行けば抜け出せるのだろうか。
フェンスの掛け金を見つけた。ここから出よう。掛け金を外して、出て、もう一度掛け金を嵌めて獣が出入りしないようにしておく。
柳原の集落で、一番奥の集落の一番下手のところに出てきたのだ。ここから、中の集落、入口の集落へと戻っていく。
それぞれの家々を見ているとね、屋敷の脇に山へ入る道があるのだよ。どこでもよろしい、その道を入ると、獣除けのフェンスに出会う。それぞれの家ごとに開け閉めの扉を付けてあるのじゃなかろうか。
山と家とがイケイケになっている、のじゃなかろうか。
柳原の集落を抜けて柳原橋に出た。来るときは、西城川の右岸を歩いたが、帰りは橋を渡って違う道を歩こうか。
街道に出て、JR備後庄原駅の前に出る。駅前を整備している。駅前の家屋を買収して広場に整備している。突き抜けて、ぐるっと迂回して元の体育館の駐車場まで戻ってきた。
ねぇねぇ、行きは西城川の右岸を歩いたのに、どうして西城川の左岸沿いに戻らなかったの。
マピオンの地図で見るとね、左岸では、一部、堤防・道が欠けているのだよ。そこには溝川があるかもしれない、荒れ地を歩いて草の実だらけになるかもしれない、それでやめにしたのだよ。
庄原市総合体育館駐車場 車橋 舗装路終点 大仙神社鳥居
大仙神社 谷の水が滲み出すところ 大仙山三角点 違う道は無理
フェンスの抜け出し口 舗装路へ出る 柳原橋 JR備後庄原駅
詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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