1999年7月17,18日
しぇるぱ単独
山域:北アルプス

立山、雨の五色ケ原

浄土山頂上、廃れた神社の跡かな
五色ケ原から、獅子岳、龍王岳
両方深い切れ込みがあるから敵わない
獅子岳の稜線、ここを登るのか
龍王岳の稜線、左に巻いて
さらに稜線伝いに岩場の上まで

急に休暇が取れたから、どっか行こう。
ここ数年立山に行ってないな、立山に決定。
夜道を走るぜ、滋賀福井県境の刀根パーキングエリア、ここなら高いとこだから涼しく寝られるだろう。
12時就寝、5時起床、9時ごろには立山ケーブル駅に到着、1200台の無料のパーキングがあると、インタネットで調べておいたんですよ。
いっぱいじゃないか、あっちこっちに寄り道したあげく、見つけたぞ、不人気の場所、ちょっと遠いけどあれば御の字だい。
室堂で11時頃、五色ケ原を目指すぞ。時間を勘定すると、5時頃到着となるかな、ちょっと急ごう。
浄土山経由で行くぞ、今までは、立山に目を奪われて、浄土山への道が目に入らなかったが、道の入口は室堂山荘の前にあったのか。
標識は室堂山と書いてあるが、浄土山への道に間違いはないだろ、すぐに雪渓に入るんだね。
雪渓に踏み跡がはっきりとしなくなってきた、左が浄土山、左に行けば間違いなかろ、あれ、右から人がやってきた。 間違えた、右が正解だったのだ。
この道は、いくら登っても室堂ターミナルがいつまでも見えるね。
やっと見えなくなった頃、浄土山への取り付きが始まるね。
このコースはペンキに印が少ないね。岩の踏み跡をたどるしかないね。室堂側斜面に誘導されて、折り返して、ここが頂上かな。
なんの標識もないよ、岩を積んだ塀と、崩れた材木がある、たぶん、ここが浄土山のお宮跡なんだろね。
石塀の中で食事、ここは風がこないから絶好だね、さぁ、ゆっくりもしてられないから、さっさと先を急がなきゃ。
龍王岳は奇怪な山容だね、その中腹を降っていく、思い切り、降っていくんだよ。明日はまた登り返すのだから、うんざりするなぁ。
途中鬼岳の斜面に3本の雪渓があるが、気にしていたんですよ。
北アルプスは立山から始めて、薬師岳へと足を伸ばしたもんです。 その時は、雪渓が怖かった、傾斜がやたら急だったと覚えています。
もう一回、行ってみると、なんだ、たいした傾斜はないじゃないか。これなら滑落の恐れはないね。初心者の時のおびえはこういうもんだろね。
獅子岳到着、いままではガスの中、やっと五色ケ原が見えてきた。ザラ峠の切れ落ちを隔ててあそこまで行くんだね。
カルデラに近いのが鷲岳、その次が鳶山、鳶山手前に山荘が見えるけど、写真でわかるかしら。ずうっと奥が薬師岳。
獅子岳の降り斜面はいやな道だね。石屑が滑って、足許がきまらないこと、よちよち、よちよち、慎重に降りて行かなきゃならんね。
うぅむ、鉄梯子、二つ連続してあるが、なんとも不安定、あまり頼りにしたくないね。

五色ケ原、立山カルデラの向うです
五色け原山荘

やっとザラ峠到着、赤茶けた風景で、立山カルデラなんだね、ここから崩壊が始まるのだから、暴れ川常願寺川は止むを得ないね。ここの治山治水工事は大変だよ。
やっと、五色ケ原に入りました。
取り付きが五色ケ原ヒュッテのはずだが、ひとけがないな、休業中なのかしら、翌朝見てみたが、やっぱり寂びれてるよ。
五色ケ原山荘到着、なんとか5時前に入れたぜ、さすがに今日は泊り客もたいしたことなく、らくらくで寝られるね。
夜中にトタン屋根を雨の音、参ったな、明日は雨を免れるかしら、起床後、すぐに雨はどうだい、おいおい、降ってるよ。

さぁて翌朝、ザラ峠で前後の様子を見て見ると、前に3人、後ろに6人、室堂に向かう人はこれだけかい。
ほかのみんなはスゴ乗越しから薬師岳に向かうらしい。わたしも以前同じコースをたどったよ。
スゴの小屋はランプの宿だったが、今はどうなっているのだろうね。ランプで食事をするのも味なもんだったよ。
獅子岳の斜面、龍王岳の斜面、楽じゃないね、低山だけど、毎週のお稽古は力になった、なんとか途中休憩なしで登りきれました。
一の越到着、さて、どうするか、雨の中を行くのはもういやだ。明日晴れるとしても、今の雨がかなわない。降りよう。帰ろう。


カシミール展望図をつけました。

次ページへ
あちこちの山へかえる
トップページへかえる
囲炉裏へリンク