2018年_6月13日
しぇるぱ単独
山域:広島県北広島町

北広島町、平家ヶ城山、東から登るより南から登ろう

 

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北広島町に何度か通っているうち、平家ヶ城山を地図で見つけました。ネットで調べてみると、登った、という記録は2篇しかない。
そのどちらも、山麓の東から登って、途中、倒木や間伐材で悩まされた、そんな内容です。それなら南から登ればどうなんだろう。
国土地理院の2万5千図では点線の道がある。地図検索サイトMapionで見ると、谷のかなり奥まで林道があるように描写してある。南から行ってみよう。
駐車場所を探してかなりうろうろしたのですよ。最初は千代田運動公園、ここは遠過ぎる。次に古保利公園、草刈していて追い出される。志路原川の堤防、道幅に余裕がないよなぁ。
ウォーキング中の年寄りに、地区の集会所があるけぇ、行ってみんさい、周りの人にことわりを言うときゃ、たいがいしゃぁないノー・プロブレムよ。絶好のアドバイスをもらって、地区の集会所へ。
ここは集落名が春木で、春木全体の施設なのか、細分化した小字の施設なのかはわからない。近くにおばあちゃんが二人で世間話しながら草刈している、快くOKをもらった。
ここの施設の名前が老人集会所春寿苑、老人集会所とは凄い名前だね。若者や子供は利用しづらいよね。
歩き出して、老人集会所の前は麦畑、このあたり一帯は麦の栽培が盛んなんですよ。わたしの子どもの頃は麦畑は普通にあったが、今はなかなか見ることが少ないものね。
すぐの四辻を右折する。山の方へ向かえばええのです。道なりに曲がって歩いて、次の分岐は川沿いに曲がる。小川です。地面川と名前が付いている。
この道は平家ヶ城山に続きますか。知らんのぉ。平家ヶ城山とは、ついぞ聞いたことがないのぉ。この川は地面川ですか。うん、地面川じゃ。老人集会所のおばあちゃんも平家ヶ城山にはピンとこなかった。
知らないはずがないね、たぶん、平家ヶ城山とは呼んでいないのだ、別の名前で呼んでいるのだろうね。
最後の民家があって、橋を渡って林道を進む。
すぐに伐採地が現れる。この先、もっと伐採地が出現するだろうと身構えて進んだが、伐採地は谷に入ったここだけだった。
自動車が捨ててある。軽トラも捨ててある。ここまで捨てに来たのだよ。
アスファルト舗装はここまで、この先は地道で、砕石バラスを敷いてあるから、その砂利層が草の発芽を邪魔しているのだよ。
それでも分厚く砕石を敷いているわけじゃない、砕石層が薄いところでは、草が塊りになって生えてくるのはしょうがないね。
砂防ダムがあって、砂防ダムの取り付け道路で、林道はここまでかと思ったが、そんなことはない、林道は谷に沿ってずっと延長している。
谷の水音がザワザワドウドウと聞こえていたのが、ショロショロと音が小さく低くなってくる。
谷の流れから、道は右折して離れる。曲がり曲がって、尾根に沿って道は上に登って行く。
尾根の切り通しのようなところで、林道は終点になる。道の勾配はきついから、タイヤのトラックは無理だね、キャタピラ車で登り下りするしかないね。
峠のようなところで、右側の尾根に取り付く。尾根の上には踏み跡がある。稜線に乗れば、踏みなれた道が続いている。ただひたすらに尾根に沿って進んで行くのだよ。
植林の世話で山林労務者が通うことはあるだろうが、大部分は登山者の踏み跡だと思うよ。道の踏まれ幅が広いので、かなりの人数の登山者が通ったのだと思うよ。
私製のプレートが掲げられている。単独藪屋、知らないなぁ、始めて見る名前だ。
わたし、この種のプレートには寛容なんです。あってもええと思っているよ。中には、山を汚すと嫌っている人がいる。むしり取って麓に持って下りる人がいるが、やり過ぎだと思うよ。
三角点の標石にはチップがまだ埋め込まれていない。管理保護のために標石に順次チップを埋め込んでいるのです。
さて下りようか。
道が広幅の杣道に変わって歩き易くなった。待て、待て、どうも風景に見覚えが無い。GPSの軌跡を見ると、登った道からずいぶん逸れている。間違えたのだよ。引き返そう。
GPSの軌跡と見比べながら引き返す。ははぁ、ここだ、ここで間違えたのだ。
登って来た道は木陰に隠れている。この先に広幅の杣道があるので、ついつい誘導されてしまうのだ。
最初、このページのタイトルを、「林道で簡単、平家ヶ城山」とするつもりだったのですよ。登るのは簡単だ。下るのは簡単じゃないよ。GPSを持つか、リボンでマークするか、何かの保険が必要だよ。
峠まで帰って来た。ここからは林道歩きなのだ。ここからは「林道で簡単」そのように言い切ってもダイジョウブ、間違えることはない。林道から上が問題なのだよ。
登った道を引き返すのだから単純なもんだ。草を掻き分けるところもあるが、地道から舗装路に変わると、何の問題なく歩いて行ける。
集落の外れの橋を渡る。ここまでが自然界、ここから先は人間界なのだ。
朝に道を聞いた年寄りと出会った。ただいまぁ、登ってきましたでぇ。林道は山の向こうに延びとったかいのぉ。いいや、峠で行き止まりでした。予定では山の反対側にも道が延びるんじゃがの。
なんだ、山を知っているんじゃないか。でも、この山の名前が平家ヶ城山と言うのかどうか、その問題の解決は先送りだね。
老人集会所まで帰って来た。
老人集会所とは、あまりと言えばあまりの名前だが、生活改善センター、共同作業所、その他いろいろ、補助金が出る役所によって名前が決められてしまうのじゃなかろうかね。
老人集会所では名前が嫌だと言っても、補助金を出す側の権力が強い、押し切られてしまうのだろうね。
春木の老人集会所 最後の民家 伐採地 舗装路はここまで
谷を離れる 林道の終点 尾根の踏み跡 平家ヶ城山三角点
道を間違えた 正しい下山道 峠まで戻る 老人集会所に戻る

 

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