2000年8月19日
しぇるぱとよめさん
山域:滋賀県

比叡山、千日回峰行者道

 

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比叡山鉄道ケーブルカー今日は比叡山に行くつもりだよ。車を使わず電車で行くよ。
わたしも行く。
JRで山科へ、ここで京阪電車に乗り換えて坂本へ到着
予定では歩いて登るつもりだったが、遅くなったな、ケーブルを使おうか。
賛成、ここのケーブルにはまだ乗ったことがないのよ。
着いたよ、比叡山駅、比叡山には以前いつ来たの。
根本中堂修学旅行。
そりゃずいぶんと久しぶりだ、それなら根本中堂に行かなきゃならないね。
ここが文殊楼、根本中堂の山門だね、ここから急な石段を降りると根本中堂なんだね。
中はずいぶん暗いのね、どうして。
荘厳を演出すると、暗闇が最適なんじゃないかな、堂のなかが深く掘り込まれているので、仏が宙に浮かんでいるように見えるところがキーだと思うよ。
無動寺無動堂西塔や横川もあるが、今日行きたいのは無動寺谷なんだよ。もう一回、ケーブル終点まで引き返そう、ケーブル駅の脇に鳥居があるね、ここから入って行くんだよ。
どんどんと坂道を下っていくのね、キャタピラの荷物運搬車が動いている、食糧と護摩木を積んでいるよ。
さてと、着いた。道の下に弁天堂があるやろ、そっちに向かうと東海自然歩道の道、今日は近畿36不動の巡拝だから、明王堂に向かうよ。
ここが明王堂なのか、境内からは琵琶湖と大津の市街地がよく見えるね、破風の屋根の上を見て、普通は鬼瓦よね、ここのは天女を模した棟瓦になっているよ、軒先には蓮を模した瓦がある。涸れ沢にかかる丸太橋
ほんとだ、修験の寺なのに優雅な瓦を置いているなぁ。
この無動寺はね、伝教大師の孫弟子の相応和尚が開いた寺でな、回峰行の根拠地になっているんだよ。
うん、千日回峰行者、聞いたことがある。
ここが庫裏だが、回峰行の時、この玄関からまだ暗い未暁の時、出かけて行くんだなぁ、これが千日だぜ、大変なことだよ。
この下のお堂には親鸞修行の地、と書いてある、親鸞と修験は結びつかないがなぁ。教義が違うんじゃないの。
親鸞と修験とは関係ないさ、比叡山は大学と思えばいい、たまたま無動寺学舎に学んだが思索は自由だったということだ。
回峰行者道先週、福井の永平寺に行ったよね、そこの開祖の道元も比叡山で学んでいる。挙措教義を伝えるだけでなく、哲学、思索の方法を学ぶということは、大学のありかたと全く同じことなんだよ。
道はどんどんと下に降りて行くね、広くてええ道ね。
この道が回峰行の道なのさ、比叡三塔と麓の坂本を結ぶ道が回峰行の道なんだよ。
回峰行というと、山の中ばかりと思うやろ、生活の場も道の中に入っているんだよ。暗がりでも行者は進まねばならない、そこで信者は道の維持保全に心を砕くのさ。この涸れ沢を渡るのに丸太橋がかかっている、植林の下草を刈る時、道ばたの草も刈っておく、こんな積み重ねで道はこんなに歩き易くなっているのだよ。
道の下を見てみて、あんなに谷底まで切り立った斜面だよ。
横へ横へと道は巻いているような印象を受けるが、地図をみると、どんどんと降っているんだね。
紀貫之の墓紀貫之の墓と道標がある、ケーブルの中で案内アナウンスがあったわね、琵琶湖を見下ろす絶景の斜面に葬るよう望んだということなのね。
どうやら里へ出たよ、どっちへ行こうか。
ここから坂本より松の馬場の駅のほうが近いな、そっちに行こう。
あちこちで地蔵盆の準備をしているのね、こんなのを見てるとここの里は豊かだなぁと思うよ。
同文ですが近畿36不動、無動寺篇があります、そちらもどうぞ。

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