近畿不動巡拝

第26番 比叡山 無動寺 明王堂(ひえいざんむどうじみょうおうどう)

00年8月19日巡拝

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ケーブル比叡山駅の脇に無動寺への鳥居今日は比叡山に行くつもりだよ。車を使わず電車で行くよ。
わたしも行く。
 JRで山科へ、ここで京阪電車に乗り換えて坂本へ到着
予定では歩いて登るつもりだったが、遅くなったな、ケーブルを使おうか。
賛成、ここのケーブルにはまだ乗ったことがないのよ。
着いたよ、比叡山駅、比叡山には以前いつ来たの。
修学旅行。
そりゃずいぶんと久しぶりだ、それなら根本中堂に行かなきゃならないね。
ここが文殊楼、根本中堂の山門だね、ここから急な石段を降りると根本中堂なんだね。
中はずいぶん暗いのね、どうして。
無動寺明王堂荘厳を演出すると、暗闇が最適なんじゃないかな、堂のなかが深く掘り込まれているので、仏が宙に浮かんでいるように見えるところがキーだと思うよ。
西塔や横川もあるが、今日行きたいのは無動寺谷なんだよ。
もう一回、ケーブル終点まで引き返そう、ケーブル駅の脇に鳥居があるね、ここから入って行くんだ よ。
どんどんと坂道を下っていくのね、キャタピラの荷物運搬車が動いている、食糧と護摩木を積んでいるよ。
さてと、着いた。道の下に弁天堂があるやろ、そっちに向かうと東海自然歩道の道、今日は近畿36不動の巡拝だから、明王堂に向かうよ。
ここが明王堂なのか、境内からは琵琶湖と大津の市街地がよく見えるね、破風の屋根の上を見て、普通は鬼瓦よね、ここのは天女を模した棟瓦になっているよ、 軒先には蓮を模した瓦がある。
明王堂境内から琵琶湖大津市街をほんとだ、修験の寺なのに優雅な瓦を置いているなぁ。
この無動寺はね、伝教大師の孫弟子の相応和尚が開いた寺でな、回峰行の根拠地になっているんだよ。
うん、千日回峰行者、聞いたことがある。
ここが庫裏だが、回峰行の時、この玄関からまだ暗い未暁の時、出かけて行くんだなぁ、これが千日だぜ、大変なことだよ。
この下のお堂には親鸞修行の地、と書いてある、親鸞と修験は結びつかないがなぁ。教義が違うんじゃないの。
親鸞と修験とは関係ないさ、比叡山は大学と思えばいい、たまたま無動寺学舎に学んだが思索は自由だったということだ。
先週、福井の永平寺に行ったよね、そこの開祖の道元も比叡山で学んでいる。挙措教義を伝えるだけでなく、哲学、思索の方法を学ぶということは、大学のありかたと全く同じことなんだよ。
道はどんどんと下に降りて行くね、広くてええ道ね。
この道が回峰行の道なのさ、比叡三塔と麓の坂本を結ぶ道が回峰行の道なんだよ。
無動寺庫裏玄関、回峰行者はここから出立する回峰行というと、山の中ばかりと思うやろ、生活の場も道の中に入っているんだよ。暗がりでも行者は進まねばならない、そこで信者は道の維持保全に心を砕く のさ。
この涸れ沢を渡るのに丸太橋がかかっている、植林の下草を刈る時、道ばたの草も刈っておく、こんな積み重ねで道はこんなに歩き易くなっているのだよ。
道の下を見てみて、あんなに谷底まで切り立った斜面だよ。
横へ横へと道は巻いているような印象を受けるが、地図をみると、どんどんと降っているんだね。
紀貫之の墓と道標がある、ケーブルの中で案内アナウンスがあったわね、琵琶湖を見下ろす絶景の斜面に葬るよう望んだということなのね。
どうやら里へ出たよ、どっちへ行こうか。
ここから坂本より松の馬場の駅のほうが近いな、そっちに行こう。
あちこちで地蔵盆の準備をしているのね、こんなのを見るとこの地域は豊かだなぁと思うよ。

比叡山、千日回峰行者道と同文です。回峰行者道の写真がありますのでそちらへもどうぞ。

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