2007年11月29日
しぇるぱ単独
山域:広島県廿日市市

今度はちゃんと、船倉山

 

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王舎城の駐車場からつい先日、船倉山目指して出かけました。勘違いと早合点で、とんでもない方向に向かって、麓をうろうろしました。
その経過は、船倉山の麓を迷走、中電道 を見ていただければ、ありがたいです。
山を降りてから、反省して、あらためてもう一度登ろうと心に決めたもんです。
前回のような場合では、敗退と表現するひとが多いようですが、わたしはその表現には違和感があるなぁ。
勝負しているわけじゃないからね。真剣に勝負しているとしたら、敗退の反対語はなんだろう、征服なんだろうか。
最初の取り付きから間違えていた、というズッコケだもの、こんなゆるゆるのトライアルには、敗退が似合う道理がないよね。
さぁ、出直しだよ、やり直しだよ。
古くからの道王舎城の敷地内に入りました。前回の時は、海の見える杜美術館は開館していたが、今は閉まっている。長い閉館の時期に入ります。
この美術館の駐車場、使ってええのか、悪いのか、チェーンは開いているし、管理するひとは見かけないし、ごめんなさいね、勝手に駐車させてちょうだいね。
たくさん駐車してあるが、どれも職員・信者の車なんだろうね。お世話になります、感謝の言葉をつぶやいてから出発します。
駐車場の奥の山が素晴らしい尖峰になっている。あの山が船倉山なんだろうかな。
一歩二歩進むと、王舎城の屋上の仏像が金色に輝いているのが見える。
金箔仕上げとは思えない、メタリック塗装、着色アルミ、なのだろうか、太陽光に照らされ続けるので、色あせない加工が施してあるのだろうね。
舗装がなくなって地道に変わる。いや、舗装は舗装なんですよ。アスファルト舗装からセメントを塗った道に変わるんだね。
白糸の滝分岐教団内が気兼ねだったら、ここまで車を持って来て、こっちに駐車してもよかったな。
橋を渡って、林道は続く。この道は林道なんだろうか。見上げると山に植林はないようだし、観光道路とにらんだが、どうなんだろう。
何度も切り返し折り返しながら登って行くよ。道の脇にセメント像があって、なんたら地蔵、かんたら観音と拝み場になっている。
松茸栽培中、立入禁止、平等大慧会と看板がある。松茸が生えるのか生えないかは別にして、教団の名前はこんな名前なのか。
舗装路が二つに別れている。ひとつは谷沿い、もうひとつは山の斜面へ向かっている。登る方向の道を進めば間違いないだろう。
しばらく進んで、階段になってしまったよ。セメントの道には違いないが、ここからはひとの足で歩くしかないのだね。
セメントの塗り方、出来映え、ひび割れに生えてる草木などから判断すると最近のものではない。
王舎城、宮島階段の区切りはブロックを使っている。ならば、戦争前の道作りとは違うな。20年から30年前に工事した道だろう。
こんな広幅の階段を工事するほど、昔々はひとの往来が頻繁だったのだろうか。違うだろう、過剰な工事のような気がするがねぇ。
樹木が成長して、階段は埋もれてしまっている。ここからは狭い道、潅木が生長しきれず、矮小なまま
蔓延はびこっている道を行くのだよ。
テラスのようなところに出た。岩の上なので木立ちに邪魔されることもなく展望が効く。宮島厳島神社が見える
このあたりからは岩礫帯、花崗岩が風化して、砂砂利になって、靴の裏でコロのように転がって、滑る、滑る。
さっきの展望では王舎城は隠れていたが、高度が上がるに連れてはっきりくっきり見えて来る。
居座るだけで破壊的、昔々から借景というのがあるが、その反対、あれさえ無けりゃな、とピンポイントを押さえて邪魔をしている。
船倉山分岐シダの繁みに突入する。冬のシダは輝いて美しいものだが、突破するとなると別物、シダにはトゲが生えていて刺さって痛い。
花崗岩の風化帯のザレ場を歩く、帰りに滑って転ばないよう気をつけなければ。
谷底でシャリシャリと水音が聞こえる。のぞくと、滑の谷で岩の上を水が流れている。白糸の滝はここのこと?違うだろう、これは滝ではないだろう。
尾根のザレ場から谷向こうに道が見える。ここはもう谷の頭が近く、次の局面へと変わる前兆だね。
向こうから広幅の道がやってくる、こっちの道は狭い幅、その合流点から尾根を上へと登って行くのだ。
ここで始めて、道標を見た。ささやかな私製の案内だよ、白糸滝王舎城、船倉山。
王舎城の近辺からここまで、ずっと道標は無かったぞ。赤いテープがあったが、あれは頭上注意、枝に頭をぶつけないようにの警告の意味だったな。
船倉山から宮島をここからの道は広くて気持ちがええな。そうです、中電道なんです。中国電力の送電線の巡視路なんです。
ここで、中電道で検索してみてちょうだい。わたしの何篇かと、別の一人の1篇、これだけしか検索にかかってこない。
このように、中電道という言葉は世間からは認知を受けていないのです。
関電道で検索してみてね。ほら、これならなんぼでも出てくるでしょ。ぞろぞろぞろぞろ。
東電道で数篇、他の電力会社の道では皆無。不思議なことに、関電道だけが言葉として認知を受けているんです。
なんでやろ、太子道とか太閤道とか、○○道という言い方に馴染みがあるから、関電道と名乗れば、するりと受け入れられてしまうのかしら。
火の用心の札が架かっているが、中電の会社マークが付いている、ほらね、この道は中電道でしょ。
船倉山から広島をこぶから先を見ると、広幅の道がうねうねと尾根の上を延びている。
ここが、鉄塔へ向かう道と頂上へ向かう道との分岐点、中電の巡視の管理柱が見えるでしょ。
頂上に向かって歩く。いかにもここは頂上風だが、三角点がないから、ここは単なるこぶなんだ。真の頂上はもっと先にあるのだ。
今歩いているのは中電道、次の鉄塔へ向かって山腹を進んで、頂上をパスする道になっている。
ここで中電道から離れて、頂上へと分岐して行かなきゃならないのだ。松の木も折れて、まるで方向を指差しているようにも見える。
とんとんとんと登れば、ありました、三角点。ここからは真向かいに宮島は見える、広島の市街も見える。
見下ろせば、王舎城は見えるような見切れるような、中途半端な見え方になっている。
船倉山頂上つまり、王舎城から見上げると、前に張り出した鉄塔の尾根が邪魔をして、船倉山の頂上は隠れているのだ。
海から反対方向、北西の方向を眺めると、ここよりもっと山が高い。帰ってから地図を見ると、あれは地蔵岩の山にあたるのだろう。
さぁ、降りて行こう。
岩礫帯のザレ場では、砂地に足を取られないように注意しなきゃね。
セメントの階段まで帰ってきた。この下の分岐まで降りてきたぞ。
何も標識はないが、この分岐で谷沿いの道は白糸の滝に向かうのではなかろうか。
そうだった。ほんのちょっとの歩きで滝の前までたどりつけた。
白糸の滝白糸の滝とは高い位置から落ちてくる滝なんだね。水の量は少ないね。だから、白糸の滝と言うのだろうさ。
水量がもっと多かったら、すだれの滝とか、帯の滝とか、そんな名前になるんだろうがね。
あいにくだが、滝の水源の流域は狭いもの。それに、潅木と岩礫の植生で保水力は乏しいのに、白糸の滝程度でも、水流を集めているのが不思議なくらいだ。
元の道に戻って、駐車場まで歩いて行こう。さて、これで前回のドジは回復できたかな。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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