2016年6月14日
しぇるぱ単独
山域:広島県三次市

近郷近在、三次市布野の大仙

 

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大仙が登れる山だと判ったのは、ブログ「里山をたずねて」そこに大仙が紹介されていました。「信仰の山 大仙」。これまでは興味も関心もない山だったが、登れる山とは知らなかった。登ってみよう。
君田と布野の境界近くに二反田という集落がある。そこのバス停に車を停める。旧君田村内巡回バスのバス停なのだが、バス停から離れて停めるから邪魔にはならないだろう。
君田方向にちょっと引き返す。県道が拡張新設されて、旧県道が取り残されている。出入口には枝葉が繁っているので、こんなところに道があるとは、今まで気が付きもしなかった。
ここから入って行って、橋の手前で地道の林道が谷の奥に延びているのが見えている。
入ってみると、じゅくじゅく林道なのだ。昨日は晴れていたが、一昨日は雨で、水が山の中から滲みだしてきて、林道には水たまりは多いし、草地を踏むとずぼっと靴が沈むので、足の置き場を選んで歩かなきゃなぁ。
中電道の標識がある。判官山のほうへの道なのだ、ここはパス。次の中電道の標識、ここで林道を離れて送電線監視路に入って行く。
道は、尾根道を行けばいかにも歩き易そうだが、中電道は谷の中央、ここは中電道を示す火の用心の短冊の案内に従うべきなのだ。
火の用心山火事注意の短冊がある。この短冊の合図で、谷の真ん中から離れて左側の山腹に取り付く。
途方もない直進道で、プラ階段を設置して坂道が滑らないようにしてある。写真に撮ったけど、写真は実態を表現していない。実際は斜め上視線なのに、写真は水平視線のように表現してしまうのだよ。
やっと送電線鉄塔まで登って来た。鉄塔基部の最上段まで登ってみる。谷向こうの山が大仙なのだが、どの山が大仙なのだろう。今の時点ではまだ判っていない。
登ってみた結果を言うとね、鉄塔越しに見える山の左端の山が大仙なのだ。山を下りた今だからそう言えるのだが、その時にはどこを目指すのか全然判っていなかった。
判官山が見えている。ただし、木立、梢に邪魔されていて写真に撮り難いよなぁ。前回、あの山に登ったのだよ
鉄塔の下に降りる。鉄塔建設の時に斜面を掘り返したのだ。泥が積み重なって、そこに笹が密集している。足許が見えないほど密集している。
鉄塔の下部を渡り切ると、昔ながらの杣道が続いている。道幅の広い快適な道が続いている。
中電道と別れる分岐に差し掛かる。中電道に比べると快適ではないが、杣道としてはじゅうぶん歩き易い道を進む。
明らかにコブの上だな、と感じる地点がある。そこは25000図での578ポイント、あとはほとんど登り一方の道が続く。
尾根を登り詰めて頂上部の尾根に合わさった。
右へ行くのか、左へ行くのか、右に行く踏み跡はない、左に進むように踏み跡が誘導してくれる。
鉄線が連なっている。今はもう用途を果たしたもののようだ。かっては牛を放牧していたのだろうな。よくまぁ牛はこの程度の結界で従うもんだね。聞き分けの良さにはびっくりする。
細尾根を進んで、笹原の中に三角点が埋もれている。なんの案内も山名標識もないが、ここが大仙頂上なのだ。
頂上は木立に囲まれていて展望は効かない。北に布野冠山が見えている。見えてはいるが木立の間で写真に撮っても見栄えがしない。
下りようか。尾根をそのまま進んで行く。
岩場に差し掛かった。岩の切れ目から下が見えている。岩場のてっぺんには石仏が鎮座している。こういう姿は地蔵の姿だよねぇ。
真ん中に布野という字は読める。他の字はどう読むのか読み取れない。
岩場を伝わって降りて、下から岩場を眺める。ここには他に道はない。岩場を伝うしか方法がない。
この先、道はあります。あるんだが、地籍調査の杭がない、リボンがない。登るとき、中電道から登ったときには地籍調査の杭・リボンはなんぼでもあった。こっち側では全然見ないが、調査の対象ではないのだろうか。
地形図の567ポイント、そのあたりまでは道らしきものがあります。ここから先は、あるような、ないような、曖昧な踏み跡になってしまいます。
なにしろ傾斜が大きい。靴底で踏ん張っても、ずるっと落ち葉が滑ってしまう。足許が定まらないので、転ぶは、尻もちをつくは、ズボンが泥まみれになりながら坂道を下って行く。
倒木があったり、繁みで塞がれていたり、進路を選り分けながら進む傾斜で、笹を踏みながら下ると、踏んだ笹の軸で滑ってズデンドウと転がってしまう。柔道で言うイッポン。
なんとか谷底の道まで降りてきた。
谷底の道は途絶している。この先は繁みで塞がれて、繁みの先に道はないように思える。上を見ると、中腹に道があるのが見えている。斜面を登って、上の道に移ることにする。
自然に植林の中を歩くことになった。植林の林床は見通しが良くて、どこを歩いてもよろしい。
自由にどこでも歩いて良し、と言われても、谷からあまり離れることなく進んで行く。
最後は密集したヤブを突破する。1メートル程度のヤブを突破すると舗装路に出る。やれやれ安心。
そんなに安心でもないのだよ。舗装路歩きは暑い。ジリジリと焼かれながら歩いて行く。
この先に見えているのが県道、山裾の道がそうなのだ。布野の国道54号線から出発して君田へ結ぶ県道62号線なのだ。
県道まで出ると、布野と君田の境界はすぐなのだ、ほら、これがそう。
境界から駐車したところまではほんのちょっと、さぁ、帰って来たぞ。
逆のコースは難しいと思うよ。南の谷から山腹を登るのに、笹が逆目になる。降りる時は順目だから楽だが、登りは逆目になる。抵抗が激しくて無駄に疲れると思うよ。

 

君田、二反田集落の曲がり角から 中電道を行く プラ階段 送電線鉄塔
大仙は鉄塔の向こう 中電道との分岐 尾根の分岐点 ここが大仙
岩場の石仏 谷の流れが見える 舗装路に出る 布野、君田の境界

 

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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