2009年2月28日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島県東広島市

360度、ぐるっと見える板鍋山

 

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ふくろう舘明日、どっか行こ。時間がないから近くの山に行こ。
それなら、東広島の板鍋山はどう?ここなら時間もかからずすぐに帰ってこれるよ。
「山歩きと山野草のページ」で板鍋山が登れる、と知ったんだよ。
朝出発したのが9時半ごろ、遅いスタートだが、こういうこともあるさ。
前にドライブで板鍋山に登ったことがあるよね、その道を歩いて登るの?
それは国道から入った、北から道だよね。今度は南から登って行こう。
国道375号線を進んで、豊栄町乃美の街の清武の交差点を左折して、国道486号線に移る。
交差点から1キロも進むと、分岐の標識があって、能良、と標示がある、県道347号線なんだよ。
さらに県道60号線に移って、気持ちとしてはどこまで進めばええんだろう。
ずっと右側に板鍋山が見えております。要するに、板鍋山の麓を走って、真南の位置まで進めばええ、そう思えばええのです。
林道板鍋線突然、ふくろう舘という看板が見えてくる。ここ、ここ、このふくろう舘の広場に駐車するのだよ。
東広島市ふくろう舘という看板とふくろう舘能良という看板があるが、どっちの言い方でも、ふくろう舘だよね。
ここにはもともと能良小学校があったのだそうな、跡地を再利用しているんだね。
ぼぅんぼぅんと音がしている。太鼓の音だろうか、違った、バレーボールの音だ。ここは体育館なのかい。
ここの駐車場に車を停めて、さて、歩きにかかろうか。
県道に戻ってそのまま歩いて進む。すぐに林道板鍋線が分岐している。
林道の看板では、板鍋の鍋の字が書き直されている、いろいろ問題・衝突があったのだろうと推定されるのだよ。
板鍋山の南面の林道の銘盤には板辺線とあるのですよ。北面の林道には板鍋線とある。
どうやら北と南の集落では使う漢字が違っていたのだ。北の意見に集約されて、看板の文字を書き換えた、こう類推できるのだがね。
ここに限ったことではない、山の名前が北側と南側で違うのはよくあることだよ。
舗装路を行く有名なのは、島根県では
大万木山おおよろぎさん、広島県では大万木山おおまんぎやま
最近登った山では、西側では野路山、東側では段原山。板鍋山と板辺山の違いなど、ちいせぇ、ちいせぇ。
林道の看板だけじゃない、板鍋山頂、大山大権現を示す矢印看板もある。
この林道は高規格林道だよ。昔ながらの舗装路ではない、きちんと農林水産省規格に則った林道なんだね。
山を歩くと、高規格林道を歩くことがよくある、これほど立派な道が必要だろうかと疑問に思うことが多い。
国の補助金を注ぎ込むのだから、過剰なほどのスペックを守らないと補助金が出ないのだよね。
通行する車の台数は少ないだろうにね。通行車両一台あたりの建設費は、里の道と比べて圧倒的に高いだろうにね。
トラックのタイヤ跡は地道のほうに向かっている。災害復興か木材積み出しか、現在進行中の何かがあるのだね。
われわれは舗装路を進む。おおむね、送電線に沿って進むのだよ。頂上を見上げれば、すぐそこにあるように見える。
水蒸気?もや?煙のようなもやもやが広がって消えた。スギ花粉だ。風にあおられてパッと散ったんだよ。
大曲がりさいわい、われわれは花粉症には無縁だからええが、花粉症のひとには殺人的だね。
ここで大きく折り返して反転、方向を変えて登って行く。この先、何度も折り返して登るんですよ。
高い位置にガードレールが見えて、道が二段重ね、三段重ねで見えている個所もあるよ。
ひとは少々の角度でも登って行くが、自動車はそうはいかない。車道を歩くと、歩くのが長くなる、これが嫌いなんだよね。
サクラが道端に植林してあるが、ひとの名札が付けてある。
篁山たかむらやまの南の林道でも名札を見たことがある。
寄付したひとの顕彰なんだろうね。表に名前、裏に地区名が書いてある。主に地元の能良のひと、たまには外の地区名のひと。
何度目かの大曲がりを曲がって、やっと標識が出て来て、局面が変わった。
大山大権現、ここから舗装路を離れて地道に入って行くのだよ。
信仰が篤いとみえて、道の草刈りは丹念にしてある。
石垣が組まれた下を通って、ここが大山大権現の境内になる。
大山大権現社も祠もない、正面にある大きな岩を拝む、自然信仰なんですよ。
なにごとのおわしますかはしらねどもかたじけなさになみだこぼるる
みかけ・かたちは神道なんだが、石仏が四国八十八箇所の仏像なんだよね。
称徳碑があって、香川県木田郡大先達の某、昭和十年、とある。四国八十八個所関連だと思うよ。
最初は、香川県のひとが建立したのか、まぁ遠くから、と思ったが、違うだろう、香川県の大先達にお世話になった、感謝、こういう意味ではないか、と思い直したところだよ。
仏像とさっきは表現したが、姿は仏像には見えない、どれも人物像なんですよ。
この石像を見てちょうだい。カラス天狗のような、僧侶のような、ムラのおじさんのような。
道は大岩の背後に向かっている。頂上への道がそこから続いているのかもしれない。
ありゃ、岩の後ろから背後を通り過ぎて、もとの境内へと戻ってしまった。
石像ここの信仰は、寺院や神社の支配を受けてはいないようだ、山伏の護摩壇も見当たらないし、むらびとの奉仕だけで維持しているように見受けられるね。
大山大権現、おおやまだいごんげん、だいせんだいごんげん、どっちで読むのだろうね。
見渡しても、どうも、伯耆の大山を示す石像は見当たらないね。おおやまだいごんげん、こっちに軍配が挙がりそうだね。
頂上への道はここではない、さっきの石垣のあたりから始まるのじゃなかろうか。
石垣の周辺を探して、古い道を見つけた。
ここからは、最近はひとが通った形跡がない。谷向こうにガードレールが見えるので、安心して細い道でも入って行けるよ。
あれま、工事現場か土砂捨て場のようなところで行き詰った。しょうがない、土くれを踏んで崖を登って行かねばならんんだろう。
雨上がりで土が湿っている。踏めばぐちゃぐちゃ。ここを通り抜けるには晴れが続いたのを見定めて取り掛かるべきだな。
看板を見てみると、やっぱり土砂捨て場だった。どこかの工事現場から土砂を運んで捨てているのだ。
土砂捨て場ここが道の結束地点で、北からの林道、南からの林道、一緒になって頂上への林道、と三叉路になっている
ここからの林道の銘盤は板鍋線、板辺線は敗北して姿を消してしまったんだよ。
再び舗装路で、これは我慢しなきゃならんなぁ。
最初は中国電力の電波塔、ここからは何本も電波塔が林立して、
花魁おいらんかんざし、と呼ぶひともいる。
ようこそ、なごみ園へ、ここはなごみ園と名前があるのだそうな。
頂上には大岩があって、その上に展望台が組まれているのだが、二階建てで立派、岩の土台のデコボコに合わせて組み上げてある。
豊栄町の中心地が乃美の街、その右手に天神嶽、乃美の背後に平らな山、通信塔で確認できる、あれは大土山
左に視線を移すと、カンノキ山、鷹ノ巣山、その左に通信塔があるのが硫黄山
さらに視線を動かしていくと、福富ダムがあって、その背後の通信塔の山が野路山
南から東にかけては同定しにくい、平らな高原が見えるが広島空港だろう、東南の高い山は大峰、龍王の山々だろう。
板鍋山展望台東はギブアップ、宇根山だろうと思えるのだが、決め手は通信塔。
どれもこれも、山座同定の決め手に通信塔を手がかりにしているんですよ。
送電線、通信塔が自然破壊・景観を壊している、と反対するひとがあるが、わたしはこれを頼りにしている。積極擁護派なんですよ。
さて、下りるかね。
先ほどの三叉路から土砂捨て場を通るのはもう勘弁、このまま舗装路を歩いて降りよう。
森の中に大きな岩が立ち上がっているのが見える。あそこが大山大権現なんだな。
麓から見える風景なので、霊性・威容を感じて、祭るようになったんだろうね。
大山大権現の分岐を過ぎて、次の大曲がりにかかる手前、中電の巡視路がショートカットしようと手招きしている。
舗装路よりは山道がええよね。入って行こう。
もっと道が長ければええのに、すぐに道は尽きて、舗装路に合流してしまう
板鍋山頂上あとは、そんなショートカットの道などはなく、舗装路を歩いて、ふくろう舘まで戻ってきました。
ほとんど舗装路歩きなのに、満足度が高いのですよ。
それはね、頂上で遮るものなく360度の展望が効いていること、下りの舗装路でも、植林の苗木が小さくて展望を邪魔しないこと、展望が豊かなら満足する、こんなスタイルの山歩きだからかねぇ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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