2009年2月22日
しぇるぱ単独
山域:島根県雲南市

難読の山、出雲の大出日山おおしびさん

 

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県道に案内標識これから登る予定の山に大出日山を挙げてからもう半年以上経過してます。
大出日山を発見したのも、へぇぇ、そんな読み方をするの、
大出日山おおしびさん、難読の山ということで見つけたのです。
いつか行こうと思っていたが、ついつい他の山に向かってしまう。今日は行こうぜ。
今日はね、家にいないほうがええのです。
老人会の行事があるのだが、やなこった、わたしは不参加、不参加なだけに姿を見せないほうがええのだよ。
天気予報では午後から雨が降るのだそうな。前線が南に延びるから北に向かったほうがええだろう。
国道54号線で島根県に入り、雲南市に入る。三刀屋の市街地を抜けて、大東へ向かう。
雲南市とは、合併はしたんだがどんぐりの背比べで、三刀屋に警察署、木次に市役所・法務局、大東に税務署、中核がどことも言えないのだよ。
川原神社その大東の街を抜けて、ここから先は知らない道だ。ドライブマップを開いて確認しなきゃね。
ええと、県道24号線から県道53号線を進めばええのだな。
いつのまにか、スサノオ街道と名前が付けてある。
いつも思うのだが、出雲の衆にはじれったい。スサノオは出雲への征服者ではないのかい。
ヤマトの征服に対して抵抗したのじゃないのかい。ヤマタノオロチは地元の抵抗勢力なのじゃないのかい。
スサノオが語る神話はあっても、ヤマタノオロチが語る伝説・稗史が存在しないのはどうしてなんだろう。
ひそかに囲炉裏端で伝わる、抵抗を貫いた地元の英雄譚はないものだろうか。
大国主命が素直に国譲りしたのだが、その後は、完全に従ってしまったね。面従腹背のカケラもなく完全服従だね。

県道53号線に入って、おっと、
大出日山おおしびさんを案内する矢印標識がある。
最終民家とうてい読めないだろうとふりがなを振って案内してある。そりゃ、そうだ、大概のひとが読めないよ。
ここで県道から離れて進んで行くんだね。
続いて登山道看板と案内看板がある。ここは地元の神社前、ちょうど宮の掃除にひとが集まっている。
神社前の広場は駐車場に使っているものらしい。
山へ登ります。駐車させてくださいねぇ。
あぁ、ええですよ。これから山に登ってんやらぴーや。
ふざけているのでも、地の言葉を軽んじているのでもありません。そう聞こえるんだ。
なんとか採録しようと耳を澄ますんだが、年寄りの言葉はちからが抜けているので捕捉しにくいぞ。
地図の看板では、この周辺に停めるように勧めている、奥に駐車場があるが止めたほうがええと断っている。
第二駐車場さて、ぼちぼちと歩いて行こうか。
谷川に沿って、たんぼに沿って歩いて行く、谷の奥に山が見えるが、あれが
大出日山おおしびさんの山塊なんだろうか。
最終民家のところで舗装路は切れる、ここからは地道、倒木のため車での進入不可! とお手製の看板が出ている。
砂防ダムがあって、なるほど、倒木がある。道に倒れて、ここではチェンソウで輪切りにしてある。
ここが第二駐車場、ここまで車で乗り込むことは出来ないよ。
チェンソウで切ってあるのも、ひとが通れる程度、車はとても通れない。
第二駐車場からはぐさぐさに倒木が重なって、跨いだり潜ったり、フィールドアスレチックスのように抜けて行かなきゃならない。
杉の樹だから枝が魚の骨のように並んでいる。その枝を切ってある。
登山者がノコギリで枝を切って通る隙間を作ってくれているんですよ。
二合目そう言えば、ノコギリを持った登山者を見たことがある、あれは可部の冠山で出会ったひとたちだった。
雪で倒木が頻発するこの時期は、ノコギリを標準装備したほうがベターかもしれないね。
せいぜい枝を切るだけで、幹を伐るにはとても無理、それでええのだよ、通れる隙間ができればええのさ。
二合目と案内標識が出てきた。二丁目という表現ではないから、十分の二という意味なんだろうね。
車の幅のある林道なんだが、根こそぎ倒れるときに路肩も一緒に崩して倒れているのだよ。
倒木を整理するだけじゃなく、道も補修しないと、この先、林道として使えないぞ。
ここが林道の終点、今年の雪害の前までは車が往来できたのだ。今後は使えるかどうかは微妙なところだろうね。
ここから誰もが歩きになる。道はじゅうぶんに道幅のある道で、ブルで掘って押して作った道なんだろうね。
四合目の標識、このへんからは植林から自然林に植生が変わってきている。
林道の終点登山道、展望所、の標識がある。
展望所の白文字が塗りつぶしてある、展望所への道も笹で覆われて行くひともいないようだね。
意味としては、行かないほうがええよ、という暗示なんだろうね。
次の標識が六合目、十分の六だから、もう半分以上登ったわけだ。
百年
かずらと名前のある大きなかずら、巻き付いている白木がせいぜい十年樹、二十年はないと思うよ。
見立てと勢いなんだから洒落に乗ってやってね。大袈裟だの誇張が過ぎるだのと、正論を繰り出して咎めないでね。
八合目の標識があって、この近辺からは下界の見晴らしがよぅ効くね。
今度は、壱千年栗というのが現れた。百年
かずらで表現にインフレがあるのはわかっているので、それ相応に受け止めておこうね。
百年葛シバグリと名札がある、シバグリは小さな潅木だよ、そのシバグリの木がこれほど巨大化するには相当に長い年月が必要だろうとも。
九合目、今まで偶数表示だけだったのに、始めて奇数が現れたぞ。あと十分の一。
今まで山腹の道だったが、ここを曲がればいよいよ稜線に乗る
トイレが脇にあって、そう言えば、島根の山でよく見るのだが、山頂にポータブルトイレを担ぎ上げているよねぇ。
ここが山頂。
大出日山おおしびさん三角点がある
あれが松江の市街地の方向だから、見えてる海は宍道湖だ。海というべきか湖というべきか。
西に見えている市街地は大東なのだそうな、案外に分厚い市街地で、通り抜けた印象と違うぞ。
今まで雲南市の中核は三刀屋と思っていたんですよ、違うのかもしれない、訂正しなきゃならんのかもしれない。
壱千年栗反対側を透かしてみると、天狗山が見える。天狗山は同じ山稜に属する山なんですよ。
どうやら稜線の笹は切り開いてある。いずれは天狗山と
大出日山おおしびさんを結んで歩きたいもんだね。
さて、下りようか。
うかうかしていると雨が降るかもしれない。昼食は下の駐車場で食べることにしよう。
とんとんとんと下りて駐車場、さて、ラーメンで昼食にするかね。
ラーメンが煮えるまでの間、神社に参拝してこよう。
石段を登って拝殿の前へ、扁額があって、川原神社と書いてある
ここの地名が小河内、それと関係があるのかもしれない。
川原神社というのがあって、摂社末社なのかもしれない。名古屋市昭和区にあるし、伊勢神宮の取り巻きの社にその名前がある。
大出日山頂上でもねぇ、中国地方で川原神社は他に聞いたことはないし、伝播の経過がないのに、いきなり勧請するものだろうか。
小河内から川原の名前を引き出す、こっちが正解のような気がするが、いかがでしょう。
ラーメンを食べているうちに雨が降り出してきた。
山頂からさっさと下りてきたのは正解だったね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




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