2001年3月24日
しぇるぱ単独
山域:葛城

岩橋山をひと巡り

 

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綿弓塚の傍の民家、公開されていますまくら
葛城山系の岩橋山には思い入れがあるんです。
山を始めてまだルーキーの頃、葛城縦走のひとなどを超人かと思うほど輝かしいものに見えていました。
いよいよやるぞと、葛城縦走に取り掛かり、岩橋山で、こんなに苦しいところがあるのかとアゴを出した思い出があります。
あれからぅん十年、駆け出しのころに行ったきり、ずっと行っていない岩橋山にまた戻ろうかな。
ほんぺん
伏越への道、右が岩橋山、左が葛城山今日は岩橋山だけに取り掛かろう。
ぐるっと山を一周する予定だから、どこに車を止めようか。平石峠の手前にスペースがあったよな。
あれれ、工事中じゃないか、南阪奈高速道は竹内峠を通るのか。ま、ここに停めようか。
竹内街道を引き返すとするかね。ここでは、玄関に墨の手形の紙が貼ってあったり、蘇民将来と書いた紙が貼ってあったり、あまり他では見かけない風習があるんだが、今日は見えないね。その季節があるのかな。
綿弓塚という案内がある、これは何だろね。芭蕉の句がどうとかで、由来がもひとつ解らない。
ほほぅ、傍の民家は公開されているんだ。ひたすら街道を歩くだけなら、こんな公開物件も解らないね。道草万歳。
バス道まで引き返したぞ。ここから南へ辿るとしようか。
伏越と山道の分岐、左へ向かうもうこのへんで曲がる頃だがな。バス停なら如意というそうだが、そのバス停が見当たらない。ま、ええか、標識があるから、ここから曲がるか。
標識が誘導するところは伏越の集落、ここは廃村ということだが、電線電話線の柱が続くよ、無住だけれど通っているのだ、准現役のムラだよ。
横に見える墓場を過ぎて、この道はどっちを選べばいいのだろ。
左を選んだが、間違ってるような気がする。あそこに若者男女がいる、聞いてみよう。
すみませぇん、岩橋山へはどっちの道なんでしょう。
あ、その道じゃないです。前を横切って谷の反対の道に移ってください。
ダイトレに出た、標識の後ろが登った道ありがとう、おべんとタイムにごめんね。
ここは古墳なのか、棚機古墳というのか、砂防ダムの名前が七夕堰堤なのか。はぁ、そう読むのか。
電線に気が付くべきだったね。そしたら迷わずにすんだのに。
ぼちぼちこのへんで伏越への道と別れなきゃならんぞ。あった、ここだ。錆びてしまってよく見えない標識が岩橋山を指している。
山を目指す道だが、どこまで舗装道路は続くんだろ、やっと舗装が切れて山道になってきたぞ。
ほんとは覚悟していたんですよ。この道は恐らくラフでワイルドな道なんだろうと予想していました。
ところが、なんだなんだ、道は広くて両脇の草も刈り込んであって、ごくごくエレガントな道じゃないか。
だがね、ただひたすらに棒登りだね、みかけエレガント、実は暴力的に傾斜が続くよ。
岩橋山頂上植林の真ん中なんだよね、周囲はスギ花粉で充満していることなんだろうな、幸いわたしに花粉症は無い、ありがたいことだね。
さっきから鉄木橋を何度も渡っている、鉄橋だけれど踏み板は木なんだね、だから鉄木橋、もうこれで20回近く渡ったんじゃないかな。
抜けたぁ、峠だ、ダイヤモンドトレールまで出てきたよ。
麓から見たシェイプでは、ここからがぐっと立ち上がっているんだよね。一挙に頂上まで行くか。
ダイヤモンドトレールから見る伏越の谷は深い字の切れ込みだ、あの谷はひたすらの登り道だったんだね。
ルーキーの頃は、こんな坂道が山にはあるのかとたまげたものだが、今は比較対照する坂道も解ってきた、こんな程度の坂道はよくあるもんだ。
ここが出発点終点、遠く岩橋山平石峠が見えるとんとんとんと、さぁ、頂上に着きました。
はてなぁ、岩橋山の頂上はこんなふうだったかな。昔の景色は忘れてしまったな。
平石峠のほうへ向かうか、深い植林の中なんだね。だれもが階段を避けている、両脇に踏み道がついて、道はさらに広くなっていくわけだ。
わたしも階段は面倒、脇を歩こう。
平石峠は土木開発中、といった感じだね。
ここまで軽トラがやってきたよ。ここで鮮やかにUターン、と言いたいところだが、タイヤを散々空回りさせてギリギリなんとか切り返しに成功したよ。
なんの用事だったんだろ、わたしに軽業をご披露しようとやって来たのかな。
あとは駐車場所に帰るだけ、これでずっと気懸かりだった岩橋山も再訪できました。

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 カシミール展望図をつけました。


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