2006年8月21日
しぇるぱ単独
山域:広島県安芸高田市

向原、北の登山口から鷹の巣山

 

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舗装路の切れ目冠山シリーズを続けてきたが、似たような山ばっかりじゃ、飽きるよね。目先を変えよう。他へ行こう。
向原から東への道で、鷹の巣山と案内標識があるのを、前々から眼にしていました。ここから登ればどうなんだろう。ネットで検索しても全然当たりがないのですよ。
そんなに不人気なコースなのかしらね、実際、どんなものかは行って見なけりゃ判らない、行くべし、行くべし。
向原の街を、広島銀行前の信号を東に、ここからはぐんと交通量が落ちる、トラックとトラックに挟まれてのコンボイ走行から解放されるよ。
大土山への道が左手に見えてくる、ここはパスして、そのまま東へ向かって行くんですよ。
バス停寺山、このあたりで看板が見えてくる、鷹の巣山登山口、右折して、広い街道から狭い里道へ入って行くんですよ。
鷹の巣山の稜線かしら鷹の巣山向原町商工会、この看板が道路の分岐分岐にあるからなんの心配なく進んで行けるというもんだよ。
最後の民家、これは廃屋だろうなぁ、ここを過ぎて、グランドゴルフ場、看板にはそう書いてあるが、要するに地面むきだしの広場があるね。
草が侵食していないから、使ってはいるのだろうねぇ。ゲートボールに使うには広すぎる広場だよねぇ。
この先で舗装が終わったぞ。そこからは地道だが、どうしよう。
駐車スペースを作ってあるんだからここに止めようか。この先に進んでも、砕石の地道でタイヤが傷むのもいやだもの。
ちょっと待った、立ち枯れの松の木が数本ある、ひょっとして、この枯れ木が倒れてきたら困るがな。傾きの方向を見て、安全な場所に止めるとしようぜ。
地面には、倒れてしまった枯れ木が転がっている、こいつが車に倒れてきたらえらいことだぜ。用心に越したことはないからね。
この林道は現役の林道だぜ、休眠中の林道は雨水の流路で穴が開いていたり崖崩れで埋まっていたりするもんだが、ちゃんと補修を重ねてあるよ。
林道の終点ずっとどこまでも、道を平らにメンテナンスしてあるのが素晴らしいね。
鷹の巣山三合目、なんぞという標識がある。そうか、ここで三合目ということは、舗装の切れ目をスタートにすると、そんなもんだよねぇ。
谷の奥に、滑り台のような稜線が見える、あれが鷹の巣山の稜線なんだろうな。
鷹の巣山の稜線は長い長い急な傾斜だったなぁ、前の山と奥の山が溶け合っているので判断しにくいが、前の山を無視して奥の山の稜線を思い浮かべると、うむうむ、あんな姿だろ。
タイヤが石を跳ね飛ばして、二本のタイヤ跡が見える、車の幅を判断すると、軽トラだろうなぁ。
今日の跡なのか、昨日一昨日の土日の跡なのか、終点まで行けば判るだろう。
枕木を使った丸太橋ここが林道の終点、車回しのスペース充分で、ここまで走らせてもよかったかな。それほどタイヤが痛むような道ではなかったな。
そうそう、ここに駐車している車は無かったよ、タイヤの跡は昨日一昨日のものだったんだ。
鷹の巣山登山口と向原町商工会のひとが看板を出して宣言してくれている、ここからは山道になるのだよ。
凄く草に覆われた道だね。重機が掻き回した荒地にはすぐにススキなどが繁茂するんだよね。ひとが歩けば踏みしだかれるのだが、あいにくと、あんまり人通りがないみたい、伸び伸びと自由に繁り放題になっているよ。
ここからずっと草の道か、とうんざりしていたが、草を掻き分けるのも、10メートルか20メートルのことだった。それを過ぎると、昔道に繋がって行くのだった。
石を敷き詰めた道で、石に邪魔されて草が生える余地がない、昔々から続く道で、杣びとの丹精の道なんだよね。
ここで谷を渡る、鉄道の枕木を連ねて渡してある、ここの丸太橋はこの上なく上等な橋だね。
谷の流れと道が融合丹精の道だと褒めたのだが、谷の流れを道にする箇所も現れた、じきに流路から抜けて乾いた道になるのだが、さすがの杣びとも、道を敷くのに苦労しているね。
谷の流れから普通の道になるところで、鷹の巣山山頂まで2キロ、と看板があるよ。向原町の商工会だけではないよ、観光協会も名前が出てる、看板費用を負担しているのだよ。
最初は両側から谷のせせらぎの音が聞こえている。道は右の谷へと誘導している。谷底からしゃらしゃらと水音が声だかい。
この谷は真っ直ぐに突き上げて登って行くね。ジグザグに折れ曲がらずに谷の流れと平行に直線で進んで行くとは、杣びとの道作りとしては珍しいね。
石垣があって、ははぁ、これは炭窯の跡なんだ、進むにつれて、炭窯跡をみっつ見つけたよ。
そう言えば、炭窯には水が手近に無ければならないのだ、谷の流れと離れられない、谷の流れと道が平行になる、理由はそこにあったのだ。
水音がちゃらちゃらという音に変わってきた。
峠の四つ辻四谷、赤坂、麹町、ちゃらちゃら流れる御茶ノ水、粋なネェちゃん立ち小便
立ち小便する粋なネェちゃんとは誰なんだろうね、女子大なんだろか、四谷、赤坂、麹町の粋筋なんだろか。
立ち小便に誘導したいから、ちゃらちゃら流れるのイメージが欲しかったんじゃないかね、ちゅうことは、綺麗な粋筋が立ち小便、という
破壊ぶちこわしに持って行きたかったんでしょうね。御茶ノ水はさんずいを補強するイメージなのだと思うよ。
この続きを知ってるかい。
白く咲くのはゆりの花、四角四面は豆腐屋の娘、色は白いが水臭いときたあ。やけのやんぱち、日陰のナスビ、色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たない。
一時は伏流水で音がしなくなったが、また水音がするようになってきた。
急な稜線傾斜がゆるんで平地になって、谷の水をまたぐ、豊富な流れだよ、かなり山の上で水の補給が出来る、ボトルの水を飲み干しても、帰りに手早く補給できるというもんだよ。
峠に着いた。ここが四つ辻、左へ行けばカンノ木山、右へ向かえば鷹の巣山、さっきから雨が降ってきたのだよ。
カンノ木山へも登るつもりだったが、雨で粘土の道が滑るものなぁ、省略しようよ、このまま鷹の巣山目指して進むとしよう。
ここの稜線は長いのですよ。しかも、急傾斜で真っ直ぐ真っ直ぐ。道は粘土で、雨が降っているから濡れて滑りやすい。
通常の道を歩くのが嫌で、植林の中へと逃げていってしまう。ごめんね、歩きにくいのだもの、杉の根を踏んで生育に悪いのだろうが、かんにん。
最初、この急傾斜と直線ぶりに驚いたもんだが、4度目ともなるともう慣れたぞ、もうすぐ急傾斜が緩傾斜になる、このあたりのはず、そうそう、大当たり。
山頂まで500メートル、100メートル、と看板が出ている。100メートルの看板の時には山頂の小屋が見えているから看板がなくても判るというものだよ。
鷹の巣山頂上さぁ、頂上だ。ポールが立っていて都市名、山名の方向を示している。休憩の小屋がある。ここが三角点だよ。
雨は夕立だな。えらい勢いで降っている。屋根の下で食事にしよう。食べ終わる頃には雨も上がったようだね。
小屋の屋根の上に上がってみるが、もやが出ていて、遠くは見えない。
標識を見ると、西からのコースがあるようだ。向原町の保垣へ降りる道なのだそうだ。ここも、いずれは探ってみよう。
さぁ、もとの駐車場所まで戻るとするか。
なんでこのコースは人気がないんだろ。
福富町から登ると、ブナの林を抜けるのでバラエティに富んでいるよね、駐車場所も海抜600メートル程度だから、そこそこ歩けば頂上までは近い。
鷹の巣山休憩の小屋向原町のここからのコースは、ブナ林などのオマケは無いよねぇ、駐車場所も海抜313メートルで、しっかり歩かなきゃならない。
林道の最後まで車を走らせると、海抜500メートル、福富町とのハンディも、だいぶ差が縮まったでしょ。
商工会、観光協会がこれだけ看板を立てて盛り立てようとがんばっているんだもの、道はええよ、間違うことはないよ、贔屓にしてやって。
道がええということは、ひとが通い続けているということなんですよ。
ネットで見かけないからと言って、誰も行かないわけじゃない、ネットに無言のひとびとが大勢登っているんだねぇ。決して人気がないわけじゃないのだよ。

鷹の巣山 ほかのお話し
広島県のへそ、鷹ノ巣山 (2003年10月18日)
頂上は好展望、鷹の巣山 (2004年4月11日)
鷹の巣山、カンノ木山、広島中央 (2004年10月15日)

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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