2016年1月5日
しぇるぱ単独
山域:広島県三次市

近郷近在、三次市、亀山、亀山城

 

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亀山城址のことはよく知っています。しょっちゅう直ぐ傍を通るんだから。でも、今まで登ったことはない。一度、登ってみようか。
登山口に駐車場はあります。あるけど、そこはケーキ屋さんか喫茶店の駐車場だもの、店に寄らないのに駐車するなんて、そんなことは出来ないよねぇ。
ちょっと離れたところに道が大きく膨らんでいるところがある。そこに駐車しよう。
歩き始めて、店の背後に城跡の山が聳えているのが見える。ここに城を構えれば、西城川に沿った道を制圧できる。
店の駐車場を通り抜けて、イノシシ避けの柵があって、出入口は掛け金で止めてある。
えらく厳重で、柵は三か所、それぞれ出入口に掛け金があって、さらにもう一ヶ所、橋を渡るのだが、その橋の前にも扉があって掛け金が掛ってある。
杉の植林の中を歩いて行く。廃プラの階段が施してあって登り易くなっている。三次市西河内町まちづくり推進協議会の作業によるものなんだねぇ。
城跡は、前段、中段、上段の構成になっている。「平地の三畝」「平地一反三畝」などの名前があるが、今の呼び名なのか、昔からの呼び名なのか、そのへんはどうなんだろうね。
城の名前としては、もうちょっと威厳のある名前を名乗るんじゃないの。城跡を耕して畑にしていた。その畑の名称なら納得できなくもないのだがね。
霧に包まれて展望は悪い。朝から霧なので、出発を遅らせたんですよ、10時まで出発を待った。それでも霧は晴れない。仕方がない、三次名物霧の海だもの、冬は霧が出やすいのだ。
それでも霧をすかして見ると、西城川が見えている。上流を眺めているのだ。下流は木立が邪魔して見えにくい。
城跡から峰伝いの道があるかと探したが、そんな道は見つからなかった。引き返すしかないね。
下まで下りて、たんぼ伝いに谷を進む。柵を一ヶ所越えたが、次の柵は出入口がない。しょうがないね、引き返そう。
谷の反対側に民家がある。そっち側にも道が見えている。たんぼの畔を伝ってそっちへ行こう。
舗装路がある。舗装路はこの民家のためのもので、民家を過ぎると地道に変わる。
ここが地道の終点、たんぼに行く道と笹の間に踏み跡が見える。ここは右の踏み跡のほうへ進みたくなるよね。
正解、よく踏まれて、道が溝状になっているのが見える。昔々は山に通う杣道だったのだ。
谷が分かれている。右俣、左俣、下流から上流を見て、右俣、左俣と言うのだそうな。右岸、左岸は、上流から下流を見て、右岸、左岸、誰が決めたか知らないけれど、混乱するねぇ。
どっちの谷に進めばええとは言えない。
亀山の南に三つのコブがあります。東のコブ、西のコブ、北のコブと仮に命名しました。その東のコブを目指し、北のコブの手前で亀山に向かう、と方針を立てました。
GPSにそれぞれのコブをウェイポイントとして記録しています。適当なところで東のコブに向かうのだよ。
今は冬、草葉は枯れて、邪魔するものはない。阻むのはイバラだけ、こればっかりはしょうがない。枯れても棘で邪魔してくるからね。
おおむね、このあたりが東のコブのあたりだろう。GPSのウェイポイントで確認して、北のコブに向かう。
北のコブそのものに登るのではないよ。北のコブと亀山とを結ぶ渡り尾根を見つけること。ここだ、ここだ、ここから亀山に向かえばよろしい。
亀山の登り斜面は植林で、亀山は小判形ののっぺりとした平らで、亀山の周辺は全部植林に覆われている。たんぼの終わりから北のコブまでずっと自然林ばっかりだったのに、そこのところが大きく違う。
植林の真ん中に亀山の三角点がある。国土地理院は三角点標石にICチップを埋め込む作業を進めているが、ここの三角点にはまだ埋め込まれていない。
さて、来た道を引き返すのも単純だね。別のコースを通って帰ろうか。
気持ちは東に向かって歩いているつもりだったんですよ。結果からすると、東に向かわず、北に向かって歩いていました。
植林の中だから、邪魔ものはないし、歩き易い。ついつい歩き易いままに足を進めてしまったんだね。
谷の吐け口が滝とまではいかないが、落差が大き過ぎる。周囲を見回すと、道は谷を離れて崖の上についているみたい。
尾根を下って谷の吐け口まで降りてくる。谷は江の川支流の神野瀬川に流れ込んでいるのだ。右岸を降りたからええようなものの、左岸を降りていたら川に阻まれて引き返さなきゃならないところだった。
谷の吐け口から崖の際を伝わって進んで行く。足の幅しかない道で、それでも昔々からの踏まれた道なのは手応え、足応えで分かるもんだよ。
やっと平地に出てきた。電線が繋がれている設備がある。ポンプ場なのか、浄水場なのか、運動場でナイター設備なのか、今は休止中の設備がある。
柵があって抜け出る出入口がない。白い鉄柵に足を掛けて、メッシュワイアを跨いで抜け出す。うまいこと堅固な柵があって助かったよ。
たんぼに沿って歩いて、県道に出る。自分で歩いて言うのもなんだけど、こんなところに出るとは思いもしなかった。錯覚もあるけど、自然の地形で北に向かってしまったんだよねぇ。
振り返ってみると、谷の出口はあそこだ。杉の樹があって、その前に尾根の取り付きが見える。杉の樹とその前のもやもやっとした灌木との間に谷が潜んでいるのだ。
雨が降っております。天気予報では曇のはずだった。朝は霧で視界を塞がれ、午後は霧に替わって雨で遠くが見えない。天気のことは文句を言ってもどうにもならないことだけどね。
峠を越える。君田と西河内の境界なんですよ。道の上の橋は、養護施設のともえ学園というのがあって、あっちとこっちを結ぶ学園内の橋なんです。
あとは下り道、ここで道が膨らんでいるところに駐車しているのだ。さぁ、帰ってきました。
タイトルに、「近郷近在、三次市、亀山、亀山城」としましたが、亀山と亀山城址とはずいぶん離れている。
亀山城址は地域の人に受け入れられている。ここが亀山だと共通の理解がある。これは間違いない。
亀山は明治期に三角点として確定したのだが、ここが亀山だとは地元の聞き取り調査をやったのだろうねぇ。
その上で亀山と認定したのなら、亀山とは、あのあたり一帯、あそこもここも、漠然と全部亀山だとなるが、それでええような、どこか間違っているような、どうも、もやもやすっきりしませんねぇ。

 

菓子工房とむ ここが亀山城址への入口 亀山城址 谷の反対側に道がある
たんぼに行かずに直進する 東のコブ 北のコブから亀山への渡り尾根 亀山は全山植林
亀山三角点 崖を下る 県道に出る 君田と西河内との境界

 

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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