2008年1月8日
しぇるぱ単独
山域:広島県東広島市

東広島、中電道を行く金明山

 

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キティちゃんの石像以前に、鷹の巣山や鎌倉寺山に登ったとき、あれが金明山だなぁと眺めているだけでした。
ネットを泳いでいるうち、登山路がある、登ったという情報に接しました。これは登らねばなるまいて。
東広島の福富町地域から入って行く。
昔、この地域は通ったことがあるけれど、道が付け変わっているように思うよ。さては、福富町にダムを建設中なんだ、ダム尻のあたりで水没するので道を付け替えたのだ。
道の下がどぉんと深くなっている。どこまでがダムの水面になるのだろうね。
道を進めば、物産館のしゃくなげ館、何度もマスコミに登場する施設だよ。国道から引っ込んでいるから人寄せに苦労することだろうね。
このあたりから周囲に気をつけながら走っていかなきゃならない。
あった、道端にキティちゃんの石像がある、ということだったが、このことなんだな。
サンリオから著作権の許可を受けているとは思えないが、この種の石の像はあちこちで見かけるよね。
井上工務店前の分岐道をどんどん入って、駐車場所を探すのだが、この先には駐車してもダイジョウブそうな余地はありそうもないよ。
県道まで引き返そう。キティちゃんの先の曲がりカーブが膨らんでいる。
ここは防犯重点区域です、竹仁小学校PTA この看板がある膨らみに置いておくのなら誰も文句は言わないだろう。
歩いて、もういっぺんキティちゃんを眺め、石材屋さんの商品見本の石灯籠を眺め、この石灯籠は凝っているよ。
石灯籠に龍が巻きつき、裾には亀が
うずくまっている、こんな浮き彫り透かし彫りの石細工はこれまで見たことがないなぁ。
歩いて行けば、井上工務店の前で道が別れている。ここは左へ向かうのがお奨めなんだそうな。ぐるっと一回りして、右の道からここまで戻るのだそうな。
なんでこんなに自信を持って曲がれるのか、先達の記録に従っているからです。
山歩きと山野草のページの中の金明山、今日はこれを頼りにして歩いているわけです。
左の道はすぐに舗装路が地道に変わる、橋を渡ればそこらは地道なのだよ。
伐採地を登る歩くうちに空中に送電線が見えてくる。ははぁ、あの送電線沿いに管理道の中電道を歩くのかい、この先のコースが読めてくる。
送電線の下は伐採地だよ。伐採したあと、杉苗を植えてあるよ。
伐採跡にはブルドーザが開いた道が縦横無尽に広がっている。この道を登れば枝葉のイガイガに邪魔されることなく登れるぞ。
これだけ広幅の道なのだ、ここ5年はこの道を登山道として利用できるだろう。10年後は?そこまでは保証できないなぁ。
さっき軽トラが3台、続けて通ったが、犬の鳴き声が聞こえてくる、さては、あの車は鉄砲撃ちの車だったのかい。
鉄砲の集団が出るのは、たいがい土日なんだが、ここでは余裕があるんだね、平日でも編成が組めるほど人員がいるのだ。
犬の鳴き声が向こうの峰だから安心できるね。あのね、こっちへ追い込んで来たら、撃ち込まれはしないだろうか。
それもダイジョウブ、たいがい待ち伏せの射撃なんだよ、追跡射撃は、まぁずしない。
この峰で待ち伏せしてる鉄砲撃ちはいないという判断が下せるというもんです。安心して進みたまえ。
最初の鉄塔正面の山腹から真横の尾根へ横断して逃げて、尾根沿いにコブの上へと登って行く。
コブの上には送電線の鉄塔が立っているのですよ。鉄塔の下にはポリのネットが敷き詰められていて、土壌が崩壊しないように保護してある。
鉄塔から三角の山が見えるが、これは金明山とは違うようだ。延々と送電線沿いに進むように、とネットにはそう書いてあった。
尾根を下るが、ちゃんと中電道がある。昔々の仕事道が送電線の監視のために渡る道として引き継がれている、今や中電道なんですよ。
次の峰の付け根で、ブルで切り開いてバラス砕石を敷き込んだ、ここ最近で敷設した道に出会った。
道幅は狭いので軽トラは走れない。キャタピラの運搬車ならじゅうぶんに通える道だよ。山腹を水平にたどっていく道なんだね。
次の鉄塔が見えてきた。その鉄塔は道の下に設置されている。なんぼ見晴らしがええとしても、無駄な道草はしないでおこうね、パス。
今までの狭い幅の作業道は広幅の林道に変身したよ。これなら、軽トラ、4トントラック、なんぼでも対応できるぞ。
道の先に白い鉄塔と赤い鉄塔が見えている。これは覚えておいてね、鉄塔の下を必ず踏むから。
林道から山道へ林道から分かれて山道に入って行く。ビニール札が分岐にぶら下がっていて、火の用心中国電力、判るでしょ、中電道のマークなんですよ。
道は畑のように掘り返されているよ。イノシシの仕業なんですよ。ミミズを求めて、道を延々と掘って掘って掘りまくっている。
こんなに掘って空気を土壌に混ぜると草葉の芽出しには最適だよ。このままでは道が草で覆われてしまう。
もっと大勢が踏んで道を踏み固めなきゃならん。
ハイキングのゲストをたくさん誘導しなきゃならん、もっと頻繁に送電線巡視を繰り返さなきゃならん。
そうもいかないよね。圧倒的にイノシシが優勢で、イノシシに負けてしまった姿だよね。
ポンと白い鉄塔の下に出たよ
赤い鉄塔がこの先に見えるし、振り向けば反対側の鉄塔も見える。
道は反転して折り返す道になっている。ここで始めて送電線のプレートを見たぞ。中国電力 北広島電力所 新西広島幹線
林道山道合流地点広島の北の変電所へ送るんだろうか、広島の西部へ送るんだろうか。
竹原火力発電所からの送電なんでしょうね。
送電線鉄塔は景観破壊だ、ましてや、原発などもっての外だ、こんな意見があります。
わたしは、その意見にはくみしません。
原発のほうが炭酸ガスを排出しないでしょうし、送電線はあって当たり前です。山座同定するのに、これほど便利な指標はないと言えます。
ご高説、ありがとうございました。ところで、もとのお話しに戻ってくれないかね。
はい、わかりました。  この登りの道もイノシシが掘っくり返した道なんですよ。ここのイノシシ、無駄にパワフルだよね。
ここではイノシシの掘った跡に靴跡がついているよ。誰かが通ったんだ。
ここだけ通って、どこかへ道を逸れてしまったということは、鉄砲撃ちの足跡なんだろうな。これだけイノシシが跳梁跋扈しているなら、鉄砲撃ちも張り切ることだろう。
金明山三角点稜線に出た、最初の鉄塔で稜線を歩いたが、それ以来、久しぶりの稜線歩きだよ。
枝葉が邪魔するので、別に視界が広がるわけではないが、稜線を歩くのは気が晴れるもんだよ。
稜線から下りて、林道と合流する。
ここでは林道を進まず、尾根道の山道を進んで行こう。それはなぜ?この道を進めば三角点にたどりつくから。
はい、金明山の三角点に到着しました。
三角点に着いたのだが、あまり感激がないのですよ。
ちょっと手前の杉林の中のほうが最高地点のような気がするし、道の曲がり角なので、単なる目印ポイントに過ぎないような気がするから。
長居は無用、先へ進もう。道を折れ曲がって下って行く。林道と合流して、杉林の中を透かすと赤い鉄塔が見えている、あっちへ行こう。
ずっと先行指標でこの赤い鉄塔が見えていた、あそこを目標に進んで行くんだなと目指していた。山頂よりこっちのほうが胸に刻むものが深いぞ。
赤い鉄塔振り返ると、鉄塔が連続して見える。反対側は杉の植林が邪魔をして視界を遮っている。この山の展望は送電線の角度しか広がらないのだね。
下に福富町竹仁の集落が見える。距離はそこそこ離れて見える。ただね、角度がゆるいのだよね。見下ろす風景ではないのだよ、ほとんど水平。
さぁ、下りよう。林道を通って一周して戻ろう。さっきの山道と林道との合流ポイントに出た。ここから林道を歩いて行くのだよ。
林道は山と山との合わせ目に下りて行っている。山の合わせ目、つまり、峠なんだが、ここで反転して谷に沿って下りる道になった。
沼田川源流地点←500M と看板がある。ここは林道の三叉路なんですよ。矢印がどっちの道を指しているのかが曖昧なんだよね。
こっちのほうが本線だろう、タイヤ跡が重なっているほうを選んで進む。
どんどん歩いているうち、沼田川源流地点→1.1Km と看板が出て来た。ははぁ、さっきの三叉路では枝道の林道のほうへ向かえばよかったのだ。
ま、ええわい。沼田川源流に興味はないわい。三原の市民や流域の住民には関心が深いだろうが、わたしはもひとつ乗り気になれない。
沼田川と書いて、ぬたがわと読むんだそうな。何度聞いても忘れてしまって、再度確認するたびに、そうだったそうだったと、新鮮な驚きが沸くのですよ。
沼田川源流の看板この先から、地道が終わって舗装路に変わってきた。
砂防ダムが連続して設置してある。資材運搬の工事道も兼ねて道路も舗装にしたのだろうね。
砂防ダムの手前までは涸れ谷だったが、ダムから下では水が流れているのが見える。
現に見えるこの姿こそ源流じゃないか ψ(`∇´)ψ わはは、冗談、スルーして、見逃して。
谷が開けて民家が見える。おや、これは、分岐で見かけた井上工務店じゃないか。ここで一周して、輪が繋がったというわけだね。
もとの駐車場所まで戻ったぞ。
赤い鉄塔から眺めた集落から振り返ってみよう、上竹仁の集落まで戻ってみよう。
ふぅむ、鉄塔は見える。こっちから眺めたらべったりとした姿で、山頂など、どこが山頂なんだか、見栄えのしない山だねぇ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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