2007年12月20日
しぇるぱ単独
山域:広島県三次市

三次ハイキング、畠敷から東河内へ

 

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東河内で原付をデポ前々から、多分抜けられるだろうと、メッコを付けているところがあるんですよ。
地図を見ていると、畠敷から北へ、山を抜けて山岡へ、山を下りて東河内へ、このように歩けるのではなかろうか。
では、準備行動。
東河内の横路橋のたもとに原付をデポしておこう。原付を荷台に乗せるのだから、自動車は軽トラでなきゃならない。
待ってろよぉ、無事に山を下りてくるからねぇ、と原付バイクをなでなでして、軽トラで三次から畠敷へと進んで行きます。
三次は寺戸から西城川に沿って上り、三次町と畠敷町の境界の道を山裾に向かっていきます。
要は、雇用促進住宅の横手に出ればええのだと理解してください。
突き当たりに、墓が一基ぽつんとあって、谷の真ん中を林道が奥へ続いています。
看板があって、土石流危険渓流 江の川水系 庄屋谷川 とある。
ただただ真っ直ぐに登る谷だね。林道には、トラックの
わだち跡がくっきりしていて、頻繁に通っているので安心できる。
庄屋谷の入口あれぇ、トラックの
わだち跡はここまでかい。
イノシシの檻が置いてあるよ。イノシシ罠なのだ。その罠を巡回点検するのに頻繁にここまで通ってきていたのだ。
最初の砂防ダムがここ、イノシシ罠のとこ、次の砂防ダムまでは、まぁ、なんとか通れる道だよ。
うぅむ、この先は恐るべしだよ。篠竹が道にびっしりと生えて、とても道の上は歩けやしない。
砂防ダムの工事で、道をブルで引っ掻くのだが、道を掘り起こすと、必ず、そこから草が繁って潅木が跋扈ばっこするんだよね。
砂防ダムの上から透かして見て、ここさえ抜ければ道はなんとかなりそうに思えるよ。思い切って入ってみよう。
道を外して、谷側の斜面に歩いた跡が見える。その足跡を追っかけて行こう。
歩幅、足幅から判断すると、この足跡は人間の足跡ではないだろう。イノシシの蹄の足跡ではなかろうか。
イノシシさえ嫌がって横へ避ける道なんですよ。この先、どうなるんだろうねぇ。
イノシシ罠からは悪路ずるずる滑るが、疎らな草原の斜面だから、靴を地面に差し込んで踏ん張って渡って行く。
ここを乗り切ると、後は固い古道の上を行く。
ただねぇ、倒木が半端じゃないよ。何十年もの期間にわたって、倒れた上にまた倒れているのだもの。
倒木でも、幹ならなんとかなるんですよ。枝の穂先の部分を越えるのは嫌だね。すだれのように、塞がれてしまうと、横の斜面に逃げて行かなきゃならない。
これも、イノシシの足跡について行くんですよ。やつらでさえ嫌がって横へ逃げているんだもの、正直に正面突破なんかできるもんかい。
シダが谷一面に繁茂している。ジュラ紀もこんな風だったのだろうね。その時代は、シダの背丈がはるかに巨大なんだろうな。
谷がふたつに分かれる。左の谷は繁っていて入りにくい。右の谷には、足許を踏むと固くて、なにやら古道が続いているような気がする。
嫌も応もなく、自動的に右の道に入って行く。
実は、こっちを選択したので、先々で、ここはどこ、と現在ポイントを見定めるのに往生することになるわけです。
庄屋谷の道は消滅シダが谷一面に繁っていて、地面が見えない。固い道がどこなのか、探ることもできなくなった。
こうなると、歩きやすいところ、進む方向で木立ちが薄いところへと、自由に道を選んでいくしか方法がないね。
どうやら谷の頭らしい。傾斜を踏み込んで尾根の上へと体を引き上げる。
尾根に出たけど、これからどうしよう。尾根の登りの方向、下りの方向、どっちへ進もうか。
この段階で、さっきは谷を間違えたな、右へ行ったのが失敗、左へ行くべきだった、と地図上で修正すべき方向が明らかになる。
そういうことなら、尾根を下りの方向に歩くべし、と結論が引き出される。
歩くうちに、道らしくなってきた。左右の枝を切り払いしてある。まだ葉が枯れていないからここ数日のことなんだろうな。
道の交差点に出てきたぞ。いや、違う、ここは直角に左折する屈曲点だ。真っ直ぐの道・右への道があるようには見えない。
道があるならあるように、道に従って歩くのが安全だもの。道なき道を進むのもええけれど、間違った判断ならえらいことになるよ。
尾根に出ると切り明けの道左折した道は今までの道よりもはるかに道らしい道で、いずれ必ずなんとかなる、と約束されたようなもんだよ。
突然、道の下が断ち切れている。下に林道が出来て、その林道は尾根を切り開いたので、尾根の道は取り残されて崖になってしまったのだ。
こんな場合は引き返すと横道があるもんだよ。あった、こんな場合は必ず、ちゃんと迂回路があるものなんだよ。
さて、林道に出て来た。ここは峠の切り通しなんだな。右へ行くか左へ進むか、現在位置がまるで判らん。
ザックを置いて、とりあえず、左の方向へ進んでみよう。
かなり探索に踏み込んだところで、後ろから自転車のおじいさんがやってきた。
すみません、ここはどこか判らんのですよ。この道はどこへ出るんですか。
東河内へ行くんよのぉ。そうよぉ、山岡を通るんよ。逆に行ったらどこに出るかぁ?八次へ出るんよの。熊野神社へ出るんよの。うんうん、買い物よぉ。八次まで買い物に行ったんよ。
権現坂峠どうしたんの?ははぁ、庄屋谷から登りんさったんの?もぅはぁ、道は潰れとりましょうが。よぅにすっかり、歩かりゃぁせんじゃろうが。
すごいね、熊野神社の道は知っているけど、あれは急な坂道だぜ。権現坂と言うんだよ。
しかし、あのおじいさんの行動範囲はすごいね。遠い道、急な坂、屁とも思わないんだね。それもこれも、車の免許を持っていないから、こうするしかないのだろうねぇ。
ザックを残しといたさっきの峠まで引き返そう。判ったぞ、判ったぞ、現在位置が判ったぞ、権現坂の峠なんだ。
峠の切り通しから見ると、奥に尖がりの山が見えるがな。あれは布野冠山だ。現在位置が判れば、どこなんだろうのもやもやを一挙に拭い去って、風景がピカピカに光ってくるねぇ。
林道を進むうち、庄屋谷からの峠が見える、いや、見えはしないよ、あっちの方向だと判断できる。えらく横にずれて歩いて来たもんだなぁ。
庄屋谷の道はもう使えないね。
畠敷から北の道を進みたいなら、庄屋谷からではなく、どうせこの道へ出るんだもの、熊野神社からの道を使ったほうが賢いよ。
林道は北への斜面をゆるゆると下がって行く。
山岡への分岐真正面に見えるのは釜峰山だな。横に眼を移すと八国見山も見える。
分岐が出て来た。右は後山へ行く、左は山岡への道なのだ。書いてあるのかって?標識なんかあるものか。この辺は土地勘があるから判るのですよ。
三次、岩屋寺の裏山、ぐるり一周、これも見てみてね。この辺の道はそのお話しと重なっているからね。
山岡への道はタイヤ跡が何度も重なっている。伐採運搬のトラックではないぞ。猟師のトラックの跡だろう。
次の分岐は、タイヤ跡が重なっている方向へ進めばよろしい。左の道だね。
次の分岐で軽トラが止まっている。猟師の車だ。イノシシ罠を点検に行っているんだろうね。
猟師の車でも犬を連れていない車、これは出会っても心配ないよ。鉄砲を撃つ猟師ではないからね。
この分岐を左に行けば、庄屋谷の峠へ進む道なのだよ。
だけど、もうええ、その気がなくなった、峠から畠敷側があれだけ荒れているのだもの、こっち側の斜面も荒れ果てていると思うよ。
庄屋谷からの道はここで合流次の分岐もタイヤ跡に従えばええ。さっきのおじいさんの自転車のタイヤ跡を探しているんだが、落ち葉が積もって見つからないもんだねぇ。
人家が現れた。住んではいないようだね、作業場のようだ。
ここまで電線を引っ張って来てある、三相の電線だよ。騒音の激しい作業なのか、臭いが強烈な作業なのか、山奥の作業場というと、そんなものばっかり想像してしまうね。
作業場から下にはたんぼが続いている。ただし、現役のたんぼは少数、大多数は休耕田。
ここで谷間なんですよ。たんぼが谷間を下って続いている。ここがポイントだと思うがなぁ。
地図では、集落に入る前に、谷間の道を進んで行くようになっております。ここのことだろうなぁ。
ところがね、その道が草深いのだよ。果たしてこの先、無事に歩けるのかいな。ためらってしまうよね。
なにしろ、庄屋谷で荒れたコースをたっぷり味わった後だもの、ピカピカの道のほうが魅力的だよねぇ。
後ろ髪を引かれるが、怪しげな道より確かなコース、こっちのほうへ進むことにしよう。
山岡集落道はええのだけれど坂道で、ぽくぽく登ると集落がある、ここが山岡、穴笠山岡とも言われます。
集落に入ると舗装道路で、集落が終わると反対斜面を下りて行きます。
ほんとはね、庄屋谷から火の坪谷、谷から谷へのそんなコースを頭に描いていたのですよ。火の坪谷は、さっきの分岐で進むのを諦めた谷のことです。
庄屋谷はどこかで間違って中途半端だし、行くつもりの火の坪谷はパスするし、あぁぁ、やれやれ。
どんどんぱんぱん どんぱんぱん ながなが思うようにいがねもんだな どどぱんぱ どどぱんぱ どんぱんぱん
悔やんでくると、どんぱん節が頭の中で鳴り響くよ。いつまでもいつまでも、これはかなり長く続いたよ。後悔と反省の伴奏なんだね。
大きく曲るカーブを過ぎて、次の大曲りのあたりから東河内の集落は見え始めてくる。流れている川は西城川だよ。
横路橋のたもとでデポしといた原付に乗って、あとは街道を畠敷の出発点まで戻るのです。
三次の街で、堤防の上を走っていきます。車止めがあるから、四輪では走れないよ、二輪だからこそ走れることです。
出発点に戻って、馬洗川から西城川へ、三次の北の山をぐるっと円を描いて、まぁ、当初のデザインとはちょっと違うが、完成しました。

参考
三次、岩屋寺の裏山、ぐるり一周 2004年1月25日

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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