2003年2月8日〜12日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:マレーシア、ボルネオ

マレーシアのキナバル山(4095M)

 

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街道から見るキナバル山マレーシアの山へ行こうじゃないか。サバ州、ボルネオの山なんだよ。東南アジア最高の山、キナバル山、4095メートル、世界遺産の山なんだよ。パック旅行じゃなく、自分でセットアップして行くことにするよ。
マレーシア航空で関西空港からクアラルンプール経由、コタキナバル到着、夜中の到着だからホテルはただ寝るだけなんだね。
翌朝、旅行社の現地エージェントの車でキナバルパークへ向かう。
車はコタキナバルとサンダカンを結ぶ大動脈を行くんだがね、帰り道で、マレーシア・アーミーの車両の列を見たもんだよ。サンダカンに師団本部があるんだとさ。
キナバル公園入り口サンダカンについて横道するとね、からゆきさんで有名な街なんだね。明治時代には娼館に出稼ぎに行った娼婦が大勢いたのだよ。「サンダカン八番娼館」「村岡井平次伝」などで舞台・小説にも登場する街なんですよ。今では、からゆきさんはジャパユキさんに変わって、流れが反対になったんだよね。
街道から谷を隔てて、キナバル山が一望できる、「アレックス、ストップ・プリーズ、アイ・ウォント・ア・フォト」「ピクチャ?」「ヤ・ピクチャ」 アレックスとはドライバーの名前なんですよ。日本人でイングリッシュ・ネームを持っている人はいないが、東南アジアでは普通のことなんですよ。現地名もあり、イングリッシュ・ネームもある。アグネス・チャン、ブルース・リー、テレサ・テンなどなど。
凄いねぇ、山がぐんと盛り上がっているよ、てっぺんが岩でモコモコしてるのがよく見えるわねぇ。
PHQから見るキナバル山街道からちょっと離れてキナバル公園のゲート、ここで入園のライセンスをもらうんだが、え、名札を紐で首から提げておくきまりなのかい。
団体のツァ登山なら添乗員なりコンダクタがいて、その都度の支払いの心配はないわな、ふたりだけのセットだから、これは当初の払いに入っているのか、追加がいるのか、まごまごしなきゃならん。
結局は、ホテルにしても、山に入っても、なんの心配もなかったよ。取り越し苦労だった。
Tiimpson Gate入山するにはガイドを雇わなきゃならない。えっ、えっ、あのね、ポーターまでも雇うのかい。
ひとを雇って山に登るなど、したこともないが、ここは流儀に従わなきゃね。お大尽として振舞うんだが、どうにも、にわかお大尽、風格はとうてい身につかないよ(^^;; 
ガイドはジェフリー、ポーターはジュリアーナ、「ハーイ・ハウドユウドウ、サンキュ・ユア・ヘルプ」
PHQ(Park Head Quarter)から車で奥まで、Timpohon Gate(近くに発電所があるのでパワーステーションともいう)から山道が始まるんだよね。
ガイド・ジェフリーとポーター・ジュリアーナいったん、ちょっと下ってから登りが始まる、塔のように突き出した山なので、登りの道も半端じゃないよ。
道の途中に、Shelter(東屋)とHut(小屋)がある、最初のいくつかはパス、全部に水洗便所があるということだが、中には水の流れないのもあった。鉄管の継ぎ手が外れてしまうことも、そりゃあるわな。
GPSのウェイポイントの表示があるよ。今回はGPSを持ってきていないんだよ。地図を持っていないので使いようがないのさ。
あれ、鉄塔が見える、「ジェフリー、ウォット・イズ・ジス」「ザット・イズ・レイディオタワー」へぇ、TV FMと書いてあるよ。
電波塔は遠く見ただけで、塔から離れて道は迂回して続くんだね。
山頂が間近「ジェフリー、サバ・ラングイッジ・アンド・ペニンシュラ・ラングイッジ、セイム・オア・アナザ・ラングイッジ?」
「アナザ・ラングイッジ、アワ・ラングイッジ・イズ・ディピカルト」
ディフィカルトかい、マレー半島とサバのコンニチワを言い比べてもらったが、なるほど、ディピカルトだねぇ。
シャクナゲ、英語と日本語ををア・リツル話せるジェフリーと、現地語しか話せないジュリアーナが口々に教えてくれる。
淡い日本のシャクナゲと違って、くっきり派手めのシャクナゲだね。今は黄色い花だが、上では赤いシャクナゲなんだそうな。
山頂のロバの耳をここのシャクナゲは葉からするとシャクナゲじゃないね。上でのそれは葉っぱからしてまさにそうだった。
ジュリアーナまでもシャクナゲと口にするからには、日本人へのサービスなんだろうな。ヨーロッパ系の客にはシャクナゲと同種の花があるのかしら、彼らにはどう説明しているんだろ。
「ダイリヤ」ジュリアーナが教えてくれる。はて? おぅ、そうか「オゥ・ダリヤ、ヤ・ビューチフル、サンキュ・ジュリアーナ」
「ジェフリー、フロム・PHQ・ツ・ユア・ハウス・ハウ・メニ・タイム・イズ・イッツ?」「ワン・アワー」
ラバン・ラタ・レストハウスふぅん、近いんだね。ガイドとポーターで食っている村なんだろうな。
「ジュリアーナ、アァ・ユ・マリッド?ハウ・メニ・チルドレン?」ジェフリーが通訳「ファイブ、ツ・ドータ・アンド・ツリー・サンズ」
そうなのか、年はいくつなんだろ。声はかわいい声なんだよ。早婚なのかな、それなら子沢山は理解できる。
ひとり、ばてばてのおばちゃんがいるよ。上のシェルターでそのパーティと一緒になった。
名古屋と福岡からの合流パーティなんだとさ、旅行社の最小催行人数の関係で、くっつけたパーティなんだそうな。キナバル登山とサバゆったりとを一緒にしたものだそうな。
ロウズ・ピーク翌朝、そのおばちゃんはゆったりの相棒にすがりつきながらの登頂を完遂したよ。趣旨の違う団体を都合でまとめてしまうとは無理があるよね。
どこのシェルターだったかな、現地名なので覚えにくいったらありゃしない、そこからラバン・ラタ・レストハウスに覆いかぶさるパナール・ラパン・ロックフェイスが見える。その上に山頂の岩々がくっきりと見える。ううむ、あそこに登るんだね。
ラバン・ラタのレストハウスの周囲には小さな山小屋が点在している。レストハウスがいっぱいになると、他の小屋に泊まることになるんだそうな。食事はレストハウス、もとに帰って寝るだけなんだとさ。
キング・ジョージ・ピークバウチャーという名の食券を先にもらっていたんですよ、夕食は何時に食べられるか聞いてみよう。
「エブリタイム・OK、7:30・クロズド」最初は7:30を指定されたのかと思ったよ、危ない、危ない、念押ししてなんとかセーフ。
部屋は4人、相客はスウェーデンの若夫婦、二段ベッドが二組の部屋でした。
電熱ヒーターがあって温度がいくら下がってもへっちゃら、だが、若夫婦、外気温が好きで窓を開けたがるの(+_+) うぅ、寒いぃぃ。
翌朝は2時半、暗いのにヘッドランプで夜道を登る。なんとも急な階段の道だよ。
セント・ジョージ・ピーク太い麻のロープがコースを示している、ヘッドランプの外は暗闇、傾斜の下にはどのくらい深い崖があるんだろうね。
「ずうっと岩盤の上を歩いているわね、ロープをたどりながら先を行くランプを当てに歩くしかないわね」
最後の小屋で何かチェックしている、ガイドのジェフリーに任せてお大尽登山で振舞おうかい。
後で解ったこと、ここでチェックされて登山証明書が発行されるんだそうな、ほら、これがそう。
最後のピークらしいよ、ヘッドランプが集まっている。大勢いるなぁ。ここがロウズ・ピーク。
ロウズ・ピークをバックにウイ・ゴット・イット! プリーズ・コール・アス・ザ・4000Mサミッターズ(^_-)
雲の峰から日の出の光、ご来光やぁ。
日が昇るとさっさとみんな降りてしまう、ぐずぐずといつまでも残っているやつは誰もいないぜ。
多国籍の登山者たちだが、一番元気で騒々しいのが韓国人のパーティ、大阪人がやかましいというけれど、なんのなんの、さらにその上を行くね。
周囲を見渡すと、登山路の反対にセント・アンドリュース・ピーク、その手前に親指ピ−ク。
ドンキーズ・イヤー広い岩盤の先に尖ったセント・ジョンズ・ピーク、アグリ・シスター・ピークはどれだか見当つかなくて、ロバの耳、これは誰が見てもその通り。
明るくなったら、登った道がよく解る。頂上部の広い岩盤や数々の怪異な岩は氷河の侵食でこんな姿になったものらしい。はるかな古代の氷河とはいえ、ここは赤道直下なんだがな(@_@)
塔のような台地なので、下りるのが大変だよ。
高度障害も出なかったし、え、うん、ちょっと千鳥足だったな。これは高度の影響ではなく、急な登りでくたびれてふらふらになったせいだと思うよ。
レストハウスに戻って朝食にしよう、昨夜と同様にバイキング形式なんだね。
ウツボカズラおいおい、雨になったよ。ラッキーだったね。11月から2月までは雨季なんだそうだが、うまいこと隙間を狙って登頂できたね。
雨が降ったり止んだりで、カッパを着たり脱いだり、ま、こんな雨なら辛抱できるさ。
「ヒア・イズ・うつぼかずら」道を外れて案内される。
お、大きいじゃないか。登るとき見たうつぼかずらは指の太さよりちょっと大きい程度、ここのはビール瓶ほどの大きさがあるね。
公園内のケビンここのを教えてもらわなきゃ印象が大きく違うもんだ「サンキュ・ジェフリー」
パワーステーションでは車が待ってくれていた、そのまま公園内のケビンで今夜は宿泊。
ここで、ガイドとポーターとはお別れ、ふたりに背負ってもらったので、料金は重量×時間、もちろん他に感謝のチップもプラスしときゃなきゃね。最初の旅行社への支払いと別料金はこれだけだった。
バンガローケビンはひとそれぞれ、好き好きだろうね。シャワーの湯が出なくて、電話で交渉するのにどれほど苦労したか(>_<) お大尽も形無し、イギリススタイルを経験していればノープロブレムだったんだろうがね。
コタ・キナバル市街コタ・キナバルの市内観光は程々で切り上げて、サバ州立博物館に寄ってみた程度。感想? うぅむ、言わぬが花。
ムスリム寺院があちこちに見える、ベールを纏ったムスリムが多いね。明日からラマダーンの入りと言っていたな。
レストランのコックはたいがいムスリムなんだそうな、ラマダーンの最中もコックの仕事をするのかい、コックしながら食べちゃいけないとはつらい仕事だね。
クアラ・ルンプールから夜行の便で関西空港に戻る。やはり、夜行便はつらいものがあるね、なかなか眠れるもんじゃないよ。

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