2006年2月10日
しぇるぱ単独
山域:広島県東広島市、広島市安芸区

迷走のち順調、東広島の小田山こたやま

 

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木村工務店広島県の南の山を地図でたどっているうち、小田山こたやまというのを見つけたよ。
等高線が混んでいて、岩のマークがごろごろあって等高線が崩れている、これは、なにやら期待できそうだよ。
東広島市なんだが、最近合併したんだよね、合併するその前は黒瀬町、とは言っても、西条から南は始めてだもの、カーナビの案内がないと、どう進めばええのか、見当もつかないよ。
呉へ進む国道375号線が新幹線の下を潜り、黒瀬町支所を横目に見て、ははぁ、ここが旧町役場だったんだね、上保田交差点で県道34号線へ別れて行く。
道の進行方向にどぉんと立ちはだかる山が現れる、おぉ、立派、立派、大したもんだ、これが
小田山こたやまなんだろうね。
ネットで読んでも、この山の取り付きがどこなのか、もひとつ理解しにくい。
農道の終点ま、手当たり次第に突っ込んで行けばなんとかなるだろ。
池のそばに、木村工務店という倉庫なのか工場なのか、そんな建物がある、その横に山へ進む舗装路があるぞ。
たんぼの間を通って、送電線鉄塔の横で道が終わった。この先には送電線の保線路が続いているな。
よぅし、まずはここをキープしとこう。他に取り付きがあるかどうかつついてみて、無いとなったら、ここへ戻ってこよう。
車を引き返して、道を戻る、県道336号線が分岐する交差点の近くの道のふくらみに駐車しよう。
小田山こたやまが正面に見えるもの、尾根が突き出しているので道があるかもしれないものね、ここから歩いて踏査しよう。
谷を横断する道たんぼの奥への道と山麓を平行に進む道、道が太いほうを選ぼうか、平行に進む道を行こう。
山へ入る小道があればその都度入ってみるんだが、だめだね、すぐにやぶで塞がってしまう。
三広商会というのがある、倉庫のような工場のような。この後ろに道が続いているぞ。あ、従業員がいる、聞いてみよう。
すみませぇん、山へ行くにはこの道でしょうか。 いやぁ、この先は塞がっとるよ。ここから入るやつは誰もおらんよぉ。
期待できそうもないね。イノシシの罠があるから気をつけるように言われたよ。そうだよな、山道じゃないから誰も来ない、気兼ねなく罠を仕掛けるのかもしれないね。
たんぼが尽きて谷沿いの道になった。昔々はここに道があったのは間違いないさ。今はもう、これは道とは言えないね。引き返そう。
稜線へ出る分岐引き返して、さっきの分岐、平行の道を選んだが、真っ直ぐのたんぼの道からはどうなんだろう。
溜池から奥に、昔の道はあったんだが、やぶになってもう入ることはできないね。この道も塞がっている。
どこからも入る道はない。これはもう、さっきの、木村工務店の横からの農道に戻るしかないね。
送電線の鉄塔の横まで戻ったよ。ここに駐車しといて、中国電力の送電線保線路を使わせてもらおうか。
関西電力の保線路は、関電道と言えば誰にも通じるのだが、ここで、中電道と言ったら通じるのかしら。
ネットでは、中電道という表現を見たことがないなぁ、一般的ではないんだろうね。
鉄塔から小田山を道は広いよ、刈り込んであって枝葉が顔にかかるなんてことはない。谷を横断して、山腹を渡って行くのだね。
稜線に出た、稜線には広い道がある、この道も保線路なんだろうね。
来た道に朽ち木を渡して、心理的に入りづらくしてある、基本的には稜線の道が本線なんだね、来た横道は補助の道なんだろうな。
稜線の鉄塔が見えてきた、谷向こうにも別の送電線が走っている。
カシミールの軌跡と送電線とがマッチしないなぁ。駐車場所には最初の鉄塔、ここでも鉄塔の真下を通って、この次の鉄塔も真下を通ったのだよ。
つまり、地図が間違っている、鉄塔が西へ100メートル移設されているのだ、その結果が地図にまだ修正されていないのだよ。
潅木の開けた道鉄塔の脚の向こうに
小田山こたやまが見える、これから先、あの高さを登るのだね、頑張らなきゃね。
潅木の山道になってきたよ、土質はマサツチになって、靴にくっついてズボンの裾を汚すのが嫌らしいね。
次の鉄塔、このあたりは潅木だから展望が邪魔されることはない。小田山も見えるし、振り返ると海が見える
真南の方向だ、帰って地図を確認すると、呉の海、広の海だった。野呂山と灰ヶ峰の間に黒瀬川が流れている、その谷の切れ目に見えるのだった。
潅木はおしまい、樹林のトンネルに入って行く。だんだんと道に雪が積もってきている。踏み締めるのだが、歩きにくいね。
稜線に出た。始めて道標に出合った。「笹ヶ峠、小田山」立派な道標だね。
始めての道標こんなに、迷いに迷って道を探したんだから、この山は自由奔放な山であってほしいと願うじゃないの、管理された山であってほしくないとお願いしたいじゃないの。
そんな訳にはいかなかった、ちゃんと道標があって、それは管理宣言に他ならない、なかなか
化外けがいの地というのはないものだね。
ここからぐっと傾斜が鎌首を持ち上げている、足許は雪で踏ん張り難いし、なかなかのものだよ。
雪の道にはケモノの足跡がある、これは肉球の足だね、こっちは蹄の足だ。ひとの足跡は全然見えないね。
テープが岩に案内している。岩の間をまたいで進めということだろうね。判りにくいのは、下を見ると、テープが谷底へ誘導していることだよ。
この下のテープは、山主の縄張り宣言じゃなかろうか。この植林は我が家のもの、この意味だろうと判断して、下へのテープは無視して先へ進もう。
岩の間を抜ける同じような傾斜がずっと続く、こんな時、表現に困るよね、やっと山頂が近い
きざしが現れたよ。
山頂は、ぽっと空間になっている。三角点がある。
三角点は一等三角点なんだそうな。一等だろうが三等だろうが、わたしには値打ちがそれほど違うとは思えない。
いったん、一等三角点のリストを手に入れると、全部踏破したくなるのかもしれないね。ま、それはそれ、人それぞれ。
展望地、手水鉢、と案内板があるのだが、板が朽ちて上空を指しているので、それがどこだか判らない。
こっちかな、あっちかな、と踏み跡をたどってみたが、結局のところ、探し当てられなかった。
小田山頂上地図を見ていて驚いたのだが、道標のあったところから山頂までの区間、広島市安芸区と東広島市の境界だったのだねぇ。
合併すると、その昔の旧名が判らなくなる、もともと土地勘を持っていないのだから、へぇぇっと驚くばかりだね。
さぁ、下りよう、下りよう。
雪を蹴散らし、滑らないように木につかまりながら下りていこう。
ブレーキを掛けながら踏ん張って進むと、雪も落ち葉もまとめて踏み抜いて行くよ。振り向くと、道が掘れて裏返って乱暴なことこの上ないね。
四足歩行のケモノは自然にインパクトを与えることは少ないがね。二足歩行のヒトは、このようにインパクトを与えること甚だしいね。
ま、しゃぁない、堪忍ねぇ。
もとの駐車場所まで帰ってきたよ。さ、家まで帰ろう。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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