2005年7月25日
しぇるぱ単独
山域:広島県北広島町

天狗シデ、熊城山くまがじょうやま、丸掛山

 

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ロータリーの終点暑いんだけど、どこか出かけようか。
こんな日には草いきれムンムンの山になんぞ入れたもんじゃないぞ。どこかないかね、ええとね、道のはっきりした山があるんだそうな。そこに行こうぜ。
浜田自動車道を大朝へ、あれれ、大朝の手前で、高速道路に信号がある、これは始めての経験だな。
ははぁ、工事中なんだ、工事の間、信号機を設置して交互通行にしてあるのかい。信号機があって、5分間と長い待ち時間を示してある。
高速道路でも、ここは1車線の対面通行だから、片方を工事で封鎖すると、もう片方を交互通行にするしか方法がないのだね。
天狗シデ大朝インターを抜けて、県道を走るんだがね、天狗シデの看板に誘導されておけばええよ。
看板に進路をお任せしたまま、ほら、着いた。
最後はロータリーになっていて、天狗シデの道はバリカーで封鎖されている、ロータリーを回って駐車場に戻ろう。
駐車場には、バスの枠もたくさん、普通の枠もずいぶんたくさんにある、それだけ訪問者が多いのだろうね。
まっすぐの林道には行けるようなのだが、歩くのが目的だもの、これ以上車で進むのは止めておこうな。
歩いてすぐで、天狗シデの園地、ふぅん、これが天狗シデなのかい、幹が、枝が、曲がりに曲がって捻じ曲がった樹だね。
林道出会いから熊城山を看板によると、イヌシデが突然変異したものなのだそうな。
世界中であるのはここだけ、突然変異が固定して子孫に伝わっている、繁茂して群落を形成しているということで、国の天然記念物に指定されたんだとさ。
樹に登ると天狗に投げられる、樹に傷をつけると天狗のたたりを受ける、こんな言い伝えがあって、守られてきたのだそうな。
天狗シデは、一本や二本のわずかな存在じゃないよ、谷間の斜面一面に広がっている、これはもう、優先的なコロニーだね。
谷川沿いに階段道があるよ。天狗シデの群落を過ぎると、風景がなんか変、伐採された斜面が回復しているように見えるよ。
ロール状に伐採した跡なのかな、スキー場でも企画して失敗したのかしら。伐採後、自然が回復してここまでになったものなのかしら。
林道のアズマヤ・トイレわたしはもともと、これはお話しです、筋の通ったレポートなんかじゃありません、と最初に念押ししてるでしょ。
伐採跡だの、スキー場だの、嘘かほんとか、そんなこと構わずにお話ししているんですよ。見て感じる、原因はなんだろ、たぶん、こうじゃないのかい、と推測してるだけなんです。
デマを広められて迷惑、ということなら謝りますよ。いままで、数々の解釈を展開してきたからね、オイコラと勢ぞろいされたらえらいことだがね。
先ほどからナナカマドが何本もある、こんな低い高度でナナカマドを見たことがあったかしら。
もう赤く色づいている枝もあるよ。夏の盛りに色づくとは不思議な感じがするね。
草原のなかの疎林だけじゃないよ、伐採されていないはずの周辺部にもナナカマドがある。植生高度の常識を捨てて、現実を受け入れなくてはならないな。
舗装路はここまで伐採地らしきもの、その後、回復して疎林に戻ったロール状の斜面、(ああ、面倒、でも、状態を形容するのに他に言いようがないのでね) そこを突き抜ければ林道が横断しているのだよ。
この林道は、さっきのロータリーから延長してきた林道だと思うよ。あのまま車で走ればここに来るのだろうと思う。
林道出会いから先を眺めると、尖った山容が見える。あれが
熊城山くまがじょうやまなんじゃないかね。
大朝周辺の山々が見えるが、馴染みがないので見分けられない。
林道は山の襞々を忠実になぞって進む、尾根の先々に道が見える、それぞれカーブミラーを突き出しているよ。
熊城山最高地点最後のカーブミラー、曲がり角までやってきたよ。へぇぇ、アズマヤがある、トイレも設置してあるのかい。
出発地のロータリーにもトイレがあったし、ここは生活環境保全林なんだと、充分な予算を付けて整備してあるよねぇ。
やっと林道の舗装路が終わったよ、これからは地道を歩くことになる。
しばらく歩くと、分岐になる。上と水平と道は別れるが、水平道を行こうかい。
次の分岐では上への道を選ばなきゃね。このまま水平に歩くと、別の林道に合流してしまう。
階段の道だが、砕石を入れて草に覆われないよう手厚く工事してある。草刈りも念入りにしてあって万全だね。
熊城山から丸掛山を道に粒状の薬品が撒いてある、下りた時、草刈りの作業者がいたので、聞いてみると、除草剤なんだそうな、危険に思ったので谷の水は飲まなかったよ。
ここにもナナカマドがある。そうかぁ、芸北の低山にはナナカマドがあるのかぁ。
生活環境保全林の解説の看板がある、なになにの森、これこれの森と、植生を別々に苗木を植え付けているのだそうな。
なんだとぉ、そういうことかい。ナナカマドの苗木を植えたんだとさ。それが成長して、周囲の風景に溶け込んでいるのだよ。人工林だとは知らなかったな。
さっき捨てた植生高度の常識はもう一回取り戻すことにしような。
丸掛山から熊城山を林道から眺めた岩場と尖峰へ、突き上げて歩いているんだが、だんだん離れるように道が進んでいる。
熊城山の頂上部に到着したよ。
岩場と尖峰は、頂上手前のお飾りの偽の峰だった。尾根は細長く、道は幅広に、水平な道をちょっとの高みを探して歩こう。
平らな道だが、ここが一番高いところなんだろうな。横の林の中に山標が見える、三角点がある、そこが熊城山の頂上なんだな。
あとは道は下るまんま、とろとろと降りて行く。熊城山だけでは物足りないね。向かいの丸掛山にも登ってこようよ。
道は峠の手前で分岐している、ここは真っ直ぐ丸掛山を目指すべきだね。
そんなに時間がかかる道じゃない。振り返ると、熊城山の偽の尖峰がよく見える、麓から見ても尖峰が特徴的だ、頂上はあそこと思ってしまうよね。
丸掛山最高地点広い道が突然消え去る、これからは細い道なのだ。細くて当たり前の山だぞ、こんな太い道のほうが似合わんのじゃい。
杉林の中に三角点がある、もっと高みはあるかな。あった、ここが最高点と山標が掛けてある。丸掛山なのだ。
さぁ、帰ろう。峠の分岐から道を下りる。すぐに今朝の道と合流する。
朝は日陰が絶好だったよな、今は日陰もなく照り付けられるばかりだよ。さっさと、天狗シデの森まで帰ろう。

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カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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