2005年4月7日
しぇるぱ単独
山域:広島県三次市

広島県側から女亀山めんがめやま

 

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岡三淵の街道、登山道標識前々から女亀山めんがめやまを広島県側から行きたいと思っていたんですよ。
島根県側からは一度登ったことがある、取り付きから頂上まで、ずいぶん短時間で登れたな、という印象が残っているんですよ。
女亀山めざして、3月の最初に出かけたところ、県境一帯は雪景色、道にタイヤの跡もまばらで、こりゃだめだと引き返したことがあったんだよ。
もう雪も大丈夫だろう、この判断は甘かった、あとで思い知ることになるんですよ。日陰の斜面には雪がたっぷり残っていたもの。
国道54号線を布野の道、県境赤名トンネルの手前に横谷集落、ここから西に県道があるんですよ。
5週間前にはこりゃぁダメだとあきらめた道だが、山のひだひだを縫いながら杉林の中を進んで行く。
登山道標識、舗装路から地道へへぇぇ、道の脇にはまだ雪が残っているぜ、前に早めにあきらめたのは正解だったよなぁ。樹影が濃いので昼でも薄暗い道だもの、ヘッドライトを点けて、ここにいるぞぉと存在を主張しないと、離合するのにえらいことになるぞ。
峠を越えて、旧作木村に入ってきたぞ。布野・作木は合併して三次市のテリトリーに入ったんですよ。
谷間に入ると、たんぼが広がってのどかな集落だよねぇ。広い集落名が岡三淵というのだそうな。
狼縁おおかみぶちと呼んでいたのが岡三淵に変わった、というのなら納得できるよ。谷川は細い川で淵なんかないものね。
裏山には狼が棲んでいて、出没するぎりぎりの
ふちに集落があるのだ、というのならよく判る。(これは勝手な解釈、責任はもてないがね)
登山道、最終標識どこに停めよう、ここが道幅が広い。こんにちわぁ、前の道に駐車させてくださいねぇ。女亀山に登ろうと思うんです。お願いしまぁす。
はいはい、
しゃぁなぇ大丈夫ですで、気ぃつけて行きんさいよぉ。
すぐ前に女亀山登山道の標識がある、案内板には、MENGAMEYAMAとローマ字で書いてある、読み方は、めんがめやまなんだ、めんがめさんじゃないのだ。
県道から離れて舗装の里道を登って行く。たんぼの合間を大きく迂回しながら登って行くね。
里道は森の中へと進んで行く、カシノキが太くて古い、集落の山の神が祀られて当然の位置なんだがね、祠の姿は見えないよねぇ。
尾根の裾を突き抜けて、畑沿いの道となっていく、3本目の登山道案内があって、ここからは舗装路を離れて、いよいよ地道を歩くことになるのだよ。
分岐から女亀山前峰を広い林道を進んでいるんだがね、ブルのキャタピラが地面を引っ掻いて濡れと乾きの足場を乱しているよ、迷惑な。
ははぁ、山間の黒い土を掘りに来たんだ、ワシラ百姓は
黒覆くろふくと呼んどるがね、イネの苗代の苗床に使う土を掘りに来たんだな。
杉の大木が道に倒れている、山仕事のひとが入って片付けてくれるまで待つさ、ここへ車で乗り込もうなど考えないことだね。
ぐるりぐるりと山のひだひだを巻きながら進むと、この先に大きな看板が見える、登山道の案内だね。石の鳥居も見えるぞ、女亀山神社と扁額にある。
林道はまだまだ登って行くんだがね、登山道の矢印は下へと指差しているんですよ。1.2キロと言うことだから大したことはないさ。
鳥居をくぐって進んで行く、道は下がって、谷底には祠があるよ、ここで谷川を越えるんだがね。
県境尾根へ抜け出た丸太を転がしてあるんだが、朽ちているぅ、踏めば撓むぅ、びくびくしながら渡って行くんだよ。
流れに沿って歩くのもちょっとの間、すぐに左から流れてくる谷に沿って登りになる。
この道が判りにくいのだよ、なんとなく踏み跡は見えるのだよ、間伐している仕事道と見極めながら歩かにゃならんので神経を使うよ。
赤いビニルテープが鉢巻きに巻いてあるのだがね、最初は、伐採のメジルシとばかり思っていたよ。
結び目が垂れている結び方は山仲間ではあまり見ないカタチなんでね、山仕事のひとのテープと無視していたが、終わりになって気がついた、これは道案内のテープだ。
水の流れと道が同じになってしまっている、しょうがないよね、谷の真ん中を歩いているんだもの。
県境尾根はブナ林滝があるんだがね、滝の下に穴がある、三つも穴が開いているよ、自然のものとは思えないね。ははぁ、鉱山だ、山師が採掘して穴を開けたんだ。試験探鉱のまま、ものにならなかったんだろうね。
こりゃ参った、谷が雪で埋まっている、どう進んだらええのやら。とりあえず、雪を避けて歩き易いところを進もうか。
避けたままではまずいじゃないか、仕事道は、普通ならどう付けるか考えてみよう、雪面をこう進んだらこの先に道があるはずだよ、ほら、道があった、もとの道に合流できました。
一度は尾根に出たんだよ、すぐに山腹に取り付いて反対の尾根に向かっている、次の尾根に出てみれば、おや、これは県境の道じゃないか。
ちゃんと階段が付いた道だよ、道の両側にはブナの林があるよ、この道には見覚えがある。
女亀山三角点とんとんとんと登っていけば、祠が見える、女亀山神社だ、その後ろが女亀山の三角点だ。
見えるはずだの、見通しがどうの、と言う前に、ガスが出ていてどうにもならん。昨夜は雨だったんですよ、雨上がりのたっぷりの湿気でガスも湧くよね。
頂上には、作木第三小学校の登山記念の杭が立っている、はて、小学生はさっきの道を登ったんだろうか、子どもにはちょっとつらい道だぜ。
ははぁ、こういうことじゃないかな。
布野の横谷と作木の岡三淵を結ぶ県道、女亀山の真南に県道が一番山に接近している箇所がある、そこにも登山口の標示があったぞ。
女亀山神社そこから子どもたちは登ったんじゃなかろうか。いずれは、その回答が正しいかどうか、自分で踏査しなければならないね、宿題だよ。
今日の目的は女亀山じゃないんですよ。ほんとは、この先の三国山へ行きたかったのだ。先を急ごう。
県境の尾根道を進んで行く、ブナの林は頂上近辺だけしかないのだよねぇ。石尾根を越える、ここも覚えがあるぞ。
県境を島根県側へ、階段が降りて行く。おい、おいおい。県境の北はまだまだ雪が深いじゃないか。
一歩一歩踏み込む度にずぼっとめりこんで行く、この先どこまで雪は続いているのだろう。
えぇい、止めた、止めた。
県境の南でもかなり雪に悩まされたんだ、北側では、もっともっと積もっていることだろうな、何もこの時期でなくてもええさ、別の機会を待つことにしようぜ。
島根県側は雪深いさっき、広島県側から突破してきた地点、テープも目印もなんにもないよ、やぶを透かすと、一箇所だけ道が見える。
広島県側から往復するひとはこの道以外ないので飛び込むしかないが、島根県側から来たひとがここを進むならためらうだろうね。いかにも怪しく見えるもの。
あっという間に鳥居の分岐まで戻ってきたぞ。
次は、鳥居をくぐらずに林道を進んで、三国山への道を探そうな。ここでも宿題が残ってしまったよ。

参考 中国、雲南、女亀山(めんがめさん)

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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