2005年6月16日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
2005年6月17日
しぇるぱ単独
山域:島根県

国宝、投入堂の三徳山みとくさん、表から裏から

 

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峰入り道、宿入橋中国観音で巡拝しているんだがね、先日の6月10日にも三仏寺の門前までは来たんですよ。
その日は雨、どうせなら奥の院の投入堂まで行きたかったので、参拝はパス、そのまま引き返したもんです。
ここまで来たのに行こうよ、ほら、カッパを着て登るひともいるじゃないの。いや、雨の日は危険なんだよ。木の根で滑る。冬は登山禁止なんだよ。
わぁわぁと揉めて、どうにか納得というか同意というか、諦めてもらいました。
あれからざっと10日が経過、再挑戦としよう、今日は大丈夫、雨が降る気遣いはないよ。
護摩を焚く祭壇があるよ、なるほど、ここは修験の寺なんだ。役の行者を祀る寺なんだねぇ。
観光バスで大勢が乗り込んでいたよな、あのひとたちも登るのかしら。本堂の裏に固まって峰入りの道を眺めている、最初からコースはここまで、ということなのだろうね。
木の根が絡むかずら坂これから峰入り、輪袈裟をもらって首に架ける、駅伝のようにたすきに架けるものじゃないのだそうな。
振り向くと、たくさんの輪袈裟が洗濯して干してある。汗だらけになるものね、山から下りたら輪袈裟はぐしょぐしょに濡れていることだろうね。
歩き易いように、木の根道に
砂嚢さのうを置いてある。コーヒー袋だよ、ドンゴロスだよ。
自由に道を取るので、広幅の道になっているのだが、袋を踏んで歩けば安心だよね。
木の根を掴んで垂直に登らなきゃならないのね。下り道では、ここはどうすればええのかしらね。
な、雨の日は無理だと言っただろ、この先、岩を跨いだり乗り越えたりで、雨に濡れると難儀するそうだよ。
あれ、工事シートに包まれている、文殊堂は修理中なのね。あ、工事のひとがやってきた。ご苦労様です。
馬の背か牛の首か下からモノレールが設置してあっただろ、資材運搬のためのものなんだね。岩陰に現場事務所がある、険しい現場なので休憩の場所にも苦労するなぁ。
岩を乗り越えるんだが、「左転落現場、右を登ってください」の札、こりゃ凄い、下は絶壁じゃないか、ここを落ちたひとがいるのかい。
地蔵堂の前まで来たよ。本堂から地蔵堂が見えたものね、地蔵堂の縁から本堂が見えるかしら。
山靴は紐が面倒なんだよね、靴を脱ぐのが邪魔くさいから寄らずに行こうよ。
岩の筋脈が続いている、最初のが馬の背、その次が牛の首というんだそうな。
ここも、雨に濡れると歩くのに厄介なところのようね。
岸壁の洞窟にお堂があるよ、観音堂なのね、道はお堂の裏にあるのね、うわ、暗い、うわ、地面に水溜りがある。
観音堂岩角を曲がると、おぉぉ、ほっほぉぉぉ、これが投入堂なのね。凄いよねぇ。
どうやって工事したんだろうね。足場にする余地などほとんど無いよ。麓から投入れたという伝説もうなづけるね。
鳥取地震でさぞ揺れたことだろうが、健在なのは素晴らしいね。力学的に安定しているんだろうね。
投入堂が国宝、文殊堂、地蔵堂、納経堂が国の重文、納経堂は観音堂のそばにあるので、小さくて視野に入らなかった、覚えていない。
観音堂は見かけは素晴らしいのに、町の重文なんだとさ、なぜ国の重文指定じゃないんだろう、建立が新しいのかしら。

さて、翌日
投入堂までで終わって、三徳山へは登ったとは言いがたいよね。
せめて、三角点の近くまでは行かないと中途半端で据わりが悪いぞ。
投入堂三朝温泉から三仏寺への道は県道21号線、途中の片柴で県道33号線に道を変えるんですよ。
この道は小鹿渓、中津ダムへの案内標識が書いてあるから、それで確認すればよろしい。
バス停の終点が神倉、バスの回転地にに駐車するのは心苦しいね。ほかを探そう。
しばらく進むと、冠巌展望駐車場というのがある。ここに停めよう。山を見上げると岩壁が見える、
冠巌かんむりいわと命名したんだね。
バス停まで引き返そう。バス停から斜めに坂道がある、内外精機工業鳥取工場と案内がある、登ればその工場の前に出るよ。
さらに坂道を登り、変形四差路、真っ直ぐにさらに進むと神倉神社の前に出る。冠巌を拝む神社なんだろうね。
神社の前に小学校様の建物がある、かっての分校が建物そのままに残っているのだろうね。
神倉からの坂道さらに坂道を進みます。たんぼの横を通って、まだまだ舗装路は続いていくよ。
たんぼでお年寄りが働いている、聞いてみよう。すみませぇん、この道はぁ、三徳山に登れますかぁ。
草が繁ってどうにもならんのじゃないかねぇ。今はだぁれも登るひとはおらんよぉ。
ともかくもぉ、送電線までは行ってみますぅ。その先はぁ、それから考えることにしますぅ。お邪魔しましたぁ。
山に入ったぞ、これは何だい。最近の植林は、ブルで整地してひな壇に造成する、そこへ杉苗を植えるのかい。新しい方式だなぁ。
舗装路が尽きたところに、中国電力の送電線標識があった。これをたどって行けばなんとかなるぞ。
ものかげには、ティッシュの残骸がふた桁は見えるね。よぅしよし、数十人がこの山に登った証拠のシルシだよ。
神倉神社の後ろに冠巌道は草に覆われているよ。このへんは昨夜は夕立があったものらしい。草が雨露に濡れて、ズボンがびしょびしょだよ。
草地帯をどうやら突破、これからは植林の中の道だよ。もう草に濡れる心配はせずともよろしい。
道は尾根を切り返しながら折れ曲がりながら進んで行く、忘れたころに中電の送電線標識が出てくる。
道が道であるのはありがたいことだった、植林の中に入ると、踏み跡は極めて怪しくなる。
踏み跡らしいのを探り、普通ならこう歩くはず、と目を先に這わしながら進んで行く。
中電巡視路の重要ポイントに差し掛かったぞ。植林の中で横水平に曲がるところなんだ。さすがに送電線標識も集中している。
今までは、中電巡視路と植林手入れの作業道と重複していたから踏み跡がはっきりしていたのだ。
中国電力送電線巡視路の案内ここからは踏み跡がずいぶん薄いじゃないか、はっきりしないじゃないか。
植林地はここまでらしい、この先は草の中を歩かなきゃならない。
透かして見ると、霧に包まれてはいるが、峰がぐいと持ち上がっているのが判る。あそこが頂上部分なんだろうな。
止めた、また草で濡れるのは嫌だわい。
ここまでの道は面白くはなかったぞ。この先、面白い展開になるとは思えない。意地で頂上を極めても、それがなんぼのもんじゃい。
いえいえ、ほんとは、大概、意地で頂上を極めているんです。ちゃんと、なんぼなんぼと、値打ちを計っております。正直、今日は挫けました。
戻る道がちゃんと判るかが心配なんです。GPSで記録しているから、その通りに帰れば戻れるはずなんですがね。
草地の奥に峰が立ちはだかっているええと、プラスティック階段があった、登るときこんな道があったかしら。怪しい、少し引き帰そう。
植林の中はどこも似た風景なので把握しにくいぞ。おや、あの岩に見覚えがある、道を全然違えていたぞ、別の方角に進んでいたよ。
今度は見覚えのある風景だよ。ちゃんと登った道をそのままトレースして帰れたよ。
あともうちょっとだったから、登ろうと思えば登れることだろうね。
ただ、標識はきわめて乏しいから、戻る見極めをしっかりつけて置かねばならないよね。

参考 中国観音巡礼 三徳山三仏寺

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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