三峰山1998年7月12日
しぇるぱ単独
山域:台高山脈

三峰山、階段理論の仮説

今日は参議院投票日、不在者投票をすませているので気にせずに一日中行動できる。御杖村神末の三峰山に行ってきますか。

登り尾の取り付き点、橋を渡ります


橋のたもとの駐車場に到着、先着の車が3台、三峰山は冬の山で名高いが、この暑いのになかなかの人気じゃないか。

10時45分、出発。たちまち登り尾の分岐、橋を渡って尾根にとりつきます。ここから杉林のジグザグ道、自然な傾斜で折り返してあるので登りやすいね。

避難小屋、新しい小屋
造林小屋、破風が破れてます
八丁平、いつも風の吹く草原です
本来の姿、八丁平から見える高見山

先日、NHKの「ためしてガッテン」夏山登山を思わず見入ってしまったが、取り付きは小幅に、べた足、ゆっくり、これで行こうぜ。

さて、林道に出た。青少年旅行村から林道が来ているが、この道は使えるのかしら。以前、ここを車でかかってみたことがあります。雨溝がえぐれててとても進めない、あきらめました。今は改善されているかもしれない、そのままかもしれない。

林道が右と左に分かれる真ん中の舟のへさきから登っていきます。この道、草むしているのでためらうかもしれないが、この道が正解です。

ここからは、尾根をたどってまっすぐに高度を稼いでいきます。これで3度目なので、記憶では避難小屋はもうすぐ、とささやいてきますが、大違い、何度かの期待の裏切りの末にやっと避難小屋に到着します。

ここで問題、丸太の階段がありますが、これはなんのため?
正解、人間が歩きやすいためと答えたら×、雨対策が○。
この階段、どこが歩きやすいんだ、歩くのを邪魔しているとしか思えないね。ヒトが歩くと地面がへこむ、すると雨が集まって雨溝、雨裂が道にできる、これが崩壊の原因となる、だから、雨が真っ直ぐ流れないように階段でせきとめて流路をまげる、つまり、小型の砂防ダムなんですね。これが水利工学の応用なのかな。

三峰山山頂


シロウトの仮説ですがな、プロの眼からまっこう論破なんて考えないでね。こんなこと考えながら、階段に悪態つきながら、やっと避難小屋に到着。

初めて来たとき、造林小屋という名前ですすけた小屋がありました。これは今でも健在ですが、離れて大きなブナの樹の下に避難小屋があります。5間×4間程度の大きな小屋です。

小屋を離れるとたちまち、峠に到着、三畝峠、ここから山頂はすぐです。三畝峠からやっと植林から解放されて自然林のなか、山頂には結構ひとがいましたね。1時着、2時間15分か。

1時間かけて食事、2時だよ、降りよう。八丁平の方向をめざす、八丁平はススキの原で、風衝のため木が育たず矮林のままです。なんで常に風が吹いてると木が育たないんだろ。ここから高見山が見えるはずなんだが、きょうは見えない。蒸発が激しくて、もやってよくみえない。これではどうにもならないのでサービス、92年4月の高見山の写真を提供します。

避難小屋までおりて、ここが分岐路、不動滝のコースをとろう。植林のなかの急激な下りで、また階段に悩むなぁ。もう一回、階段理論を練り直して、仮説は正しい、と結論がでました。

不動滝


あれ、ネットでふさがれている、ははぁ、ネットの扉を開けて閉めるのか。食害を防ぐにもたいへんな手間ですね、このへんの植林、育って10年ものかな。ここまで育てばネットも要らないだろう、登山者も敬意を表してちゃんと閉めてきたものとみえる。都合2回ネットの扉をくぐりました。

不動滝はなかなかのもの、滝の脇の湧水で顔を洗って、おぅ、生返った。滝を過ぎると林道歩き、ぶらぶらと歩いて元の駐車場へ3時半、下り1時間半か。

カシミール展望図をつけました。
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