2002年6月1日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:福井岐阜県境

岐阜県能郷から能郷白山

 

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駐車場からすぐに登山口先週に引き続いて、前夜発、名神の養老サービスエリアで仮眠を取ることにしよう。
さぁ、出発、大垣インターを降りて、県境の根尾村を目指すんだが、カーナビとロードマップがあればこそやね。
一昨年、温見峠から能郷白山には行ったことがあるが、先週、三周ケ岳からここを見て、又、行きたくなったんだよね。
登山口からすぐに谷川を渡渉温見峠からはショートカットの道だよな、ここはやっぱり、正面の能郷から登りたいもんだよね。
途中の道に迷うどたばたは端折るとしよう。能郷の集落に白山登山口という道路標識を発見、ここから入るんだな。
林道を奥に進むと、熊が出ます、という看板が何度も出てくる、そりゃ居るだろうさ、でも、出るもんかい。
途中で林道に遭遇道床を掘り下げて谷水をそのまま道路に流す方式、そのいくつもの流れを渡って、ひどく荒れた道だね。この奥に駐車場があるんだとさ。
ここだここだ、砂防ダムの堆積地に広い駐車場があるじゃないか。もう五六台先行車がいるね。にぎやかに先を行ってくれるから熊の心配など無用だよ。
すぐに谷を渡渉するのね。うわ、滑った。
水に漬かったが、大丈夫、水は足首を越えてはいない。無理に迂回せずにまっすぐに岩を跳ぶんだよ。
前山の全景やれやれ、ドキドキしたよ。ここからいきなり急登ね。ただただ真っ直ぐ突き登るしかないのね。
あれぇ、林道に出たぞ。さっきの林道の続きなんだな。
登山口のところで通行止めのゲートが置いてあったよね。ここまで車で来れたら楽なのにねぇ。
登山道の続きを登りましょ。きついけど行かなきゃしょうがない、滑る道ね、ここを降りるときのことが思いやられるわね。
前山から能郷白山を開けた場所から下に林道が見える、道の真ん中に大きな石が転がっているよ、これじゃゲートを閉じて利用制限するのも当然のことやね。
シャクナゲにつぼみがある、花はあれほど大きいのに案外ちいさいつぼみなのね。
いくつか水平道になるけど、すぐに登りになるのね。壁のてっぺんがあんなに上に見えるよ。
あれが前山なんだね。どうにか頂上部に着いた、道は頂上を鉢巻に巻いて迂回して行くんだな。
正面にどぉんと山が見えるよ、あれが能郷白山なのね。祠も見えるじゃないの。
能郷白山の雪渓ねぇ、道は下っているよ。谷底まで降りるのかしら。
いや、吊り尾根が見えたよ。それほど下るとは思えないよ。この辺が最低鞍部なんじゃないかな。
またまた胸突き八丁、ひぃひぃ言いながらでもなんとか乗り切ったわね。
雪渓がある、渡るのは止めよう、滑ると危険だからね。雪渓の脇をそのまま直登しよう。
三角点に向かおうか。やれやれ、着いたぞ。
能郷白山三角点前に来た時はガスで何も見えなかったね。今日はここから祠が見えるじゃないの。
祠のほうへ向かおうか。ほぉぉぉ!笹の下生えに見えるのはカタクリじゃないか。カタクリは初めて見るぞ。
スミレに似てるけど、スミレよりもっと大きいのね。わたしも初めて見た。
スミレはちらほらと単独で咲くものだ。カタクリは群生するんだ。そうか、そういう植生の違いがあるのか。
カタクリの群落円さんが、葛城山のカタクリを、ツクダニにするほど生えている、と表現していたが、本当だ。ギャグかと思っていたが、生える時は一面のカタクリなんだね。
雪渓が融けると、それを追って次々に生えて行くんだろうね。思いがけずラッキーなものを見たな。
乾いた場所には、コバイケイソウの群落がある。花はまだまだその時期じゃないね。
祠の先で食事にしよう。
カタクリ三周ケ岳で、能郷白山を見た時、隣の尖がっている山は何でしょう、とたずねたら、地元のひとから、ああだこうだと山座同定の講釈を聞いたもんだよね。
あの講釈は間違い、ほんとは隣の山のイソクラじゃないか。まさに尖った山容をしている、三周ケ岳から見てもそう見えることだろうね。
薄くガスに包まれているから、遠くの山はよく見えないのねぇ。
祠の前でさぁ、降りようか。雪渓が融けて下が滑りやすいから気をつけて、ずるっ、ずでぇん、言った本人が転んでしまった。
地面がびちゃびちゃで、ズボンからパンツまで水が染み通ってしまったよ。ああ、気持ちが悪い。
前山を越えて、その先の大下り、ここが問題だね。登るときもつらかったが、下りも同じくつらいね。
頂上から前山を近年、道を切り開いて改修したんじゃなかろうか。普通、古道なら、通いなれて道が溝状にえぐれているもんだが、そんな様子はないぞ。
まだ若い道だから滑ってどうしょうもない、石も浮いている、大勢で行列して下ると、上から大声で、落石ぃ、ソフトボール大の石が地面で跳ねて、ぶんぶん空中を飛んで先頭を襲う。
これはやばいぞ、どうぞ先に行って下さいな。われわれはゆっくりと降りて行きますから。
やっと降りてきた、谷川で顔を洗って帰るとしようか。

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カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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