小野アルプス２

2002年3月24日
よしみさん、しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域：南播磨

小野アルプスはええよぉ、誰か一緒に行かないかい。よしみさんから声があがった、一緒に行きましょうか。
阪神高速の入口で待ち合わせ、いたいた、おはよう、このまま行って山陽高速道路の三木小野インターまで走るとするね。
インターを出てからはＪＲ加古川線の小野町駅を目指すと解かりやすいよ。

加古川の堤防をしばらく走る、ほら、川向こうのやまなみが小野アルプスなんだが、ここから見ても低いよねぇ。
東端に砕石場があるけどさ、そっちには行かない、山並みの１/３は捨てるね、残り２/３の山を行くとするね。
鴨池を目指すのさ、ここに駐車場があってこのへんの中心なんだよ。池には鴨が、いるいる、たくさんいるじゃないか。まだ旅立ちの季節じゃないのだ。

男池、女池とあってさ、女池のそばから紅山へ直に向かう道がある、１月にはこの道からたどったんだよ。
今度はもっと東側から行くとするね。
しばらくはアスファルトの道、硬い道はうっとうしいね、横へずれて田んぼのあぜ道を行こうじゃないか。街道から右折して南下しよう。

峠にさしかかった、アダモ峠と言うんだとさ。
ここからが山道なのね、アスファルトから解放されてほっとしましたよ。
とんとんとんと登ると三角点の山頂、名前？地図にも現地にも名前がないね、なんという山なんだろうね。
先へ行こうか。ちょっと下がって次の山へ、岩場を踏んで登ることになる、ねぇねぇ、よしみさん、こんな風景が南播磨の山の特徴なんだよ。

へぇぇ、そうなの。
テレビアンテナが山頂にある、そうか、それで地元ではこの山をアンテナ山と呼んでいるのか。
谷向こうに軍艦のように横たわった山が見えるやろ、この、のてっとした山を小野富士と呼ぶんだよ。ここからはそう見えるが、小野市街から見ると三角錐の形に見えるのさ。
さて、着いたよ、小野富士、別名、惣山、そうやまと読むんだよ。

市境沿いに道はあるんだけどね、この軍艦の甲板の上をこのまま平らにたどろうか。
台地から見える滑り台のような山が紅山なのね、急な傾斜の岩やな。
台地の端に展望台があるよ、今日は春かすみ、遠くはぼんやりとしか見えないわね。えぇと、明石大橋、高御位山、方向はあっちか。
いっぺん、谷底に下りるよ、林道に出て、北の道と南の道があるが、当然、南の岩の道を行こうね。

これがそう、岩がのしかかるように迫ってくるでしょ、摩擦の効いた岩だから滑るようなことはないよ。
上からひとが降りてくる、登るのはともかくも、こんなところを降りたくないわねぇ。
このへんが一番傾斜がきつい、手や膝をつかなきゃとても登れない。
やっと登れた、上から見下ろすと相当なもんでしょ、向かいに小野富士の壁のような姿が見える。

今日は風が冷たいね、山頂で食事、ここでは出来ないね、風を避けるところを探そうか。
ちょっと下った岩場の陰、ここなら風がないようだよ。
昼食がすむと出発、ぐるっと回ってもう一度岩の滑り台の横顔が見えるところ、あそこを登ったんだよ。
うぅん、見れば見るほど威容がある岩ねぇ、面白い岩だった。

あとは鴨池目指して帰るだけだよ、谷を降りて向かいの山、もう一度降りて真っ直ぐ登る。
この道は仕事の道じゃないね、荷物を背負う道ならもっと曲がりながら行くよ、登山者のつけた道だね。
終わりと思ったら、まだアップダウンが幾つかあるのね、あれは何、そうか、山陽高速道の権現湖サービスエリアなのか。

鴨池に車で向かうのが面倒だったら、この権現湖SAに車を停めておけばええよ。そのまま高速沿いに歩いて、アダモ峠から始めるとええ。
この先の福甸峠に出ればSAはすぐだからね。
その福甸峠に出たよ、ふくでん峠と読むんだよ。
あとは、鴨池まで車道をたどればええわけね。

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