2003年11月24日
しぇるぱ単独
山域:広島島根県境

県で一番、恐羅漢山、旧羅漢山

 

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里の民宿通りからスキー場へ今日も早出だ、4時半起き、5時には出発。
中国道を戸河内インターまでたどるんだよ。そこからは下の道、戸河内の役場を過ぎたあたりで横にそれる。
県道なんだけど、この道は恐ろしい道だよ。交わす道幅がないじゃないか。対向車が来ないことを願って登って行くんだよ。
稜線に出ると内黒峠、稜線沿いには2車線の充分な道幅があるんだが、下り道がまた狭い道なんだよね。
やれやれ、着いたぜ。除雪車の基地がある広い駐車場がある、ここに止めて歩くのかしら。
基地の前に冬季臨時交番がある、その間の道を行って、すぐに右折、除雪基地の裏山に登る感覚なんだね。
消防団の屯所の交差点、ここは右へ曲がるんだろうな。
スキー場の脇を行く松林の中を行くと、スキー場が横に見えてきたよ。恐羅漢山荘、よしのやの前の分岐で、登りの道を選べば間違いはないだろう。
舗装路はぐるっと回ってスキー場に接近する、しまったな、ゲレンデの草の中を行けばよかったな。ずっと舗装路歩きで単調な道だもの。
スキー場にくっついたり離れたりで、峠を越える、その峠もスキー場の建物の間だから、ここでの表現を峠というのは違うような気がするがね。この峠を越えると牛小屋高原と言うそうな。
道は下がって牛小屋高原エコロジーキャンプ場となっている、ここに取り付きの案内が出ているが、これが解りにくいんですよ。
キャンプ場を通過して行くのかしら、確認しよう、行って見よう。
キャンプ場手前で山道に入る道はどんどん下がって行くぜ。だめだ、こっちへ行くのは間違いだ、引き返そう。
管理棟の後ろを通る道がある、これがそうだな。お願いだから、もっと解りやすい標示にしといてちょうだいね。
舗装路から離れて、やっと山道を歩くことができる。このへんの林はクヌギの林だぜ。
お、ナナカマドの木、でかい木だな、北アルプスや大山で見るか細い木の印象があるから、ここまでふてぶてしく大きいと別の木と即断してしまうね。
木札があるからそれと解ったが、木札が無ければ見当もつかないことだろうね。
何度も沢に渡した木橋を渡るんだよ。霜がびっしり着いている、霜、霜柱の踏み跡はないね、今日はわたしが最初のひとだ。
夏焼峠ゆるゆると峠へ向かう道だが、透かして見える空の気配で峠まではもうすぐだと解ってくる。
ここが夏焼峠、ベンチがあるわけでもなし、広場があるわけでもなく、無愛想な峠だね。
進めば30分で砥石郷山と案内があるが、今日は止めとこう。当初の目論見通り恐羅漢山を目指そうぜ。
いつの間にか、植生はブナの林に変わってきている、それ以外の木は風衝で背が低くなってしまっている。
なぜ、ブナだけは風衝の影響を受けないのかしら。疑問は深まるね。
稜線の道から振り向くと、砥石郷山の丸い頂上が見える、進めば、恐羅漢山の頂上も同様に丸い姿を示している。
葉の繁る時期ならまだ頂上は見えないさ、落葉の今の時期だからこそ透けて見えるんだよ。
スキー場からの直登道分岐スキー場から直接登る道の分岐に出てきた、帰りはそっちから帰るとするかな。
両脇の木が矮木になって背が低くなったので後ろがよく見える。山座同定は頂上でゆっくりやることにしようか。
さて、恐羅漢山の頂上に着いたよ。
この山が県下で一番高い山なんだね、県境だから同んなじなんだよ、広島県でも、島根県でも。山頂には岩があって、その上からよく見えるなぁ。
稜線の続きは砥石郷山、その後ろに臥龍山、ということは、右に見える山は深入山ということになるのか。
臥龍山の左は聖山になる、ということだろうな。
今まで深入山を馬鹿にしていました、登山の対象じゃないわい、観光の山じゃないか、となめていました。
恐羅漢山頂上遠くから見ると、深入山は大きいんだねぇ。
ここはむしろ、観光の山に仕立て直した地元の努力を誉めてやろうよ。
風が強くなって寒くなったね。登り道で脱いだフリースを重ね着しなきゃ寒くてかなわない。
もう手袋がなければとうてい我慢が出来ない季節になってきたね。
もうちょっとこの先、旧羅漢山まで行ってみようよ。
道はいったん下がっていく、うんと下がるわけじゃない、これ位は我慢しなきゃね。
下がった底ではヌカルミになっているよ、今は霜柱結氷で歩きやすいが、通常の時期ならどろどろの道だろうね。
恐羅漢山からの展望それでも、スパッツを着用しといて正解だったよ、泥避けの役に充分立っている。
大きな岩にハシゴが立てかけてある、三笠宮殿下登頂記念の石柱もある、ここが旧羅漢山の頂上なのか。
ハシゴの岩の裏に別の岩がある、そこのほうが安全に見晴らせるよね、そっちへ行こう。
岩の上から海が見えると思えるんだがね、益田市の方向を見ているのかしら、メイビィ・オア・ノット・メイビィ、どなたか正解を教えてちょうだい。
さぁて、戻るとするか。
恐羅漢山の頂上では再びゆっくりしたんですよ。最初来た時は抜けるような青空だったが、今は、うっすらと雲が広がって遠くの山がに霞みがかかり始めたね。
旧羅漢山下りよう。スキー場への分岐からとっとことっとこ下りていく。
霜が解けて、地面が緩むよ。油断するとずるっと足を持っていかれる、踏ん張らなきゃ。
ほう、スキー場のゲレンデ目指して下りることになったよ。右にも左にもゲレンデがある。へぇぇ、スキー場とはこんなに急傾斜なものなのかい。
道はさっきのキャンプ場の管理棟のところへ誘導されるみたいだね。
あっちへ行くと舗装路を歩かなきゃならないよね、やだね、このまま草原を歩いて行こう。
私有地に勝手に立ち入った、ということで叱られるかもしれないが、堪忍してね、シーズンオフなんだから大目に見てね。
スキー場ゲレンデへどう歩くかは、上から見ると実に簡単にコース取りが出来るね。最短最適コースで歩けたよ。
恐羅漢山荘、よしのやの前の道に出た。ここから先は、舗装路を歩くしかないのさ。
もとの駐車場所まで戻ったよ。
車を止めるなら、もっと上に止めたほうがええよ、舗装路を歩くのが嫌いならね。
また今度も、山を下りてから駐車場所で昼食ということになったよ。

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カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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