2003年11月18日
しぇるぱ単独
山域:島根鳥取県境

島根鳥取県境、船通山

 

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斐乃上温泉わくわくプール行くぞ、島根県と鳥取県の県境の山を目指そう、船通山なんですよ。
県外の山だから早起きして出かけなきゃならんな。零時半に眼が覚め、3時に眼が覚め、4時過ぎにに眼が覚める。
もう、起きよう。ぱぱっと朝食の支度をして飛び出す、一面の霜じゃないか、車のウィンドゥは霜だらけ、やかんの湯で溶かしたりなどしていると5時になってしまった。さぁ、出かけよう。
まだ真っ暗な道を飛ばして、比婆山分岐、そこを真っ直ぐに通り過ぎておろちループ、脇目も振らずに通過して、島根県横田町、夜明け前でまだまだ暗いよねぇ。
山の端がほのかに明るくなったが、道の前後は暗くていけない、今どこを走っているんだろう。
鳥上滝コース、亀石コースの分岐ヴィラ船通山を目指しているんだが、案内標識を失ってしまった。ドライブマップを見てコースを組み立て直そう。
そうか、おおむねこう走ればええのか。
見当付けた通りにヴィラ船通山・斐乃上荘に到着したぞ。さらにその奥、わくわくプールまで車を進めればええのだね。ははぁ、ここかね。
駐車場があって、子供プールがあって、温泉スタンドがある、公共の施設か、民宿たなべの施設か解らないほど両者は接近しているね。
出発しようか、この先すぐに分岐がある、どっちへ行っても周回コースで元の分岐まで帰ってこれるんだよ。
ここは右の道、鳥上滝コースから始めようか。民家が数軒あって、最後の民家を過ぎても、まだ道は舗装路のままだよ。
林道が尽きて舗装も尽きた。道の最後には駐車できる大きなスペースとトイレがあったよ。
鳥上滝コース登山口山道に入って行こう。
掲示があるよ----船通山(鳥髪の峰)は、出雲神話でスサノオノミコトが高天原から降臨された地とされている伝説の山で、斐伊川の源流になっています。頂上まで2.2KM、1時間とちょっとです。ゆっくり登りましょう。
えぇ! そんなに短時間で登れるのかい? ちからこぶ入れてこんなに早く頑張って起きるんじゃなかったよ。この調子なら昼食の前に山から下りてしまうぞい。
山道は石畳の道なんだね。石段というか、石畳というか、石のひとつひとつが大きいね。
よくある例なんだが、石畳も最初だけなんだろうと思っていたが、見くびってはいけない、どこまでも石組みの道は続くね。
沢のナメを流れる水のすぐ脇に石畳の道がある、こんなのは絵になるよねぇ。
石畳の道ブナが現れ始めた。最近ではブナには驚かなくなったぞ。これも一種のゼイタク病なんだよね。豊かな自然を喜ぶべきで、あって当たり前と当然視してはいけないよね。
根元が奇怪なブナがある、石を抱き込んで格闘しながら成長していったんだね。幹の途中から真っ直ぐになっているから、格闘から解放された途端に、のびのび成長したのがありありとうかがえるね。
前方に岩場が立ちはだかっている。これが鳥上の滝なのか。
神話にいわく、スサノオは鳥髪(鳥上)の地に降り立った。川に箸が流れてくる、川上を訪ねてみると爺婆が泣いている。
麓には鳥上小学校や鳥上郵便局があるからには、スサノオの降りたところは平地なんだろうな、川上というと、まさかここの滝から箸を流したわけでもないだろう。
鳥上の滝神話を続けよう、爺婆にわけを聞くと、娘がヤマタノオロチに食われる順番とのこと、これからヤマタノオロチ退治に取り掛かり、めでたく退治して、オロチの尻尾から、草薙剣クサナギノツルギ(by古事記)天叢剣アメノムラクモノツルギ(by日本書紀)を得たということなんですよ。
ヤマタノオロチは船通山に住んでいたというから、頂上は戦場だったんですね。
解釈としては、タタラ製鉄の支配権を争い、ヤマトがイズモを撃破した、というのが一般的ですよね。
鳥上の滝の先に鉄階段がある、ここを登ってしばらくで、道は沢沿いから山腹へと移っていく。
ここからはもう、石の階段はなくなります。沢沿いなら石は手に入るが、山腹まで石を敷くわけにはいかないものね。
ここまでに、沢を渡渉する度に、その都度その都度、岩を並べ替えて足が濡れないように仕立ててあった。
船通山頂上これは、とてもじゃないが数人の仕業なんかじゃないね、集落大勢で長年にわたって手を入れなきゃこんな姿にはならないよ。
谷向こうはブナ林、葉が落ちて幹だけ連なっているが、ここのブナも真っ直ぐだなぁ。
ブナは曲がりくねったもの、こんな刷り込みを受けているんだが、訂正しなきゃね、ブナは真っ直ぐな樹なのである。
尾根に出てきた。いったんマウンドに立って、その先に船通山の頂上があるんだそうな。
草原の頂上部に出てきた、ここが船通山の頂上なんだね。
剣のモニュメントがある、祠がある、360度展望が効くぞ。
大山が見える、日本海が見える、反転すると三瓶山が見える、その隣りは大万木山琴引山、猿政山の異様なシェイプの次に吾妻山比婆山烏帽子山がその次なんだよね。福田頭が続いているよな。道後山は候補がふたつあってどっちなんだろうな。岡山県新見方向が盆地になっていて、霧の海になっている。
船通山から大山を吾妻山を眺めていると、鳥が翼を広げ、胸の竜骨が浮き出している、その竜骨は比婆山烏帽子山と結ばれているのが手に取るように見える。
南にちょっと下がると、イチイの樹の天然記念物があるそうな、これかい。
幹が太いというんだが、数本がまとまっているように見えるんだがな。カツラの樹、イチイの樹、こいつらは一本なんだか数本なんだか見当がつかないので困るよ、なんでこんな姿をしているんだろうね。
さてと、下りることにするかね。
元の道を戻って、亀石コース、山腹を真下に下りて行くんだよ。
船通山から吾妻山比婆山をとっとことっとこ下りて行くので、このまま下まで続くのかと思ったが違った、ある程度のところで横に山腹を縫って歩くんだよ。
しわしわひだひだ、真横に歩くので、谷向こうの道が水平になってる姿もよく見える。
もうちょっとで稜線だ、という寸前で真下に下りて行く、横から縦への変化だね。
道に水がにじんでいるんですよ、気温が下がるこれからは凍てついて滑りやすいだろうな。
水は集まって沢となり、道とは別のものになったね。
沢がはっきりするようになると、傾斜が緩んできた。こっちの道は石畳の道じゃないよ。木の橋の連続だね。
林道の終点に出たぞ。ここが亀石コースの登山口なのかい。
ここにも駐車場とトイレが完備されてある。
亀石登山口こっちの道はほとんど舗装がないんだね、たいがいが地道だ。このほうが足に楽でええよ。
亀石の意味は解らなかったな、亀の石は見えなかった、地名が亀石なんだろうか。
農家を一軒見て、そのまま元の分岐のところまで帰ったよ。わくわくプールのところだね。
まだ昼前だが、ここで食事にしような。
あんなに早起きせずともよかったんだ、道は険しいというわけじゃないしね。
器を温泉の水で洗おう、へぇ、ぬるいじゃないか、冷泉なのかね、湯口から遠いからかね。さぁ、帰ろう。

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カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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