2005年8月15日
しぇるぱ単独
山域:広島県安芸太田町

内黒峠からサバノ頭

 

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内黒峠、登山口珍しい地名を見つけたぞ。サバノ頭。
奈良県の曽爾高原、倶留尊山の稜線に、イワシの頭という山があるが、似たような山があるもんだねぇ。
サバノ頭とは、魚の頭ではないんだとさ。サバとは、愛知岐阜の方言で、砂礫土のことを言うんだそうな。山抜けして押し出された崩壊土がヌケ斜面を作り、崩壊を起こす地点がサバノ頭だと言うんだそうな。
これは、氏名不詳、仮の名前をyama-miti.webさんの詳細なレポートからの孫引きです。ここには、カシミールGPS図があったので安心して山に入れました。
中国道は戸河内インターを出る。国道191号線を三段峡深入山方向に進んで行きます。
内黒山戸河内を過ぎて、明神橋を渡って県道に入る、県道は二分するので、右折して県道252号線に入って行きます。
実は、8月7日にこの道を通っているんですよ。カメラを忘れたので、山にはいるのはパスして、交通事情だけ確かめて帰ったもんです。
道の入り口には、工事中通行止めの看板、8月13日までの看板、8月31日までの看板、前にも通過しているので事情はよぅく判っている、重機を使う工事はほぼ終わっている。大型車両だけが規制されていると解釈すればええんじゃないかな。
大規模林道が深入山交差点から恐羅漢に出来たので、この道を使うひとが激減したよ。
そりゃ減るさ、急傾斜、急カーブ、対向車と出会えばどこで行き違うか考えなきゃならない道だもの、なるべくなら、こんな道は通りたくない道だね。
ところがね、内黒峠を目指すのさ、この県道の最高地点、どうしてもこの道を進まなきゃしょうがない。
十字路案内板さて、到着しました、内黒峠、峠の上は道幅も広々として、どこに駐車しようと、誰にも迷惑はかからない。
県道の東に登山標識が見える、近寄って見れば、内黒山登山口、ここだ、ここだ、ここから入って行くのだ。
山道のササは刈り払われている。道の両側はミズナラなんだろうか、ブナなんだろうか。
案内板が現れて、内黒山はこの笹原の中と示している。踏み跡は薄いね、わざわざ訪ねるひとは少ないみたいだね。
案内板からすぐに頂上、なんの変哲もない杉林のなか、コンクリート杭があるが、小さいぞ。三角点杭に見えないよ、自治体の見出し杭にしか見えないぞ。
宮里山ま、ええわい、こんな薄暗い頂上では有り難い気がしないもの、もとの道に帰ろうか。
きれいに刈り込まれた道はどんどんどんどん下がって行く、山登りに来たんだがね、こんなに下がってええもんだろうか。
案内板がまた現れた。道は十字路、左折してサバノ頭に向かって行くんだね。
その前に、右折して宮里山も踏んでおこうか。標識からすぐに宮里山なんですよ。
頂上には内黒雨量観測中継局とある、ロボットアンテナが設置してあった。三角点は草の中だもの、ええわい、探さずに戻ろう。
この山を藪ケ迫山と表示するひともいます。しかし、わたしは、現地のひとが口にする名前にしたい。
大キビレ○○山はどこに見えますか。
○○山は知らんがのぅ。××山はこの先に見える山よのぅ。
そうですか。○○山とは別の山なんですか。
ここで、○○山と××山が同じ山なら、これは悲劇で喜劇だね。地元で呼ぶ名前と乖離した名前を呼称してもあまり意味のあることはないだろうね。
三段峡入り口とある方向だけには入らないように確認して進もうな。
宮里山からサバノ頭方向への道はちゃんとした林道じゃないか。アンテナを設置するのに拓いた林道だな、それ以来、休眠状態なんだね。
サバノ頭すぐに現役の林道と合流する。タイヤの跡が水溜りに見える、現役、現役、ここ数日のタイヤ跡だよ。
谷向こうに峰の頭が見える、あれがサバノ頭なんだろうな。
峰と峰が接するあたりで、伐採しちまった場所に出たぞ。峰の中腹から谷へとバリバリ伐採してしまっている。
ここが大キビレ、看板にそう書いてある。キビレとはくびれのことではなかろうか。峰と峰とをここでぎゅっと絞っているものね。
伐採斜面に神の丘と看板が出ているが、そんな雰囲気は感じないよ。第一、神の丘を伐採したりするかね。無視して進もう。
広範囲に伐採してくれているおかげで、進む方向に峰が見える、あれがサバノ頭なんだな。
林道を進んで行って、サバノ頭の付け根あたりに材木を三角形に組んだヤグラが見える。ヤグラにシートを掛ければ大勢が休める飯場になるな。
サバノ頭の付け根伐採作業の休憩所だったんだろうな。
ヤグラの横に踏み跡が見える。ここからはささやかな踏み跡になるよ。
赤いビニルのリボンが続くと思ったが、斜面一帯にリボンが括ってあるぞ。これは山道合図じゃないぞ、作業手順だわい。
よく見ると、クリの木だよ。山主が植えたのか、自治体の意思なのか、かなりの広さの作業だよ、栗の収穫を当てにしているとも思えないんだがね。
ケモノへのお返しの無償の行為か、水源確保の補助金事業なのか、深くは追求しないでおこうね。
踏み跡が浅いので見極めなきゃならないが、峰の筋・凹みのサーフィンをしなきゃならないよ。山のしわを渡って行かなくちゃ。
サバノ頭、頂上大きな岩の脇を通ったり、ブナを眺めて鑑賞したり、ほんとは、笹原の踏み跡にしか視線は向けられないものだよ。
なんとなく笹原を漕いでいるうちに頂上らしいところに出てきたよ。
ここが三角点、サバノ頭なんですよ。
崩壊地のてっぺんだと解説を受けたが、ここからは崩壊地は見えないよ。
崩壊地のてっぺんがさらに頂上へと進んで行って、頂上をサバノ頭と呼ぶようになったんだろうね。
崩壊地はどこかって、そんな危険な探索は他の人に頼んでちょうだい。
さて、引き返そうか。
笹原での方向付けは難しいね、赤テープが見える、この笹原のテープは登山者のものだね。これがあるから、薄い踏み跡でも見当が付けられるのだよ。
内黒峠、林道の出口大キビレまで帰ったぞ。道の候補がふたつある。
最低鞍部から別れる林道、伐採地の脇の道、後者はブルドーザの工事道と判断して、前者の道を進むとしようね。
どんどん下がって行くね、この道は、ひょっとしたら谷底へ誘導する道ではなかろうかと疑問が起きるころ、内黒峠が行く手に見えてきた。
下からの林道と、もひとつ、合流して、あとはたらたらと進むだけだね。
鎖で封鎖した林道入り口に戻ってきたよ。ぐるっと一回り、短時間だったがなかなかに面白かったよ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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