2004年9月2日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:島根中央

三瓶山、男と女の間をふらふら

 

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北の原、登山口三瓶山に行ってみようか。ええね、三瓶山には行ったことがないし、楽しみよねぇ。
今年4月の自治体合併で、我らが三次市は南北に膨張したんですよ。膨張したので、北の境界が島根県と隣接してしまった。
さぁ、お隣への境界を越えて行こうぜ。
先月、三瓶山から大江高山にかけてロケーションの調査に出かけたことがあるんですよ。大江高山とは何かって?どちらも、石見銀山のご近所の山なんですよ。
ロケーション調査とは聞こえがええが、ほんとは、暑くて登山口で登る意欲を失って、あたり一帯をドライブすることに切り替えただけなんですよ。
国道をたどるのが本筋だろうなぁ。赤来町で54号線から184号線に移って行く、この国道がまさに三桁国道、狭いし、カーブが多いし、なによりも変なのが、落ち葉が路面に積もり溜まっているんですよ。よっぽど車の通りが少ないらしい、大型の観光バスなんかはこの道は走れないぞ。どの道を走っているんだろう。
男三瓶、女三瓶の分岐なんとかちゃんと走れる幅の道になったぞ。それも束の間、すぐに谷を渡って三瓶の高原台地に向かうんだよ。
道路は濡れているわね、夜のうちに雨が降ったみたいね。雨上がりなんで、水蒸気が充満していて景色がはっきりしないわね。
さぁ、着いた。ここが三瓶の山麓の東の原なんだよ。スキー場の案内標識に従おうか。ぐるっと一周する外周道路が続いているんだよ。
松の林を道路が抜けたり、大山の雰囲気と似ているわね。
さて、北の原、自然館の駐車場がある、この上の国立青年の家の駐車場のほうが便利なようだね、そっちへ移ろう。
ここ青年の家ではだぁれも駐車していないじゃないか。ウィークデイだもの、ま、これが普通だよね。
生垣の反対側に大勢がうごめいている気配がするぞ。ははぁ、中学生か高校生の研修だ、みんな自転車に乗って、自転車外周道路を利用しようとしているんだよ。
男三瓶の頂上部さぁ、出発、自動車道を少し歩いて、自転車道を横断して、これからが登山道なのよね。
男三瓶山を目指す道なんだが、名号コースと標識にある。どういう意味なんだろか。
それはね、この近くに指書きの名号という石碑があるんだよ、それにちなんだものなのだろうね。興味ある?あれば現物を見てくれば。興味がない?無ければノーコメント。
地図を眺めているうち気がついたんだが、東の原、北の原、西の原はあるんだが、南の原は無いんだねぇ。南には温泉があって、昔の名前は志学温泉、今の名前が三瓶温泉、開発が進んで、原が原じゃなくなったんだろうね。
さっきからずっと平らな道なのねぇ。すぐに山に取り付くのかと思ったらそうでもないのね。この自然林の様子は信州の八ケ岳の麓と似ているわねぇ。
女三瓶と男三瓶の分岐点まで来たよ。まずは、最高地点の男三瓶山を目指すとしようか。
男三瓶山頂上ここからは、急に道が狭くなるのね。当たり前か、今までが散歩道だっただものね。
道ばたの樹はブナなんだろうか、ミズナラなんだろうか。説明板によると、低地ではミズナラ、交雑しながら、高地ではブナが卓越してくる。こんな解説で解るかい、近縁種なんだろうな、スギとヒノキが見分けられるひとなら、ブナとミズナラも見分けがつくことだろうさ。
さっきから、標高の標識が出て来ているわね、50メートル毎に現れて、とうとう1000メートルの標識が現れたよねぇ。
男三瓶山の標高は1126メートルなのさ、もう2回標高の標識が出てくれなくちゃならんね。
さすが1000メートルを越えると、傾斜もぐっと急になってくるわね。左右の稜線が狭まってくるような気がする。1000メートル以下では、ジグザグの一辺が長かったけど、越えると、短く切り返して登って行くように思えるわね。
子三瓶、孫三瓶出たわよぅ。ススキの原っぱだよぅ。あの向こうに木の階段が見える、頂上はすぐそこなんだね。
やぁ、男三瓶山の頂上は船の甲板のように長い長い頂上部なんだね。小判型などと表現していたが、もっともっと長い平らだ。
北の端に展望台がある、そこからは麓の青年の家がよく見える、そうかい、あそこから登ったんだよねぇ。
島根半島が見えるんだって?今日はだめね、水蒸気が多すぎるもの。そうなの、北から西へ日本海が本来なら見えるのか。
女三瓶はここから見えないのね。さっき、登りの途中で見えたよね。見えるとこまで行ってみようよ。
避難小屋の前を通って、ありゃ、老朽化しているので使用禁止、と書いてあるよ、なんとまぁ、使用禁止の避難小屋かい。こぶを越えれば、うわぁ、昔の火口壁がずんと断ち切れている、あまり近寄れないね。
男三瓶の火口壁で、この先が女三瓶なのね。え、行くんじゃないのぉ?引き返してぇ?子三瓶への稜線を渡ってぇ、火口の中を横断して女三瓶へ登り直すぅ?気が進まないなぁ。
まぁまぁ、ガイドブックにはこっちが面白いと書いてある、ま、行ってみようよ。
男三瓶を南へ進む、展望台の設備が尽きると、道の案内は子三瓶へ、なんでや、ここから突然に道が細くなるじゃないか。
ススキの原を越え、笹の原を渡り、最後のベンチから道は突然に急降下し始めたじゃないか。火口跡が全部見える、周りの稜線は火口壁だったんだなぁ。
子三瓶の手前の峠から火口跡内陣へ道があるはずなんだが、鬱蒼と繁っているよ、道は果たしてあるもんだろうか。
おぅい、止めよう。あそこに道があるかどうか心もとない、引き返して、単純に女三瓶への道を行こうじゃないか。
女三瓶への稜線えぇぇ、ここまで降りたんだ、このまま行こうよ。もともとこっちへ来るのは気が進まなかったんだ。それなのにぃ。
悪い、悪い、引き返そう。このまま進むと、時間をどれくらい消費するか見当が着かないもんだからさ。
えい、もぉ、ちゃんと調べて、計画立てて、ぶつぶつぶつぶつ。
もう一度、男三瓶の分岐から避難小屋の前を通る、崩落している壁の横から女三瓶に向かうんだね。
さっきの道はあんまりひとが通っていない様子だったが、この道はよく踏み込まれた道なのね。最初っからこっちから行こうと言っていたのにさ。
火口壁の上をつたって歩くんだな。崩落箇所があるから気をつけて。ここからは真っ直ぐに下りて行く岩場だよ。
平らな道になったと安心するわけに行かないのね。何度も岩場を降りなきゃならない。
女三瓶から男三瓶を最低鞍部を越えた、もう登るだけ、と思ったが早合点だったね。もうひとつこぶがあって、登って下ってを繰り返さなきゃならない。ここからは、単純に登って行くだけになったよ。
頂上手前に展望台がある、火口壁と火口跡が全部見えるなぁ。見ていると、東の原のスキー場から登るひとが大勢いるよ。あっちが一番人気なのかな。
ここから見ると、男三瓶の稜線はたくましいのね。あの岩場の連続を降りて来たのかぁ。
女三瓶山の頂上はここなの。TVの放送塔の庭先で、三角点もずいぶん邪険にされているわね。通信塔放送塔が建ち並んで、生駒山の風景みたいね。
最後の放送塔を見送ると、ここからは急な下りだな。道が溝にえぐれ濡れていて滑りやすい道だな。
痛たた、ちょっと待っておくれ、足が攣ってしまった。ブレーキをかけながら降りて行くんで筋肉に無理させたみたい。
女三瓶山頂上20年前に御岳でこんなことがあった、あの時は雨の中だったが、あれ以来のことだよ。
ストレッチしたら収まったよ。さ、続けようか。いや、だいじょうぶ、心配ないよ。
女三瓶の斜面をどんどん降りて行くが、男三瓶からの斜面とどこかで合わさるはずだぜ、このへんだな、斜面の傾斜が反対になったぞ。
おや、広い道に出てきたよ、山道よりも散歩道といった感じよ。お、トイレの建物がある。
トイレの前で道が分岐する、セメント道は管理道なので通行禁止、細い山道を行くしかないか、どう進むのかもっと案内看板を出しておいてくれなきゃ判断し難いね。
今朝の分岐のところに戻ったわよ。男三瓶、女三瓶、ぐるっと一周して戻ってきたんだ。あとは、ゆるゆると散歩道を帰って行けばええのね。
青年の家の駐車場に戻ったよ。車がいっぱいだよ、朝はがらがらだったのにね、こんなに違うと驚くね。
さぁて、帰ろうか。帰りは、あの変な国道184号線を走るのは止めようぜ。県道325号線から326号線、こっちのほうが広くてちゃんとした道なんだ。赤来町の隣りの頓原町で国道54号線と合流するのかい。
ほんとよね、国道と県道を入れ替えたほうがええんじゃないかしらね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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