2004年8月16日
しぇるぱ単独
山域:広島西北

一面の茅原、雲月山

 

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駐車場から雲月山をこんなに暑い日は簡単な山がええなぁ。ショートな行程の山を見つけたぞ、雲月山、よぅし、ここにしよう。
あんまり暑いので、うかうかと道を曲がり損ねた。はるか南の加計町まで行って、北上する羽目になったよ。ま、ええさ、間違えたってちゃんとカバーしてるから問題ないさ。
ユートピアサイオトのスキー場の看板に従えばええのだよ。ユートピアサイオトへ行かずにそのまま北上、あとはカーナビの誘導の通りに走ればええさ。
どう走るの?教えて、と言われてもねぇ、 トライ・アンド・エラー、ま、行って見ることですね。
雲月峠、県境道は突然絞られて細い道になったぞ。それでもここは県道なんだ、安心して進めばええよ。
林の中の道を抜けて、広い駐車場に到着した。ここがガイドブックに出ていた駐車場なんだろう。
駐車場の広場からは、谷を隔てて、向こう側の斜面は全部草原だよ。稜線に道が見えるし、草原と森林の間に道が見える。
こりゃぁ単純だ、出発点から、これから歩く全部のコースが一挙に見えるじゃないか。
これから歩く山は雲月山、広島県では「うづきやま」と呼び、島根県では「うんげつさん」と呼ぶ、とガイドブックには書いてあるね。
麓に雲月小学校があるんですよ、ここの名前は「うづつき小学校」と読むそうな。それじゃぁ、麓から見る山の名前は「うづつきやま」でなきゃならんよね。
キャンプ場のマーク駐車場のちょいと上に展望台があるが、そこへは行かないでおこう。県道の舗装路をそのままたどろう。
山口ナンバーの軽トラがある、他にももう一台。網を振っているおじさんがいるぞ。まずいじゃないの。ここは国定公園と看板があるんだがね。せめては、区域外で網を振ってくれれば挨拶のしようもあるんだがね。
峠の広島県側にはキャンプ設備がある、水道がある、トイレがある。明るい峠だから安心してキャンプできるね。
山に入るには県境まで行くのだろうか、いいや、道がきゅっと狭まったところに山への道がついている。
最初のピークから次のピークをススキの原の中に広く刈り込んで道を切り開いてある。これなら安心して歩けるというもんだよ。
振り向くと、キャンプ場の斜面にマークが見えるぞ。杉の植林を間引きしてマークにしているんだ。たぶん、芸北町のマークなんだろうね。
来年以降も芸北町は存在するんだろうか。このごろは自治体合併が盛んで、いつのまにか、別の名前に変わっていることもあるよ。
マークの後ろに、ユートピアサイオトのスキー場が見える、天狗石山が見える、中野冠山も見える。なるほどねぇ、いかにも隆々と標高を誇っているようで、ひるがえると、こっちは平凡な標高だとありありと判るね。
最初のピークから雲月山をくいくいくいと斜面を登ると、頂上にはベンチがある。ここが岩倉山と言うんだそうな。ベンチに座ると、目の前全部が邪魔な物無しで見えるぞ。
北東の方向に山塊が見える、あれは三瓶の山々なんだろうな。
稜線の先の山へは一旦下りて行かなきゃならない。しょうがないよね。
そこが渡世人のつらいところよ=そこが山遊び人のつらいところよ。
最初のピークの斜面では杉の樹が立ち枯れを起こしている。笹原の中が白骨林に変わりつつある。風衝のせいなんだろうか、風の渡り道の影響のように見えるよ。
最初のピークから最後の降り道たわの底で、展望台からの近道と合流する。さらに近道は、次のピークに登ることなく最高地点に向かっていくよ。
ぐんぐん足を踏ん張ると、次の頂上はすぐに到達する。ここは高山と名付けられているそうな。
ここからは抵抗することのない稜線が伸びている。島根県側では、日本海が見えるということだが、今日は残念の日でした。
来た方向も、進む方向も、広島県側斜面は柔らかい茅の原っぱが広がっている。ガイドブックでは毎年4月に山焼きをするということで、そうなのかい、それでこの景観が残っているんだね。
はるか昔は、放牧をしていたんだな。牧柵が一部、列を作っている、当時の面影がまだ残っているのだね。
次のピークから雲月山をゆるゆるとした坂を登れば、雲月山頂上、念押しするよ、ここは「うづつきやま」なんですよ。
島根県側は木立で展望が効かないが、谷の斜面はひろびろと見渡せる。これほど頂上の展望が広がるのはなかなか無いよ。
頂上が草原なので展望がええのは、中野冠山、道後山、吾妻山、こんなところかな。これからも、展望の山を新しくリストに加えて行きたいものだね。
下りの道は、稜線に沿って草原と森林の境目がはっきりしている。これほどはっきりと見えるんだもの、地図がなくても道を間違うことはないと思うよ。
今朝は、あわてて地図もガイドブックも持ってくるのを忘れてしまった。握り飯に意識が集中して、他の事は意識から飛んでしまったんですよ。
雲月山頂上稜線を切り欠いて、下に道が通っている。放牧に使う道なんだろうな。ただし、今はもう草に埋もれて廃道と化しているね。その上を板の橋で覆って切り欠きをカバーしている。
どんどん下って行って、駐車場の高度と同じ高さになったよ。坂道はまだまだ下りて行く。
谷底まで下りたよ。谷川に板の橋があって、その向こうは林道の終点といった様子だね。
終点広場も作業小屋も林道も、草に埋もれて、使用に耐えるんだろうか。茅を集めるなど、目的があっての林道ならば、もう、屋根の茅葺きの需要は絶えたことだろうと思うよ。
谷の向こうに駐車場が見える材木が目的の林道なら、伐採しても採算の取れるようなマーケットの回復があったらええよね。
これでは、この先、林道が稼動することはもう無いんじゃなかろうか。地図には林道があると線を引いてあるが、もう役目を果たして睡眠している林道だと思うよ。
最後の坂道なんだが、頑張って登らなきゃならない。駐車場の平地の上の空が見えてきた、もうすぐだぞ、はい、到着、帰って来たよ。
まだまだ正午前だよ。午前中にぐるっと回って帰って来たよ。その程度のグレードのコースなんですよ。さぁ、飯にしようぜ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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