2009年9月5日
しぇるぱ単独
山域:島根県奥出雲町

三郡山さんぐんざん、雲南市・安来市・奥出雲町境界の山

 

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三郡山への分岐ポイント先日、鍋坂山に登ったんですがね、それで、どうしても視点がその近所に集まってしまうね。
近所の山に、
三郡山さんぐんざんがある、次はここへ登ろうか。
ガイドブックを探すと、三郡山の登山口は雲南市からのコースがある。
ネットで探すと、意外にないもんだね。一行報告はあるのだが、詳しい状況を書いたものは全然ないね。
島根県庁自然環境課作成の自然観察路、ここで三郡山探勝路を見つけた。こっちのコースで登ることにしよう。
島根県への県境はおろちループから越えて、
亀嵩かめだけ駅前を過ぎて大仁広域農道を進む
この道は鍋坂山への道と同じなんだよ。途中で亀嵩農道が右手に分岐するから、そっちへ進む。
進んで行くうち、イラスト地図の案内板がある、ここで農道から離れて山際への道に進むのだよ。
駐車できる広場がある案内板に金比羅神社や軍人塚をポイントとして書いてあるが、そんなものは見当たらないから無視してちょうだい。
道は山際に突き当たり、三郡山は左、と矢印案内がある
谷沿いの林道で、両側から草の葉が伸びていて、車の塗装に傷が付く、と気がかりなほど草を掻き分けて進んで行く。
この先、ユウターンできるスペースがあるだろうか、と心配で、車を降りて歩いて確かめに行く。
あった。
車に戻って、再び草を押し分けて進んで、空き地に車を駐車する。
この橋は車では渡れない盲腸のような空き地だね。伐採した材木を積み上げておく
土場どばかもしれない。ともかく利用させていただこう。
ここにもイラスト地図の案内がある。これがよくできた地図で、イメージを把握するのにぴったりだね。
案内図のコピーを大画面で掲げておきますね
空を仰ぐと送電線が真上にある。地図と現在地をマッチさせるのにこれほど頼りになるものはないね。
この先も舗装が続いていて、まだ車で入れるのだ。登山口駐車場はこの先にあるのだそうな。
だめだわ、橋が地面から盛り上がっている。丸太を渡しているので丸太の直径ぶんが浮き上がっている。
この状態で橋を渡るのは恐れを知らないドライバーに限られるだろうね。
林道終点舗装が終わったところが広場になって駐車可能になっているが、ここまで運転してこれるやつはいるだろうかね。
草に覆われてはいるが、ふたつの方向に道がある。右手の長寿の滝から歩いて行こう。
草に覆われてはいても、草の下は固い地面だから、道を歩いているという信頼感はあります。
谷を丸太橋を渡って越えて、谷がどんづまりになって、眼を上げると、ほんまに滝がある。これが長寿の滝なのだ
赤い一枚岩の上を岩の表面を伝わって流れている。空中に落下していく滝もええが、このように岩の上を流れる滝もええもんだね。
引き返して、途中に尾根に登る道がある。トの字の分岐になっているのだよ。そこを進もう。
尾根道は、道の傾斜など考慮していない道作りで、一歩一歩の段差はきついよ。どれだけ登れば終わりになるのやら。
長寿の滝道が倒木で塞がれたところで横歩きが始まる。
もちろんそれは偶々で、倒木が道を塞いだのは、ここ一年ぐらいのことだろうが、絶好のタイミングで局面が変化するのだよ。
横歩き、横歩き、山腹を縫って山肌の皺々を忠実にたどりながら歩いて行く。
さっきの終点駐車場でもう一本道があったが、その道と合流する。ここもの字の分岐なんだよ。
合流した道は古い道のようで、尾根筋に深い溝を掘り込んでいて、溝の底を歩くことになる。
汗にまみれているのだが、こんな溝の底ではそよとも風が吹かない、溝から抜け出したところで水を飲もう。
風が抜ける稜線へやっと出てきた。ここで汗を拭いて水を飲んで大休止にしよう。
古道との分岐この先は山腹をたどる道なんだが、溝状にえぐれているわけじゃない。はてね?
峰と峰との間の切抜きの窓のようなところに出てきた。
古道は峠を突き抜けて反対斜面に向かっているのだが、この先は草が茂って廃道になっている。
ここは峰続きの稜線を行くのだよ。三郡山登山道と道標があって、頂上まで1.8キロと書いてある。
峰を登って、ノコギリの歯をたどるように登ったり下ったり、そんな連続なんだろうと先の予想をしていたのですよ。
最初はノコギリの歯の稜線だったが、予想は間違っていた、一挙に登り一方の傾斜に変わってきた。
ノコギリの歯のあたりから霧に包まれて、左右の山容が見えなくなってしまった。
見えなくても質量感は伝わるもので、谷の気配、山の気配は感じられるものだよね。
展望台稜線の曲がりの位置で、ベンチが置いてある。車を止めたところの案内図に展望台とあった場所なんだろうね。
先を透かすと、中空に山の姿がぼんやりと見える。ガスの量がだいぶ増えてきたぞ。
ここからは、せっせせっせと傾斜を稼いで、なんぼでも登りの道が続いて行く。
ここが頂上かい、間違えた、この先かい、何度か偽の頂上を過ぎて、今度こそ開放された空間が目の前に広がっている。
ここが頂上、三郡山の頂上なのだ。
振り返ると、出発地の亀嵩の集落が点在しているのが見える
見えたのその瞬間だけ、あとはガスに包まれて、なんにも見えなくなってしまった。
三郡山頂上石のテーブルの方向盤が設置されている、本来なら宍道湖、中海まで見えるのだろうが、今日はガスが邪魔して展望は皆無だね。
三郡山とは、大原郡、仁多郡、能義郡の境界に接しているから三郡山なのだよ。
今は、それぞれ、雲南市、奥出雲町、安来市と名前が変わっているのだよ。
遠くから見ると山頂は三郡の境界に接している、現地で確認すると、雲南市と奥出雲町は接しているが、安来市とは100メートルほど離れているのだ。
山頂から北へ向かう道が雲南市への道で、奥出雲町と安来市の境界尾根を進んで三郡山探勝路はぐるっと円を描いているそうなのだが、この先に進むのは次の機会ということで、登ってきた道をそのまま引き返すことにしよう。
もとの駐車場所へ道の傾斜は降りるときにはっきりする。登るときより降りるときのほうが傾斜の度合いは感じられるもんだよ。
峰の切り欠き、峠のところで、古道と合流して、ここから山腹の道をたどる。
上の峠から下の尾根まで、一直線の道なんだが、山腹の皺々に貼り付いた道で、線を引いたように同じ角度のまま進んでいる。
山腹から尾根に乗ると、そこからは溝が始まる。
ははぁ、そういうことか。道が縦だから、樋となって、雨の流路が集中して道を削っていくのだ。
山腹を横にたどる道は、雨が集まることなくそのまんま路肩から流れ出すので溝を作らないのだ。
長寿の滝分岐を過ぎて、このあたりが一番深い溝の底だね。
谷底に出たところに三郡山自然観察路の道標がある
すぐに林道終点、駐車場のところに出て、ここからは舗装路を歩くのだよ。
もとの駐車場所まで戻ってきました。あとは、帰るだけだね。県境の王貫峠を抜けて高野から帰っていくことにしよう。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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