2014年8月28日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:島根県松江市

出雲松江、真山しんやま城址、真山しんやま

 

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明日、松江の山に登ろうと思うよ。
ちょっと待ってよ、松江の山ならわたしも行きたいよ。松江の山はひとつも登ってないんだから。
そうかい、なら、明日の予定を繰り下げて、明後日ならどうかね。
三次東インターから松江道をたどるが、県境は雨模様、どうなんだろうね、島根の平野部に入ったら雨も止んでくれるんだろうか。持ち直したみたいだね。よぅし、決行、登るとしよう。
11年の4月に行って以来、松江の山はご無沙汰している。松江の市街地を抜けるのに、どの道を行けばよかったのかな。
松江駅、くにびき大橋、そこから北へ真っ直ぐで、ソフトビジネスパークの標識を頼りに進んで行けばええ。
ソフトビジネスパークとはね、[ソフトビジネスパーク島根]という企業団地があって、その中に、中核として、[テクノアークしまね]がある。ハイテク団地なんですね。
その団地内は、空き地がけっこうあって、道が縦横に走っている。登山口はどこなのかよく判らない。
聞きましたよ、あっちで食材納入のおばちゃんに聞き、こっちでウォーキング中のおっちゃんに聞き、さらに休憩中のトラックにも聞いた。こういうことなんです。
島根県土質技術研究センターの建物を探すべし。その建物の次の交差点を左折すべし。二つ目の交差点を左折すると、団地から西へ抜け出す道がある。その先に登山口がある。
登山口の標識を見つけて、道の脇に駐車スペースがある。そこに駐車して、登山口から歩き始める。
入り口に城の案内があって、真山城は新山城とも書くのだ。ま山ではない、しん山なのだと納得できたでしょ。
案内には、こんなことが書かれている。尼子は毛利に負けた。再起を賭けて、尼子の残党が真山城に集結して、二年ほど抵抗して敗れた。城主は尼子勝久、尼子の傍系だそうな。
一合目の案内がある。九合目までずっと続いている。十合目は存在しない。十合目は頂上だからね。
道はツルツルの粘土の上を歩かなきゃならない。登りは踏ん張れば登れるが、下りに使えば滑って滑って始末が悪いだろうね。
真山は北へ延びる山列、西側に谷があって、谷の名前が白鹿谷、戻りはその谷を使うつもりなのだよ。谷向こうに真山と並行する山列が見えている。結局、帰りはこの尾根を通ったのだよ。
尾根を踏み固めて土を盛って、土塁のような道が続いている。城が廃棄されたあとも、山仕事でずっと保全して来たから今も存在するのだよねぇ。
送電線の鉄塔があって、それを越えて行く。送電線鉄塔は地図と照合するのに具合のええものだよ。
人工物と嫌うひとがいるが、わたしは大好き。自然、自然と原理主義、教条主義を主張するひととはオトモダチにはなる気はない。
相木盛之助・更科姫の墓がある。伝承伝説は定かではない。古いものではない。昭和二年の刻印がある。夢に出て鎮めるために某老人が供養したとのこと。戦後に流行った創作民話と近いものがあるね。
中の海が見えるところがある。なかなか東の方向の切り開きは少ないのだよ。とっくりと眺めていればよろしい。
真山城三の床跡とある。このあと、二の床跡、一の床跡と続いて出てきた。確かに土木工事して平削し盛り上げている地形が見て取れる。
さんのゆかと読むのか、さんのとこと読むのか、どっちなんだろうね。
普通は三の丸、広島県では=毛利の影響下では、三の段、尼子の影響下ではこんな呼び方をするのだろうか。尼子の城跡を幾つか見たが、三の床と呼ぶのはここだけだと思うよ。
一の床では、石壇が築いてあるが、セメントの模造石じゃないか。惜しい。折角なら切石で築いてほしかった。きちんと組むより、不揃いな石組みのほうが風情があるのに、惜しかったねぇ。
真山の頂上には、尼子勝久公之碑があって、顕彰してある。最後の城主なんだが、いくら抵抗しても、戦略的にも戦術的にも意味のある戦いではなかったのにね。
松江の市街地が見えている。松江しんじ湖温泉の森が見え、宍道湖の嫁ヶ島が見えている。白鹿山が邪魔をして、松江城は視界が塞がれている。
石碑の背後に三角点がある。三角点を確認して、北の方向へ進んで行く。ここからは訪問者が減って、道幅が狭まってきている。
鳥の子山に到着、ここからは反転屈折して、進路を西に取る。
白鹿谷へ降りる分岐があって、谷へ向かうが、待て待て、谷への道は篠竹、草で覆われているじゃないか。掻き分けながら歩く気がしないなぁ。
止めた、引き返そう。尾根の道を行こう。
尾根道はよく踏まれた道で、こっちを歩くひとのほうが多いのではなかろうか。
ほぼ三つの峰の頭を踏んで行く。四つめ、五つめは頭を踏まず鉢巻に巻いて楽をして通り過ぎる。
分岐があって、標識の字が薄れて読みにくいが、直進は白鹿山、左折すると白鹿上の池・真山登山口、と判読した。ここは左折するべきなのだ。もちろん、直進しても間違いではない。
谷の頭に見える山は鳥の子山、東に続く山塊が真山、うまい具合に視界が開ける場所に出て、ああ行って、ああ歩いて、あっちからこっちへ移ったのだよ、と見晴らしが効く。
送電線の鉄塔下に出る。この先で、テクノアークしまねがよく見えるところに出る。巨大建築物がそうだから、ソフトビジネスパークの中で位置を見定めるのにランドマークになる。
下に舗装路が見えてきて、山道は車道に合流する。
池があって、白鹿上の池と言うのだろうな。真山城址、白鹿山城址、登山路案内図という看板がある。
鳥の子山から西の山列を越えてきたが、天狗山、玄武山、尻廻し山、大高丸、とそれぞれ名前がある。山の名前を知らないまま踏んで通ったのだ。
さて、帰ってきたぞ。山は低いが、なかなか抵抗があって、面白かったよ。ハイテクのすぐ裏山にワイルドがあるのねぇ。

 

真山登山口 一合目 滑る道 真山城三の床跡
真山頂上 松江市街地が見える 鳥の子山 分岐
鳥の子山を遠望 真山を遠望 テクノアークしまね 下山口

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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