2007年2月15日
しぇるぱ単独
山域:広島県庄原市

四天蓋してんがい山、TV放送塔の山

 

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峠は近いか、いいや、まだまだいつも通るたび、気になる山というのはありますね。
四天蓋山という山です。比婆山、道後山から帰る時、西城の町で下流に高々とそびえる山があります。頂上には通信塔が刺さっております。
庄原市街から見ると、山容は周囲に溶け込んでいますが、アンテナはよく見えます。
TVアンテナが設置されてる山なら、頂上まで舗装路が続いているのは予想されます。しかし、下界からこれほど見えるものなら、頂上からの展望は期待できるのじゃないかしら。
地図を見ると、西からの道、東からの道、両方あるが、東からの道は集落を通過するようだ。西から行ったほうが
人気ひとけがなさそうだ。
鎮魂、災い除け、かそうそう、くれぐれも
人気にんきとは読まないでちょうだいね、人気ひとけがないのと人気にんきがないのは、同じようでも大違いなんだから。
JR芸備線の平子駅を目標にして走らせるんだよ。駅の周辺には駐車できそうなスペースがないね。しばらく走って行くと、橋のたもとが広場になっている。ここに止めよう。
今日は寒いなぁ。風が吹いて川沿いの道を歩くと凍えそうだ。平子駅の手前から山裾の道を行こう。あぁ、風が遮られてええ具合だ。
この山裾の道はずらりと墓場が並んでいるんですよ。そりゃそうだな、便利のええとこは耕地に使って、使えないところを墓地にするのは当たり前だな。
山裾の道は谷に出る。谷沿いに舗装路が登っている。この道の国道との分岐はつつましやかなのですよ。気が付くことなく通過してしまう。今まで、ここに谷があるなど、気にも留めなかった。
池の土手から頂上が見える荒れ谷のようで、流路の護岸を三面巻きにして、洪水は一挙に押し流す治水方針を取っている。
工事方法にケチを付けているわけじゃないよ、よっぽどの荒れ谷なんですね、と観察しているだけですよ。
広場に出たよ、長いコンクリ柱を連ねて、ネットを張り巡らしてある。なんだろ、どんな用途に使うものなんだろ。
帰りに、出会ったひとに聞いてみると、地区のおっさん達がゴルフの打ちっ放し場として作ったんだとさ。しばらくは利用したが、いつの間にか、熱は冷めてしまったんだとさ。
へっくしょん、べぇっくしょん、くしゃみは出るが、花粉症ではないよ、今朝は冷えているのだ。肌着の下は汗をかいているのに、顔と指先は冷たいのだ。
一見、眼の前に峠が開けたように見えるが、それは違うぞ。谷の水流はとうとうと流れているもの。峠の切り開きまで、まだまだ歩かなきゃならんだろう。
一軒家を見下ろす砂防ダムが一箇所、二箇所、荒れ谷であることはこれでよぅ判る。
道端に自然石の墓石が並べてある、祠もあるぞ。
ここに人家があったのかなぁ。いいや、それは違うだろう。退去、離散した人家なら、残ったひとには無縁だもの、里のひとが今でも祀るはずがない。
道ばたに行き倒れた人がいた、天然痘などの疫病で多くの家が一家全滅した、こう考えたらどうだろう。
里の境界、賽の神の身代わりなのではなかろうか。厄病神はできるだけ里から離しておくこと、その厄病神をねんごろに祀ることで、疫病災厄の襲来を防いでもらうこと。
しぇるぱさん、あなた、たいしたもんだねぇ。ほんのちょっとのことから見てきたようにお話しを組み立てる、いかにもありそうなお話しなので釣り込まれてしまいそうだよ。
頂上の通信塔いやいや、賽の神や勧請縄など、里の境界に押さえの神を祀ったり結界を張ったり、こういうことをあちこちで見てきたもんですよ、うわっはっはっはっは
ずっとポリ紐が引っ張ってある、立入禁止だとさ、キノコの止め山なんだね。ま、この時期なら文句を言われることもないだろう。
谷を埋めて堤が横切っているよ、土盛りの砂防ダムかいな。地図を見ると、これは池なのだ。干上がっていて、底まで木が繁っているから、池には見えないぞ。
その土手から見上げると、通信塔、放送塔が見える。そうか、あそこが頂上なのか。
峠の手前で人家が現われた。人家の周囲をたんぼが取り囲んでいる。たった一軒で寂しいことだな。電気電話の線は峠の向こう側から繋がっている。
ジグザグに切り上がって、今度こそ峠に出た。ここが峠なんだよ。反転して、なおなお、上の道へと進んで行くんだよ。
頂上から西城の町並み電線が繋がっている。通信塔・放送塔の電源なんだよ。麓からもこの先も、道の舗装はずっと続くよ。
ネットで四天蓋山を検索しても出てこないはずだよ。舗装路を歩くので、たいがいのひとが登山ハイキングの対象にしようとは思わなかったのだ。
わたしはそれでも構わない。展望が良ければそれでよし。木立ちに包まれて展望がなかったら、残念、諦めるしかないね。
西の展望が開けてきた。庄原の市街が見える。遠くにぽつんと飛び出した山が見える、あれは布野冠山だろうな。小さな富士山様式の山が八国見山
八国見山の名前の由来は、山頂から沢山の国が見えるという意味じゃないだろう、四方八方どこから見ても一目で判る山だから、それが由縁じゃなかろうか。
ぐるっと螺旋に巻いて、頂上に出てきた。通信塔だなぁ、広島県の防災無線なんだそうだ。
反転して、さらに坂道を登ればTV放送塔がある。NHKと民放二社連合の塔、別の民放二社連合の塔、携帯電話のDOCOMOとセルラーの棟が別々にある。
立烏帽子山、池の段ところで、セルラーとはどこの携帯電話の会社だっけ。身売りしたり名前が変わったりで、今は、どのブランドで営業しているのか、わからなくなってしまったよ。
一番高いところ、放送塔の足許に四天蓋山の三角点はある。見通しの効くところに三角点はあるはずだが、ここは建物に邪魔されて見通しが悪いのだ。
眼下に西城の町が見下ろせる。
「愛しのヒナゴン」という映画がありました。西城がロケ地で、町から見上げる四天蓋山の三角形が映画の中に何度も出てきたもんだよ。
わたしは西城の町民じゃないけれど、ロケ地のあれこれには見覚えがある、ほとんど地元民の感覚でスクリーンを見たものだよ。
北の方に雪の山が見える。あれは比婆山だろう、立烏帽子山と池の段だと思うよ。
四天蓋山の携帯電話アンテナ眼を少し横に振ると、また雪の山、道後山だろうと思うのだがねぇ。
頂上からは北の方向しか見えない。頂上の下の鉢巻道路では西から北が見える。東と南は木立ちが邪魔して切れ切れにしか見えないのが残念だね。
予定では、下りの道は東の道を降りて、ぐるっと一周するつもりだったんですよ。そっちの半分は県道だから、交通が激しくなるな。来た道をそのまま戻るほうがええだろう。
平子の駅で電車に出会った。いや、電車ではないな、列車か、あのね、たった一両の編成を列車とは呼べないだろう。
気動車と呼ぶのが正しいらしい。ここの区間で気動車に出会うのは珍しいことなんだぞ。平子駅での乗降客はひとりも無かったと申し添えておきます。
駐車場所まで戻ったぞ。このまま帰るのはもったいないね。西城の町まで行ってみようよ。
平子駅さっきは、頂上から西城の市街を眺めてきたのだ。次は、西城市街から四天蓋山を見上げてみようよ。
天蓋というのは寺の本尊の仏像の上に飾りの天井がある、その装厳のことです。あるいは、王・皇帝の玉座・寝台の天井飾りのこと。
四とは何だろうね。わからない、無理に苦しい解釈などしないほうがええかもね。
四天蓋山が西城の町の下流を塞ぐように、天蓋を架けたように見えて、ええよなぁ、この風景は好き。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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