2011年1月5日
しぇるぱ単独
山域:広島県府中市

府中市上下の空山

 

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空山の方向カシミールのカシバードで山の遠景、3D透視図が得られます。備後地区でカシバードを立ち上げると、かなりの高い確率で空山が出現してきます。
空山とは何じゃろ。検索して探しても、ここに登ったという記録は無いようです。見つからなかった。
無ければ行くさ、どんなところか行ってみようじゃないか。
上下まで進む。今は府中市だが、合併前は上下町、ここから東へ向って走り、神石高原町、旧三和町の方向へ進んで行く。
神石高原町の境界を越えてはいかんのだよ。その手前に
階見しなみの集落がある。ここで車を止めることにしよう。
カイハラという工場が見える。カイハラとは、ジーンズの製造会社で、繊維業界では名の知れた会社なんですよ。その幾つもの分工場のひとつなんだね。
階見八幡神社があって、その手前の道が膨らんでいる。ここに駐車することにしよう。
たんぼから谷へ橋を渡ってカイハラへ向かう。カイハラへ行くわけじゃないよ。手前の分岐でカイハラと逆の方向へ向かう。
階見植物公園を通り過ぎ、伝統工芸という会社があるが、ここも見過ごして進んで行く。
事前にウェイポイントをマークしてGPSへアップしておいた。伝統工芸の背後の道が進むべき道なんだろうが、道が途絶えそうで、乗り気がしないねぇ。
雪の道なんだから、あまり怪しい道は行きたくないよ。広い道を進んで見ようよ。
橋があって、その橋から山に向かう道は広い道だ。この道を行けるところまで行ってみようよ。
最後の民家を横に見て、谷の間の道を進む。
後ろから自動車が追い越してきた。甲奴郡森林組合と名前が入っている。これは心強いな。現役の道なのだ。
肘曲がり山腹をどんどん登って行きます。車道なのでそんなに傾斜がきついわけじゃない。
おっと、ここで激しい大曲がり、曲がって、曲がって、もうひとつ曲がる。奇数回の曲がりなので、進行方向は反転しているのだよ。
ここの坂道は傾斜がきつい。車はチェンジをロウに入れて、思い切りアクセルを踏まないと登って行けないと思うよ。
さっきの坂道の下に発砲禁止と看板があった。
一概に発砲禁止と言っても、そんなに制限はできないのだよ。民家の近くは発砲禁止だが、こんな山奥ではどうなんだろう。
鳥獣保護区なら発砲禁止、これは当然。問題はねぇ、植林に弾が食い込むから発砲禁止、これでは植林家のわがままが過ぎる。
植林地で除雪作業するのに、植林地へ雪跳ね禁止、こんな看板を見たことがある。無茶を言うなぁ、どこへ雪を捨てればええの。
倒木で展望が開けた法令に基づく発砲禁止とは言えないけれど、発砲禁止のお願い、こういう意味なんだろうが、居丈高な看板だねぇ。
大曲がりの下では谷底を右に見ていたが、大曲がりの上では谷底を左に見て登って行く。
斜面全体が倒木で、すかすかに見通せて、麓が見えている。さっき、橋のたもとで道を曲がった、そのポイントのあたりだね。
このあたり、ひんぱんに倒木が重なっているが、尾根の杉は倒れてないのだよ、谷で倒れている。風のせいだとしたら不思議な現象だね。
さっきの森林組合の自動車が戻ってきた。すみませぇん、空山へはこの道でええのでしょうね。
たくさん教えてくれるのだが、どこも同じ風景だから、ポイント指定ができない、伐採地図を見せてくれても詳細過ぎて伝わってこない。
わかったこと。さっきの大曲がりは肘曲がりと言うのだそうな。この先には急な傾斜道があるのだそうな。頂上にかけてこれから伐採作業をするのだそうな。
林道の広場歩いていくうち、伐採作業中の看板が一ヶ所、二ヶ所、倒木の整理なんだね。伐採ではなく、倒木を小切って片付ける作業なんだ。
さっきの自動車が方向転換した広場に差し掛かった。
ここから重機が押し広げた道が頂上へむかって続いている。雪を踏んで登って行こう。
重機が作ってくれた道はここまで、あとは道などない、好きなように歩いて行こう。
テープがあるのだが、このテープは道を造るメモだろうし、先へ続くテープは登山者のテープのように思える。
広島県の登山者にお願いがあるのですよ、テープを使うのに、森林組合のテープを使うのは止めてくれんかね。
ピンクのテープは森林組合の専売のテープ、山主の心覚えなのか、登山者の案内なのか、同じテープでは区別がつかない。
空山頂上登山者のほうが森林組合のテープを使わなければ、ややこしいことにはならないのだ。鮮やかな赤や青のビニルテープを使ってほしい。
近畿でも中部でも、岡山県でも、ピンクのテープはまず見かけない。広島県では、森林組合のピンクのテープは普通に見るものね。
これから倒木の整理をする前なので、累々と倒木が重なっている。雪が積もって足もとが見えない。
枝を踏み抜いたり、幹をまたいで乗り越えたり、障害物競争のように進んで行く。
ここが頂上のようだ。空山三角点が雪に埋もれて見えている。雪を払って、三角点標石が見えるようにしてやろう。
記念写真を撮った、さぁて、下りようか。
雪があると踏み跡をたどるのは簡単だ。雪のない時期なら、戻り道を常に振り返りながら登るもんだが、その必要はないものね。
林道は行き止まり林道まで戻った。林道は先へ続いている。この林道を進めばええのではなかろうか。
だめだ、道が途絶えた。この先にはもう道がない。引き返して、来た道を戻ろう。
なるほどね、森林組合の自動車がここで引き返したのはそういうわけだったのかい。ここが林道の終点だったのだ。
戻ろう、戻ろう。ここが肘曲がりの上の曲がり端中の曲がりと下の曲がりが一目で見えていて、下の曲がりはこんな風なんだよ。
この肘曲がりには、空山国有林と看板が出ている。
わたしの近郷近在には国有林は存在しません。全部民有林です。
その国有林だがね、明治の時代に、無主の土地として国が接収した経緯を知りたいもんです。
橋を渡って県道へ明治の太政官政府の租税の大部分は地租だった。
課税されるのが嫌で、あるいは、とても払い切れなくて、土地の所有を放棄して、無主の土地となったのが多いのではなかろうか。
これは検証されていません、ただの私見です。でもね、こんなに国有林が多いのはおかしい、何か理由があるはずだ、これが疑問の最初です。
所得税の税収が地租の税収を越えるのは明治の末期になってからです。
ストックへの課税からフローへの課税へ、課税の概念が転換しました。
どんどん歩いて、山を抜け出して、最後の民家の前を通って、橋の前まで戻ってきた。
来た道をたどらずに、橋を渡って、県道を歩こう。そのほうが短縮できる。
階見八幡神社振り返ると、山の稜線が見えるが、中腹を歩いたのだ。前の山が邪魔をしているが、その背後を歩いたのだ。
階見八幡神社の前からは前の山に塞がれて空山の頂上は見えない。
歩く前は空山がどこか不明だったが、今なら判る、おおむねあの方向なんだよ。
さぁ、帰ろう。帰り道で雨に遭ってしまった。山の中で降られなくて幸いだったね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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