2010年12月19日
しぇるぱ単独
山域:広島県尾道市

この字は読めるか、摩訶衍山まかえんざん

 

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高速道路尾道道高速道路の尾道松江線、先月の11月27日、尾道インターから世羅インターまで部分開通しているんですよ。
開通してから3週間、ちょっと乗ってみようよ。
世羅町甲山で世羅インターを探すのだが、もちろんドライブマップに載ってはいないし、カーナビにも登録されていない。
道路の交通標識しか頼りにならんのですよ。始めての道だもの、案内に従って進んで行こう。
世羅インターで尾道道と案内されている、へぇぇ、ずっと尾道松江線と教えられていたが、正しくはそういうことなのかい。
ネットで検索してみると、尾道松江線とは総称で、三次を境にして、南は尾道道、北は松江道、本来は別々の路線なんだそうな。
高速道路からの風景は、見たことがあるような、別の風景を見ているような、不思議な感じがするもんだね。
光林寺世羅インターの次は尾道北インター、この間は無料で、ここから先は有料なんだとさ。
尾道JCTでゲートを潜る、ここからが有料区間で、尾道インターに出るには、通常料金なら200円、割引料金で100円、今日は往復とも割引料金だった。
尾道インターを出て、南へ向かい、2番目の信号を左折する。交差点名が木梨口というのだよ。
頭上には高速道路の山陽道があって、尾道道のランプが渡っている。
道は細いし、橋脚も細いし、ええのかいな、大丈夫なんだろうね、まぁ、崩れはしないだろう、折れはしないだろう。でも、ここを渡っているとき、地震には遭いたくないもんだね。
高速道路の下は谷間が狭まっているが、ここを過ぎると、ぱっと谷間が開ける。開けたところで車を止めよう。
県道から脇に逸れて、墓地があって、その墓地の前が道が膨らんでいる。ここに止めることにしよう。
尾道市最終処分場生活道路なので、無闇に駐車するのは禁物だね、集落の外に止めるのが一番ええみたいだね。
山の麓に寺があって、浄土真宗本願寺派林亀谷山光林寺、棟瓦が分厚くて、何百キロもあるだろうね、あるいは1トンを超えているかもしれない。
寺の風格、豊かさは棟瓦の厚み高さに現れるのですよ。いつも本堂の屋根、棟瓦を見上げては、寺の評価・格付をしております。
集落の最後の民家を見送って、道は寂れてくるはずだったのだが、改修して、通行しやすくなっている。
前に来たときは車の往来など無さそうな道だったのだが、タイヤが落ち葉を蹴散らしていて、だいぶ様子が変わっている。
竹やぶの竹が道に倒れて塞いだままだったのだが、今では車の通行に邪魔にならない程度に片付けられている。
道の先にコンクリートの擁壁が見えて、そこは産廃の処分場なのだ。
最後の民家正しくは、尾道市最終処分場、不燃物および焼却灰を埋め立てる処分場なんですよ。
この処分場の奥に三軒の民家があって、今度こそ最終民家、もうこの先には人家はない。
尾根に登って眼下に処分場を見下ろすが、極めて乾いた風景なんですよ。
ゴミが散乱した様子などないし、斜面は緑のゴムシートで覆われていて、持ち込んだ不燃物、焼却灰はどこに埋めてあるんだろう。
処分場の様子は前に見た風景とあまり差がないように思うのですよ。持ち込みを厳選しているのかもしれないね。
前回と違うのは、魚の骨のように、葉っぱの葉脈のように、石を敷いて誘導してあることだ。
周辺の排水を敷石を伝わって誘導しているように見える。水を自由に走らせると穴を開けたり溝を掘ったりするので制御しているのかしら。
処分場の石組四差路に出て、直進する。要するに、上へ上へと道を進むんですよ。
道の先に道標があるから、それを目当てに進んで行く。道標は、中国自然歩道、摩訶衍寺、とある。ここまで道標などなかったのに、突然の道標だよ。
道を曲がると摩訶衍寺は見えてくる。仁王門があって、石段の上に見えている。
禅宗、曹洞宗なのに仁王がいて仁王門がある。禅と仁王とはなじまないように思うのだが、どんなもんだろう。
信者檀家が望むなら、あってもええか、そんなに窮屈なことを言っていたら人が寄ってこないよね。
石段を上がると境内で、正面は庫裡、横に目を移すと本堂がある。
中国自然歩道いかにも禅宗様式の本堂で、この姿なら
法堂はっとうと呼ぶほうがふさわしい。大屋根ではなく、二層に分けて、塔建築を巨大にしたような姿なんですね。
正面から向き合うと、大鵬山と扁額があって、へぇぇ、この前に来たときには、この扁額には気がつかなかった。
摩訶衍寺の成り立ちについて、前回の「この字は読めるか、摩訶衍山まかえんざん」であれやこれやと書いている。ほんの思い付きだから、もう一度ここで繰り返すことはしません。
どんな解釈かは、まぁ、読んでやってください。そんなに外れてはいないと思うよ。
寺の右側に山の上への道がある。
入って行って、前回は左へ行ったのだ、右へ行けばどうなうのだろう、行き止まりだ、やっぱり左に進むしかないのだ。
摩訶衍寺左に地主神の祠、右に歴代住職の墓地、この間の道を進んで行く。
そうそう、あのね、地主神を祭るほどの寺だったら、その寺は歴史が深いのですよ。里の寺で地主神の祠があれば、ちょっと別格だと見直してやってちょうだい。
林の中の道は稜線に出ると切り開かれた道に合流する。中電道なんですよ。
この先で中電道は次の鉄塔に向かうが、このままこの道を進んではいけない。藪の中の道を進まなきゃいけない。
藪とは言ったが藪ではない、中電道と比べると、切り開かれた道ではない、その程度の道なんだね。
道の真ん中にヌタバがあって、獣が水浴びをする場所なんだよ。前に来たとき見たのより穴が広がっているように思うよ。
さぁ、ここが
摩訶衍山まかえんざん三角点、今年来たとの訪問標識も括りつけてある。
摩訶衍山頂上山を汚すと、一部では評判が悪いが、わたしには許容範囲だなぁ。メジャーな山には多いが、マイナーな山には無い。
マイナーな山で、こんちわ標識、名刺標識を見ると、おぉ、マイナーな山でもよくやって来た、と嬉しくなるのですよ。
岩があって、そこが最高地点。今日は水蒸気が多くて遠くが見えない。岳山から宇根山へ、備後の南半分が見渡せるのだが、見えないのは残念だね。
眼下に見えているのが尾道変電所、送電線が集まって散って、登るとき鉄塔の横を通ったが、その送電線もここに繋がっているのだよ。
さて、引き返そう。
このまま摩訶衍寺に戻ってもええが、この中電道はどこへ続いているのだろう。中電道の出口を探ってみようか。
到着した鉄塔からは
摩訶衍山まかえんざんがよく見える。鉄塔の周辺が伐採してあるから視野が広がっているのですよ。
摩訶衍山が見える南側から見たのでは、前山と重なって、摩訶衍山の頂上がはっきりしない。これは儲けたな、うまい具合に摩訶衍山の姿が確認できた。
中電道の進行方向をながめると、どんどんと摩訶衍寺から離れる方向に行っている。まずいね、引き返そう。摩訶衍寺に戻ることにしよう。
摩訶衍寺まで戻って、あとはこのまま来た道を引き返すだけだね。
駐車した場所まで帰ってきました。さぁ、尾道道をたどって帰ることにしよう。
参考 この字は読めるか、摩訶衍山まかえんざん  2007年1月10日

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




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