2008年12月27日
お山歩クラブ=研さん、鴨さん、みーとさん、ほーちゃん、しぇるぱ
山域:広島市西区

広島の三滝寺の裏、宗箇山

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

JR三滝駅今日は、お山歩くらぶのクリスマス&忘年オフなんですよ。
10時に三滝寺の門前に集合、ということだが、ひょっとして、門前の駐車場がいっぱい、ということもあるかもしれない。
安全を踏んで、緑井のショッピングセンターに車を置いておくことにしよう。帰りに買い物するから堪忍ね。
JR可部線で、緑井駅から三滝駅まで200円、三滝駅が無人駅で、切符をどこに差し出せばええのか、まごまごしたぞ。
電車間隔が20分おきだった、じゅうぶん余裕をみたつもりだったが、ぎりぎりセーフというか、遅刻というか、たとえわずかでも、遅刻は遅刻だよねぇ。
電車が20分おきということは、40分の余裕を取らないと、じゅうぶんな余裕とはいえないのだねぇ。反省。
さて、今日のメンバーは、研さん、鴨さん、みーとさん、ほーちゃん、しぇるぱ、さぁ、出発しようか。
駐車場から三滝寺へ多宝塔への道と正面参道の間に谷間がある。ここから入るのだそうな。
なるほど、宗箇山、三滝山頂上、と案内がある
宗箇山も三滝山もおんなじことなんですよ。これは研さんの言葉。
国土地理院的認識と世間一般の認識は必ずしも一致しない場合もあるのだよ。
国土地理院の地形図には、たしかに宗箇山と表記されている。
三滝寺にお参りする善男善女は寺の裏の山を宗箇山というのだろうか、三滝山というのだろうか、アンケートを取ってみたいものだね。
秀吉・家康の頃に、浅野家の家老で上田宗箇という武人茶人がいた、そこから上田宗箇流という茶の流派が広島にはあるのです。
つまり、上田宗箇と三滝寺と、どちらが名が知れているかポピュラーか、有名なほうが山の名前を取ればええのだよ。
谷道から稜線へ普通なら三滝寺の圧勝のはずなんだが、新聞TVなどの紹介や、茶席のイベントなどで上田宗箇の名前はだいぶ浸透してきています。
今ではええ勝負なんじゃないかな。
谷に入ると、入り口からもう雰囲気はがらりと変わっている。Bコースと表示があるよ。
頭上にはツバキが繁っていて、谷道だねぇ、ツバキは豊穣な沃土で見かけることは少ない、岩礫地帯で見ることが多いのだね。
滝の周囲には必ずツバキが自生している。逆に、ツバキが自生していれば必ず滝がある、さすがにこれは間違っている。
逆は必ずしも真ならず、法則として成立するとはいえないよね。
まっすぐの谷道が終わって稜線に出た。
右へ行けば大原山、この山域唯一の三角点があるんよね、と研さん。急な坂を登ってすぐなのだそうな。
双子岩左へ向かえばええのだ、そっちが宗箇山の方向なのだ。
道は踏まれて、雨の流路でえぐれて、溝の状態になっている。長年、大勢のひとが通ったしるしだね。
登ったところが送電線鉄塔真向かいに双子の岩が見えて、見た通り、双子岩というのだそうな。
鉄塔から見た時は、なんだ、こんな坂道、たいしたことはないわい、と舐めていたのですよ。
取り付いてみると、なかなか急な坂道で、けっこうがんばらなきゃならない。見かけと違うよ、おみそれしました。
双子岩の前で背後に見えるのは白木山、山塊はでかいが、頂上は右の端にあるのだよね。
はい、ここが双子岩、岩の上から広島の市街地が見える。
ここからまた登りなのだが、もう一度、鉄塔からの写真を眺めてみてよ。たおやかな坂道に見えるでしょ。
宗箇山頂上なんの、なんの、極めてワイルドな坂道で、想像と実際がこんなにも違うとはね。
単一の林相なので、ははぁ、これはタブノキの林だな、ツバキが点在しているね、視界の効かない林の中を通る。
笹原の間に青空が見えて、はい、ここが宗箇山の頂上、到着しました。
三滝山と宗箇山と、それぞれをネットで検索すると、宗箇山が圧倒的に多い。
それはね、登山者は宗箇山と表現することが多いからですよ。
なぜならば、頂上には宗箇山と山名標識がある。当然、登山者のHP、ブログには宗箇山と書かれるわけです。
山頂広場には石標があるが、横には公共と刻んである、自治体の分界を示す石標なんだろうね。
広島の市街地が見え、広島湾がぐるっと展開する。ほんまに眼下に中心部が見えているなぁ。
丸山・大茶臼山への分岐太田川放水路は山の手前が盛り上がっていて見えない。三滝駅から頂上が見えない道理です。市内の中心部からなら見えるのだよ。
広島城の城外に縮景園という庭園がある。上田宗箇の作庭によるものということで、三滝山・宗箇山を借景にしてある、ということです。
ということです、と伝聞にしたその真意はね、わたしが縮景園に行ったのは20代のころで、そのころは上田宗箇も知らなかったし、借景など気にも留めることはなかった。
それ以来、縮景園を訪問していないので、自分の目で確認していない、そういう意味です。
さて、稜線を西に向かって降りる道をたどろうか。常緑樹で展望のない道なんだよ
真っ直ぐ直線で歩いているような気がするが、地図で確認すると、半円を描いていたんだね。
ここが丸山、大茶臼山への分岐のポイント、急な坂をどちゃっと降りて向かうのだそうな。
稜線から下降路へそのまま進んで、再び分岐、稜線上の道は真っ直ぐ続くが、ここは山腹を下へ降りて行く。
すぐに反転して折れ曲がって、送電線の鉄塔の下へ到着する。
この送電線は、登りの時に出会った送電線で、ぐるっと回って再び出会ったわけなのだよ。
あとは、道のままに降りていけばええ。行き止まりの道にはそのように案内があるから、それに従えばええ。
竹やぶの中を抜けて、Aコースという標示があって、そうなのか、BからAのコースを歩いた、ということなんだね。
砂防ダムがあって、砂防ダムの中を歩いて谷を越える。
今まで、砂防ダムの中を横断した経験はないが、水が流れていない涸れ谷だから、こういうことも出来るんだ。
転落しないように柵が設けてある。柵の下には三滝寺があるのだね。
三滝寺本堂三滝寺の一番奥の建物はくりの屋根で、神殿のような仏殿のような、神仏習合的な建物なんだね。
その次が本堂のようだ。片方は石垣の上にはみだして懸崖造りになっている。
この本堂は敷居が高そうで、おいそれと入っちゃいけないような雰囲気があるね。
どんどん下へ下りていって、ととろさんと、ととろさんの娘さんが待っていてくれた。
多宝塔の前がひだまりでぬくぬくとしている。そこでお茶の野点で一服いただきました
宗箇山の麓でお茶をいただく、雰囲気にぴったりだね。
あのね、三滝寺の一番奥に滝がある。伏流水が流れ出しているのかなと思ったが、パイプを引いてポンプアップしているのだそうな。
本堂の下の庭園でも滝がある。これもポンプアップして放流している気配が濃厚だよ。
三滝寺多宝塔山の上に水の流れがないのだもの、滝があるわけがない。
伝承で、寺の背後に3本の滝がある、それで三滝寺と名乗ったのだ、この伝承を本物にしようと無理をしているのだと思うよ。
あちこちで、しぇるぱ理論を展開しております。滝は岳の転訛したものだと思う。
御岳みたけ三滝みたきにすりかわったのだと思う。
類例がなんぼでもあるんですよ、水の流れていない白滝山、黒滝山、これは白岳山、黒岳山を言い易いように変えた例だと思うよ。
ほら、言ってみて、みたけみたけみたけ、みたきみたきみたき、舌が絡まずに楽に発音できるのはどっちか判るでしょ。
みたけでらみたけでらみたけでら、みたきでらみたきでらみたきでら、言い難い言い易いの差は明らかだよね。
滝の名所の三滝寺、文字そのままに拘ることはないと思うよ。
さて、JRの三滝駅まで戻ったぜ。
駅のプラットホームから山の頂上は見えないが、太田川放水路は目の前に広がっている

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9





詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる

 囲炉裏へリンク