2007年2月22日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島県三次市

高幡山と高幡観音

 

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県道の看板地図を眺めているうち、眼に飛び込んで来た山がある。なんか、この山、登れそう。高幡山です。
ネットで検索してみると、登った記録を一件だけヒットした。実績あり、よぅし、これなら、安心して取り掛かれるぞ。
いつも出雲の山に向かうのに、君田から布野へと経由して行くんですよ。その境界の手前で高幡観音と看板があるのは見ていました。
今まで、その高幡観音など無関心でしたし、高幡山など知りもしませんでした。今は違うぞ。
看板のある交差点を曲がる。谷川の流れの橋を渡って、再び、高幡観音の看板が見える。ここからは林道を走って進むのだな。
林道への看板この林道、そんなに奥までたどれるとは予想していませんでした。
なんぼでも進むよ。舗装が切れて、地道になって、荒れたデコボコを重機で均して補修を重ねてある。これならどこまででも進めるな。
あった、高幡観音登山口の標識が出てきた。こんな高みまで車で登るとは予想外だった。
案内の看板によると、岩屋の中に石像がたくさんあるのだそうな。平坦地があるので、これは廃寺跡なのだろうと推定されている。
鎌倉期以前で、山伏の山岳仏教が栄えた時期があったと看板にはある。
高幡観音登山口ここからが怪しげなのだが、看板によると、昭和初期、竹下某という山伏が岩屋に住み着いて、霊験を示し、名前が響いたんですね。加持祈祷をおこない、近在遠方から信者を集めたということなのだそうです。
その頃、岩屋内に幾多の石像が寄進されたということだそうです。
いつ去ったんでしょうね、その山伏が去ってからは、誰も山に住むひとはいなかったとのことです。
道に石像を並べて、道案内をしている。どれも最近のものだ、昭和末期から平成にかけてのものだね。道端に石像を据えるのは、最近の習慣のようだね。
残り610m看板中には、広島判官山会員と彫った石像もある。判官山は高幡山の北にある。これはつまり、判官山にも登山路はある、ということなのだろうか。
判官山も宿題にしとこうね。どんな山か踏査しなきゃなるまいよ。
道の草刈がしてあって、刈り込んだ道幅がそのままずっと先へ誘導していく。
流れを渡渉する。ひたひたと流れが石を濡らしている、枯れ葉が石を覆って、どこを踏むかちょっと迷う。
植林の中を行くのだが、これが気持ちのええ杉林なんですよ。間伐してあるし、下草は生えていないし、枝打ちが充分なので、木の間の見通しが効く。
路傍の石像林業経営のお手本のような植林だね。
植林の中は、作業道と交差したりで、道の見極めに困ることがよくあるが、石像を並べてあるので、道を誤ることは決してないよ。
石像の顔がどれもこれも似たような顔付きだろ。型抜きで造ったものなんだとさ。ひとつひとつ彫ってちゃ注文に間に合わない。
石の粉とプラスチックを混ぜるんだよ。射出成型機でプシュップシュッと出来ていくんだとさ。施主の名前や年月だけは、ドリルで彫るんだそうな。
看板がある。高幡観音まで610m。なんだ、そんなに近いのかい。
縦長の岩岩を縦長に立ててある。これまで石像の案内が続いていたが、この岩は何かの暗示なのかな。結界を示すものだろうか。
下に降りて行くと、平地が続いている。これが昔々の寺の敷地跡なのだろうか。
不思議な石像が立っている。四面の石像で、顔が四方をにらんでいる。腰の位置、足の位置にも顔がある、これはそれぞれ八面ある。
こんな仏像は見たことがない。道教の石像にこのような姿のものを見たことがある、日本から離れて、中国・韓国の感覚に近いのではないかね。
登山口の看板にあった、竹下某の建てた石像なんだろうな。
不思議な石像大きな岩が下の岩に支えられている。その中が空洞になって岩屋になっている。
覗いてみると、石像がびっしりと並んでいる。石像をよく見ると、剣を持っている、不動明王だよ。修験の仏像だよ。
スサノオノミコトと彫ってあるのもあるし、諸人がそれぞれ持ち込んだということだが、持ち込むほうも受け入れるほうも、どっちもどっちだね。
びっしりと行儀よく詰め込んである、行儀よく、統一の意識はそれだけ。教義の統一は見受けられないねぇ。
登山口の看板では、本尊はちいさな観音像ということだが、それがどれかはわからない。
高幡観音の岩屋大多数は不動明王なので、高幡観音の名前とは大きく違っている。地元の言い慣わしなので逆らえないが、なにか変だ、の違和感はあるよね。
引き返して、高幡山の頂上に向かおう。
先ほどの縦長の石、この石の横から踏み込んでいく。踏み跡があるような、消えてしまったような道だが、草に埋もれるような道ではない。
左は植林、右は雑木と植林の混在林、それが山主の違いで、真ん中に道があるのです。消えていても、道はあるのです。
高幡山の三角点はこれかい。笹に埋もれて、なかなか見つからなかった。
高幡山頂上三角点があるというだけ、植林の中で見晴らしは悪いし、さて、下りようかね。
山を下りて、登山口で昼食ということになったよ。
林道が奥の奥まで延びているので、登山としてはごく短いコースで終わってしまったんだね。
時間が余ったな。君田の温泉施設、泉の森に、はらみちを美術館がある、あそこで絵を見てから帰ろうか。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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