2017年12月15日
しぇるぱ単独
山域:広島県福山市

福山新市の天神山、間違えて隣の山へ

 

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北の山々は雪に覆われてしまった。わたし、ほんとは雪は嫌いです。雪が降らない瀬戸内海沿岸の山に行こう。
ここの山なら雪は関係ない。福山市新市町の天神山、ネットで見ても1篇しか見当たらない。まぁええさ、直接行って、どんなものかを体感するのもええだろう。
尾道北インターから府中市内を抜けて、(実は、府中市内の国道が嫌いなんですよ、とにかく信号が多い)、小刻みに進んで、新市交番(東)の交差点で、県道26号線に移る。
吉備津神社を過ぎて、家並の続く道からたんぼの中の道に変わってくる。行く手に丸い山が見える。あれが天神山なんだろうな。
駐車場所を探すため、山麓を通り過ぎ、どこかに道の膨らみがないか探す。そんな都合のええものはなかなか無いよねぇ。
そうだ、看板を見た。公民館の看板があったよな。常金丸公民館。探し当てて、職員に登山路を聞いてみる。
二回登ったことがあるのだそうな。登れば、東の峰に出る。天神山は双耳峰なのだそうな。東の峰から西に峰へ行けばええ、そう語っていた。駐車場に停めさせて下さいねぇ。
いや、いろいろ語ってくれるんですよ。詳しすぎて耳に入って行かない。まだ理解していないところへ更に情報を注ぎ込まれても、受け損ねてこぼしてしまう、そんなもんですよ。
県道に出て、天神山を眺めながら、橋を渡る。神谷かや川に架かる厚山こうやま橋なんですよ。なんで知っているの?橋の銘板に漢字とひらがなで書いてあるがな。
尾根を切り通して県道を移し、切り通しの上に橋が架かっている。切り通しに行かずに山麓に沿って右折するんだよ。しばらく行って、反転して坂道を登って行く
坂道の上の最後の民家の前に細い道がある。軽トラは入れないかもしれない。キャタピラ運搬車なら入って行ける。林道とまでは言えない杣道、そんな用途の道なんだと思う。
じゅうぶんに道の草刈がしてあって、歩き易い。ところがね、落ち葉が道を覆っているんですよ。道は石ころゴロゴロだよねぇ、その石を落ち葉が隠している。落ち葉を踏むと足許がグラグラなんですよ。
どこまでも草刈がしてあるわけじゃない、どこかで草刈を打ち切ることになる。ここがそうなのだ、ここから先は草ぼうぼうなところを進まなきゃならない。
草ぼうぼうの道をずんずん進んで、どうやら道もここまでのようだね。道を造成するのに山肌を穿った重機のシャベル跡が見えている。ここからは山に取り付いて直登する。
傾斜がきついので、滑る、滑る。木の根をつかみ、幹・枝にすがって体を引き上げる。
植生は、密林と疎林の中間のようで、密林だったり疎林だったり、歩き易いところを選んで登るしかないのだよ。
やっと登った、ここが頂上。この段階では、公民館で聞いた東の峰だと思い込んでいるんですよ。東の峰と西の峰の間にえらく深い鞍部があるなぁ。どう渡って行くんだろう、と考えていました。
ちょうど倒木が重なったところで、下界への視野が開けている。集落が見えているがどこの集落かはわからない。南に新市の市街地が見えているが、梢が邪魔で写真に撮ってもカタチにならないだろう。
食事を済ませて、さて、降りようか。
丸い山が見えている。あれがほんとの天神山なのだよ。ここが天神山の東の峰とはもう思ってはいない。地図と照合すると、だいぶ違うところにいるなとわかってくる。
方向がわからない。登って来たGPSの軌跡をたどるのだが、歩き易い方に進むので、だいぶ軌跡から逸れてしまった。なんとか立て直して登った軌跡に近寄ろうとする。
あれ、踏み固めたところを歩いている。これは道だよ。下の方へ進んでみよう
来た時、道が消えてしまった、と判断したところに出た。山肌を掘ったシャベル跡に見覚えがある。そうか、登って来た道はここで反転して鞍部のほうに登っているのだ。
そっちを探査している暇はない。道をこのまま降りて行こう。
草が繁る道から草刈が施された道に戻って来た。振り向くと、山の姿が見える。あの山に登ったのだよ。山の名前は知らない、天神山の隣の山に登ったのだよ。
倒木があって視界が開けて、道から集落が見えている。たぶん、金丸の集落だろうと思うよ。
地図によると、金丸と常とは隣接していて、常金丸公民館、常金丸小学校、常金中学校、セットであり続ける隣り同士なんだね。
あれ、ポリ紐が結びつけてある。色褪せて白くなっているが、もとは赤いポリ紐だったのだ。これは登山者のマークなのじゃなかろうか。ここから登れという合図なのではなかろうか。
ここから登りの道がある。よし、決めた、次回にはここから天神山に登れるかどうか探査してみよう。
大きな板状の岩があって、信仰の対象になっている。岩の前に石地蔵あり、注連縄を巻いた祠あり、なにごとのおわしますかはしらねどもかたじけなさになみだこぼるる、こういうことなんだね。
舗装路まで出てきたぞ。
切り開きのところの白鳩神社の前まで行ってみよう。石段を登って参詣するのはやめてこのまま戻ろう。
登るとき、天神山の姿を見ながら街道を歩いた。今は、天神山に目が行かない。隣の無名の山の方を注目している。
ついに登れなかったのが、これで四回連続、不名誉な記録だが、しょうがないと思っているよ。データもガイドもないのだもの、登れればそれに越したことはないが、登れなくてもそれでもええさ。
常金丸公民館に帰って来た。登れなかったと報告しとこう。駐車させてくれてありがとうと謝意も述べておかなきゃね。
常金丸公民館 あれが天神山 切り通しと橋 最終民家の横から入る
このように歩き易い道 手入れがしてない道に変わる ここまでが道 山腹を登る
頂上 あれに見えるのが天神山 ひょっとして、登山路はここから? 中央の山に登ったのだ

 

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