2000年4月29日
しぇるぱとよめさん
山域:泉南
お菊はまだか、殿尾でやめよう
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なぁ、今度はお菊山に行って見ようよ。
ガイドブックをめくっていたが、名前にほれたな。まだ行ったことがない、行ってみようか。
このへんがJR阪和線の長滝駅のあたりだがね。どうも方向の見当がつけにくいな。北が海なんだよ、南が山だ、そう言い聞かせているんだが、感覚は、そんなことあるもんかい、と反発するんだよ。
むこうに山が見えるよ。
あれま、見当と真反対の方向だな。大阪の山で北から南へというコースはあまりないものな。見当識失調。
やっとのことで意賀見(おがみ)神社にたどりついたよ。ここに車をとめよう。
広い道を行けばええのに、路地から路地へ彷徨うんだもの。
ここの神社は変わってるな。日光東照宮などの屋根がうねっているね、こういう形を「てりむくり」と言うんだとさ。
祈雨止雨、雨の神様なのね。
高速阪和道が見えてきた。どっちへ行くんだろ、道の広いほうへ行こうか。
なんぼ歩いても阪和道を越えないよ、この道、おかしんじゃないの。
変だね、引き返そう。ここで上側への道を取るべきだったんだ。
大きなダムにでたよ、新滝の池か。
池の向こうに鉄塔が見えるやろ。あのへんがそうじゃないかな。
舟が走ってる、リモコンで操ってるんだ。
転覆した舟があるぜ、どうするんだろ、おいおい、見てみな、釣りざおでキャスティングして引っ掛けて引き寄せてるぜ。慣れたもんだね。
工事しているよ、迂回路だと。
こっちだろう、池に沿っていくんだが、なんか変だな。やり直そう。
ここは新池、目指すのは滝の池なのよ。あっちへ行くんだよ。
そうだ、そうだ。ここが滝の池、水のきれいな池だな。このへんを役所がさかんに整備しているね。今は標識はまるでないが、解り易い道になると思うよ。
やっと林道、アスファルトの道から地道になったのね。
ここだ、標識がある、ここから殿尾山へ登るんだ。
山腹を無理矢理に登る極端な道ね。ここからはひと一人の幅しか無いのね。
稜線に出た、両側の谷は深いね。
ハゲ地に出たよ。振り向くと、あれが関空か。ごく近いのね。
むこうの山、山頂の形からして、あれは雨山だと思うよ。
山は若緑で一番気持ちのいい時期ね。もう少しすると、カシ、クスノキの盛り上がるような若葉が始まるのね。
鉄塔が目標、だんだんと近づいてくるやろ、あともう少し。
稜線の広場についたよ。ここで食事にしようか。
だれにも会わないなぁ、こんなに静かな山も珍しいね。
食事がすんだらちょっと横になるね、寝るかもしれない。
あぁ、眼が覚めた、どれくらい寝ていた、そうか、10分くらいか。
殿尾山はこの稜線から南へちょっとらしいね、寄って行こうか。
鉄塔をくぐって、たいした登りじゃないね。
谷の向こうはなに。
ぼんでん山、間の谷が掘河ダム、ぼんでん山の山腹のしわしわが見事だな。
ずぅっとこのあたりは自然林なのね、秋の頃はええやろな。
ここが殿尾山頂上、展望はなにもないね。
お菊山はまた今度にしようか。麓のアスファルト歩きでくたびれてしまった。
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