2005年5月28日
しぇるぱ単独
山域:広島県福山市

馬乗山、面白いかと聞かれると

 

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竜頭の滝たまには南の山に行こうよ。福山近辺の山へ行ってみようか。
馬乗山うまのりやまを目指すとして、途中で気がついたよ。予定では、府中、福山郊外を通って北上するつもりだった。三次から南下するんだもの、神石郡からの山間の道を通って行けば距離・時間が短縮できるんじゃなかろうか。
神石高原町、旧三和町から県道418号線が竜頭の滝へ指して走っている、これを使えばぴったりなんじゃないかい。
途中のゴルフ場までは極めて快調な道だったよ。そこを過ぎると、道は細いわ、草は繁っているわ、おいおい、これでも県道なのかい、と凄い道になってしまったよ。
道の分岐・分岐で考えるんですよ。これはどっちへ行けばええのだろう、標識も何もないから見当だけで走って行くんだね。
途中に集落があるが、生活道路は別の道を使っているみたい。誰も通らない寂しく危なげな道を進むしかしょうがないね。
四段の滝と案内がある。谷底へおりて見てみよう。滝つぼからは二段は見分けられる、滝を登れば四段と判るんだろうねぇ。
道をさらに進めば竜頭の滝とある。階段があって、谷底へ誘導している。
馬乗山への分岐滝つぼが広くて、滝の全身が見えるよ。滝の長さは30メートルということだそうな。
ふたたび道に戻って谷底を眺めると、滝つぼは広い、何万年かで後退しながら滝つぼを丸く掘り込んで来たものだろうね。
やっと狭い県道から抜けられる、谷向こうに車が往来するのが見える。思えば、対向車に出会わなくて幸せだったよ。出会えば大変なことになるもの。
この道を使えば、時間・距離が短縮できるだろうと判断したが、大間違いだね。
道が狭いからゆっくりとしか走れない、危険と隣り合わせの道だから、戻りの道には、この道は絶対に使わないぞ。
谷の下流に駐車場があるそうな。あぁ、すぐにあった。ここへ駐車して馬乗山へ登るとするか。
バス停がある、バス会社が北振バス、ほたる橋、山野原谷、山野原谷下、バス停を三つほど歩くんだよ。
北振バスとは見慣れない名前だな、後でネット検索してみると、岡山県の田舎のバス会社だった。へぇぇ、ここは岡山の交通テリトリーなのかい。
ここは福山市なのだが、渓谷の刻みが深くて、とても福山市内とは思えない。
谷底への道が岩屋権現谷の流れは県境を越えて岡山県に流れ、小田川となって井原市を貫流して倉敷の高梁川と合流することになる。
確かにね、川の流れが交通テリトリーを決定するわけだから、岡山県のバス会社が走っても不思議ではないさ。
その三つ目のバス停が山野原谷下、上流にあるのに下と呼んでるのはナゼかね。名前の付け方が不条理だぞ。
バス道から脇道が分岐している。岩穴宮参道と標識がある、ここから入っていくのだろうね。
集落の外れに半鐘のやぐらがある、半鐘を見ると、その集落には豊かさと落ち着きがあるな、と思えてくるのだよ。
石垣を積み上げた棚田を過ぎた。さっきから林道を歩いているんだが、広島県の予算で福山市が執行したものなんだそうな。
銘板が貼ってあるんですよ、そこにそう書いてある。
林道の入り口周辺で昭和62年の銘板を見たよ。ちょっとづつ、ちょっとづつ、工事が進行しているんだね。林道の最後に平成16年の銘板、年によって工事が進んだり停滞していたり、予算の台所事情が透けて見える銘板だねぇ。
最後の民家、地蔵堂のところまで来たよ。ここからセメントで粗く塗りつけた道が下がっていっている。そっちへ行くように道標は案内してはいるんだがね。
馬乗山三角点どうも、道を下っていくのが気に入らない、もう一本、ブルドーザで掻き均しただけの道が上向きにある、こっちを行きたいもんだね。
道は墓場に誘導されるが、墓場の後ろが開けている、あそこに道があるようだぜ。墓場を迂回すると、なるほど、さっきの林道の続きの道だよ。
銘板は平成の工事を明らかにしている。あ、行き詰った。林道はここまでだ。ここで平成16年の工事と銘打ってあるんだよ。
この先の山道は水平に続いている。今年来年再来年と、さらに林道工事が進んで行くのは間違いないだろうな。
谷底から階段が伸びて合流している、標識を見ると、岩屋権現と書いてある。
さっきのセメント道で失敗したな。素直に標識に従えばよかった。そうすれば岩屋権現に行けたのにね。
水平道をそのままたどろう。朽ちた道だが広いね、軽トラならじゅうぶん通れる道だぜ。
廃屋があった、こんな稜線近くに一軒家で住むのは無理があるなぁ、廃墟になってずいぶんな年数が経ったと見えるよ。
この一軒家のために、社会資本を注ぎ込んでいたのだよ。今は、その社会資本は休眠状態だが、数年後には、麓から林道が繋がってくる、そこで休眠が解けて、有効な社会資本になるんですよ。ねぇ、そのはずだよね、広島県さん、福山市さん。
馬乗観音道の両側は竹やぶなんだよ、こんなに鬱蒼と繁ると嫌になるね。
山腹をたどる道は、稜線に沿う道と交差した。ここで左折して、稜線の林道をたどることになるんだね。
この林道もほとんど展望がないんですよ。ただ黙々と地面を見ながら歩くだけ。梢を透かせて携帯電話の電波塔が見えてきた。
道の脇に三角点の矢印がある、やぶの中に三角点があるそうな。はぁ、ここが馬乗山の三角点かい。
十二支会の名札がある。そうだよねぇ、馬の年しか注目されることはないよなぁ。
林道はまだ続いている、歩いて行こう。電波塔に近づくと、中国セルラー電話の施設なんだとさ。セルラー電話という会社は今でもあるのかしら。
馬乗観音に到着した。古刹なんだろうね、950年記念の石碑があるんだから。しかし、古刹の風格、滲み出るものが感じられないね。
もっと古色があれば有り難味も増すのにさ。帰ろう、このまま帰ろう。
今日は、舗装だったり地道だったり、ほとんどが林道を歩くばっかりだったな。山道を歩いたのはほんの少しの距離しかないよ。
岩屋権現さっきの岩屋権現の分岐まで戻ったぞ。見残した岩屋権現に寄ってみよう。
ここがそうかい、大岩が立ちはだかっているのはどこでも珍しくはないさ。ここではさらに、岩の底がえぐれて岩屋になっているのだ、へぇぇ。
岩屋の中に社を建ててある、天井には鍾乳石があり、地面には石筍がある、祭られているのはタケノイナタキサヤフツ神社というのだそうな。
岩屋権現とも言い、岩穴宮とも言っている、長い名前を呼ばなくてもええさ。
これで見所はおしまい、駐車場に帰ろうぜ。
帰りの道はどうしよう。竜頭の滝から旧三和町への道はご勘弁だぜ。代わりに、小田川沿いに旧油木町を目指す県道21号線をたどるとしようか。
ひゃぁ、この道も恐ろしい道だよ。朝の道と同様に、細くてガードレールの無い道だよ。川に落ちたらどうしてくれる。
対向車がいなかったのがラッキーだったな、釣りの車を道端で見たが、いずれ、ばったり出合って困ることになるだろうな。
さて、この馬乗山、面白いかと聞かれると返事に困るね。正直、面白くない。
もう一回来るか、と聞かれると、もう来ないと思うよ。
広島県の山で、お勧めしないのが、これとあれとあれ、あれとあれはどこかって、わたしのページをゆっくり探してみてちょうだい。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




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