2005年5月23日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島県庄原市

釜峰山、昔は戦の守り神2

 

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釜峰神社、下の社毎日、我が家から釜峰山が見える、明日は釜峰山に行って、そこから反対に我が家のほうを見てみような。
夜が明けた、なんだか曇り加減だな、晴れる予報だったんだが、蒸気に包まれて見晴らしは期待できそうもないぞ。
そうかい、それでも行ってみるかい。じゃ、出かけようか。
二か月前までは口和町だったんだが、自治体合併で今は庄原市なんだよね。その口和の口南地区、永田から湯木へと進んで行くんだよ。
永田の信号を真っ直ぐ、細い道を北へ進んで行くんだよ。晴れた日なら、釜峰山が徐々に近づいてくるのが見えるんだが、今日は霧の中、まるで見えないんだからどうしょうもない。
伊与谷を示す標識があるからそれに従うとしよう。この先の谷は、狭い谷のほうへ入るのだよ。
鳥居があるだろ、釜峰神社、ここから谷道を離れて林道を進んで行くんだよ。
アベマキの純林たんぼはあるけど稲を作るのはもう止めたみたいね。イノシシ避けの柵もないし、当てにしていない耕地なのね。
林道の坂道を一挙に登って行くよ。狭い道で、交差する余地がどこにもない道なんだがね。
さぁ、林道終点、ここに釜峰神社の麓の社があるんだよ。
へぇ、これがそう、中には大きな天狗の面が祭ってあるのね。
祭神は天狗なんだがね、軍神として、日清日露戦争、第二次世界大戦で、武運長久に効き目がある、生きて帰れると、大勢の参拝者を集めたんだそうな。
兵隊で出征した夫の無事を祈って、家からお宮まで裸足でお参りしたものだそうだよ。遠く、四国九州からもお参りがあったんだそうな。
戦争に負ければ、一転して、誰も見向きもしないよね。廃れて朽ちていくということだそうな。
釜峰神社、本殿落ち着いてくると、再建しようとする動きも出てくるよね。上の本殿まで登るのは大変だ、ということで、下の社が新しく出来た、ということなんだそうな。
今は、戦の神ではないんだと、交通安全の神なんだとさ。
建物の後ろから山道は始まるのね、階段の道のほうを選べばええのか。道も広いし、草も刈ってあって歩き易い道ね。
アベマキの純林なのね、ふぅん、樹齢百年かぁ、アベマキとは、樹の肌がコルク状になっているのね。
巌洞窟、谷向こうに絶壁が見えるよ、その絶壁に穴が開いている、その名前を巌洞窟と言うんだそうな。
そこで修行すると、そりゃぁ、効果があるだろうな、でも、人間には無理だよ、天狗だからこそ出来る修行だよ。
その絶壁を遥拝するように、拝殿と本殿がある、これが釜峰神社であり、天狗社であるわけだよ。
城址、井戸の跡神社を過ぎれば道は草に埋もれるだろうと思ったが、いやいや、そのまま広い道で草刈りしてある道だよ。
道はいつの間にか城址にさしかかる、広場が見えるが、これはひとの手が掛かっているのは明らかだね。
昔の井戸跡の看板、柔らかいから近寄るな、と警告がある。廃墟の井戸は危ないものだねぇ。
ひな壇があり、次のひな壇があり、三番目のひな壇にアズマヤがある、このあたりが本丸だったんだろうね。
戦国時代の城なので、石垣はない、掻き揚げのひな壇造成になっている。
どれだけの範囲を支配していたのか知らないが、口和町の町役場に公務員が何人いただろう、足軽小者を含めて現在の公務員以上はいなかっただろう。
当時の米の余剰で、養える人数はそんなにあるもんじゃないからね。
釜峰城址、アズマヤ武士は何人いただろうか、役場の課長級以上が武士だったと想定すれば、それは間違ってはいないだろう、助役が家老に相当することになる。
本丸の後ろに掻き揚げの壁がある、壁を越えれば一挙に底抜けの崖地になっている、城というのは、わざわざ歩き難くすることなんだね。
ここから掘り切りが7筋連なっている。掘り切りとは、尾根の切り欠き、攻め難いように掘り割りを設けて、ギザギザをつけてあるのだね。
これで防備の効果があるかどうかは知らないが、登って降りて登って降りて、歩き難いのは確かだね。
ここから尾根道はえらい坂道だね。アキレス腱を伸ばしきったまま歩き続けなきゃならない。
去年の3月にここを登ったんだが、尾根道に邪魔物はなにもなかったよ。ところが、今回は、あちこちで倒木が道を塞いで、迂回しなきゃ通れない。
去年の秋の台風は何度も襲来したんだもの、ここでも風道の被害にあったんだねぇ。
釜峰山、頂上さぁ、ここが釜峰山の頂上だぞ。
樹が倒れて視界が広がったが、あいにくと今日は蒸気が充満している、遠くの山々は見えないのだよ、両方ええことは重ならないもんだね。
さぁ、帰ろうか。
倒木のところを迂回するんだが、なんか変だよ、迂回したまま進んでいる、もとの尾根道へコースを寄せて行こうぜ。
城址から山頂までの道はテープ目印が少ないよ、単純な往復の道なんだが、間違いやすい道塞ぎがあるから注意したほうがええよ。
さぁ、降りてきた。時間距離ともたいしたことはなかったね。

参考 釜峰山、昔は戦の守り神 (2004年3月19日)

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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