1999年8月21日
しぇるぱ単独
山域:岡山
マムシに撃退された後山
キャンプ場駐車場、谷道を行きます |
登山口、ねぇ、道は広いでしょう |
舟木山、道の真ん中で山頂風には見えない |
中国道、佐用インターで下りた、ここはまだ兵庫県なんだね。
谷あいの道をたどって峠を越えたら、宮本武蔵誕生の地、という看板が出てきたよ。美作の国新免村のたけぞうが宮本武蔵だったよな、うむ、ここから岡山県だ。
目指すところは東粟倉村後山、あったよ、標識があった、県立大原高校の信号を右折、あとは道のまんまに行けばいいのだ。
ここが後山集落、集落はずれに女人堂がある、へぇぇ、その昔は女性はここまでしか来れなかったのかい。今でも奥の本堂手前で女人禁制となっているそうだね。
このくだりにコメントはお断り、見たものを報告しているだけで、意見を言ってるわけじゃありません。
あれ、愛の泉だと。名水が湧いているんだね。自動販売のコインスタンドがある。たくさんボトルに詰め込んでいるじゃないか。
わたしも仲間入り、こっちの無料のほうで詰めて行くかね。
愛の泉、たはは、恥ずかしい、参ったね、誰が名付けて承認したんだ、村の標識にも名前が出ているから公認のものなんだろね、ここの村役場にはサバケタお方がいらっしゃるね。
舟木山から後山、ガスの切れ目に見えた |
日名倉山、右の肩に凱旋門 |
キャンプ場の駐車場に到着、ここに車を置いて、ちょっと引き返し、ここが登山口だね。
道は広いじゃないか、草も刈込んであるし、なんの苦労もないね。谷の流れに平行してそのままずっと、渡渉して、また渡渉して、これからは谷を離れて山腹をいくわけかい。
滝頭にヤブツバキがないね。経験則で、滝の落ち口にはヤブツバキがある、こういう法則を考えていたのさ。例外があったね、こうして法則仮説は破れていく、果ては、滝の落ちくちにはヤブツバキがよく似合う、と願望をつぶやくだけになる。
こんな低山では高度障害などないが、高度障害は気圧障害と同じことだな、富士山の頂上で台風が通過したら、その時の気圧は高度いくらになるんだろ。
先週の白山三ノ峰ではギュウと言ったが、この道は順調にたどれるね。心拍数も順調、呼吸数も順調、そりゃ当然、傾斜にあわせてテンポを落としているんだから。
尾根まで出たよ、今までは自然林だったが、ここからは植林が続くね。県行造林、講和記念、おいおい、うそだろ、講和は1950年、49年たってまるで育ってないじゃないか。伐採後の新造林かい、違うね、切り株がない。異常に生育が遅いね。
まっすぐ、まっすぐ、造林の道、笹薮の切り開き、ただただまっすぐな直線が続くよ、1キロは歩いたような気がするな。山でこんな直線はヘン。
稜線まで出たよ。左へ駒ノ尾山、中国自然歩道かい、右へ後山、こっちへ行くんだな。人が来た。
こんちわ、蛇が出まっせ、マムシ、一匹や二匹ちゃいまっせ、うじゃうじゃいるよ。
ありがとう、気をつけて。
おいおい、マムシかいな、やだね、さて、ここが舟木山1334M、後山が1345Mで岡山県最高だから、岡山で2番目だな。
ガスの中に切れ切れに後山が浮かんだり消えたり、道はこんなに広いんだ、ダイジョブ、行ってみよう。
恐る恐るでなかなか足が進まないな、いたよ、ほんとにマムシがいたよ。木の枝をぶつけたれ。
ゆっくり退ってまた元の位置へ、ナメテルなぁ、もちょっとでかい木の枝をぶつけてみるか。
縮んだ、戦闘体制、宣戦布告だ、こりゃいかん逃げよう。
たった一匹でこんなに神経を使うんだ、この先、うじゃうじゃいるといっていたなぁ。後山はすぐそこなんだが諦めよう。
単独歩行はこんな時不利だよなぁ、リスクがあれば冒すより避けることをまず考えなきゃならないものなぁ。
きっぱりと諦めて降りよう、登るときはマムシなんぞ考えもしなかったなぁ、目を皿にして道を見なきゃね。
お、谷向こうの日名倉山に凱旋門が見える、リュバンベールの鐘というんだとさ、そういえば正午の時報に長々と鳴っていたなぁ。
ゼぉ〜ん、ゼぉ〜ん、ゼぉ〜ん、ゼぉ〜ん、ゼぉ〜ん、
寺の梵鐘ではなく、ノートルダム寺院の鐘、という風なんだね。
リュバンベールといい、愛の泉といい、ここの村役場は跳んでいるね、村長の趣味なのか、職員を自由にさせているのか。
駐車場についたら途端に夕立が降り始めた。助かったね、ジャストタイミングでセーフだった。
カシミール展望図をつけました。 |
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