山形仙

昨夜はわたしの所属している囲炉裏の月例会があったのですよ。
昨日の昼間は、那岐山山列の広戸仙に登り、今日も那岐山周辺の山に登って、費用対効果、最小費用で最大効果を引き出す予定です。
昨夜は中国道の勝央サービスエリアで寝て、津山インター、ここから先は下の道を行くのだよ。
広戸仙への分岐を過ぎて、日本原の自衛隊駐屯地を越えれば、滝山への案内標識が出ております。
うっ、この先はどう進めばええのだろう。道は舗装もなく、地道のまんま、進む先々には自衛隊の哨所があるよ。この先は自衛隊の演習地の中じゃないか。
哨所に歩哨がいないということは、この先、戦車がいない、鉄砲を撃ってはいない、ということなんだろうが、もしも演習の真ん中に出たらえらいことだよ。
止めた、山に入る前に遭難したら、目も当てられない。他の山に行くことにしよう。
昨日登った広戸仙、この続きの山に登るのはどうだろう。
昨日と同様、声ヶ乢（こえがたわ）の駐車場に車を止める。昨日は他に誰もいなかったが、今日は誰かが車を止めて先行している。

たぶん、広戸仙のほうへ向かったことだろうね。たいていの登山者はそっちへ登って、山形仙を目指すのはそんなにいないだろう。
山形仙吹上展望所の看板に誘導されて、階段を登る。
笹が切り開かれた道をこのまま行ってはまずいだろう。ここは笹原の細道へ進むのが正解だと思うよ。
そうそう、入り口は細く見えるが、入ればちゃんとした道が続いているよ。
今年の草刈りもしてあって、こうるさい思いはしなくてもすむよ。
振り返ると、さっきの広幅の切り開かれた道は声ヶ乢（こえがたわ）のすぐ上のアズマヤに続いているのだ。看板にあった吹上展望所のことだろうな。
振り返れば、広戸仙の峰が見える。正面の峰の裏に、あれは第３展望所の峰だな。正面の峰で頂上部分は隠れて見えない。
ポンポンポンと花火が上がっている。小学校の運動会かな。ウィークデイだ、違うな。どこか新規開店の店があって景気づけしているのかしら。
パパパパパンという連続音が聞こえて、一挙に事態が把握できた。

あの音は自衛隊なのだ。自衛隊が演習しているのだ。
戦争映画やニュース番組のイラクの報道などでは、銃声は絶え間なく大量にあるのが当たり前だ。
このように単発で間隔を置いて銃声がするのは聞き慣れた風景ではないね。
おいおい、さっき演習地を横切って滝山に向かわなくて良かったな。鉄砲の的になるかもしれないところだったよ。
岡山県林業公社造林地と、コンクリートの柱が立っている。南面には植林は無いが、北面には植林が見えている。
始めて山形仙登山道と案内看板があった。この先、ここの一本があるだけで、他は何も看板はなかったよ。
頂上らしいのがこの先に見える。
振り返ると、やっと那岐山の山列が連なっているのが見える。一番奥に那岐山、続いて滝山、最後に広戸仙、この山形仙で山列はお終いになるのだね。
さて、頂上らしきところに到着した。

草刈りはここまでなんですよ。山形仙頂上と絵地図がある。
この先に鉄塔があって、そこのほうがここより高いのだがな。行ってみるか。
ここから先は草刈りしていないので、イバラが絡んで痛い。
鉄塔があって、フェンスで囲んであって、三角点を探したが見当たらなかった。
建設道路がこの向こうにあるのだろうと思っていたが、無い。ヘリコプターで資材を運んで、ここで組み立てたんだろうね。
この先に道が無いのなら、来た道を引き返すしかしようがない。
単純な往復で、ここが絶好のポイントだよと推薦する箇所が見つからないまま、声ヶ乢（こえがたわ）の駐車場まで戻ったよ。
たんぼの中を流れる川、これは広戸川じゃないか。広戸仙から流れ出した川なんだね。
振り返ると、山形仙と広戸仙、那岐山からの山列の末端なのだ、高速道路、津山インター付近から見えている風景がこれだったのだと納得したもんです。

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